長距離で新たな時代は誰が作る? 天皇賞春分析

 おはようございます、ヒデです。ボクらの時代を見ていたのでこんな名前になりました、お許しを。いよいよ五月になりましたね。今回は本日行われる春の盾、天皇賞春を分析していきたいと思います。週中でもいくつか予想しましたので、そちらも合わせてご覧いただきますと幸いです。それでは今回もよろしくお願いいたします。

関連記事紹介

阪神と京都の3200mは実際別物なの?分析しました

http://blog.keibaoh.com/blog/2021/04/3200-4422.html

アリストテレスの敗因は血統?考察します

http://blog.keibaoh.com/blog/2021/03/post-fee9-1.html

1.芝は長期間開催&雨でかなりタフになりそうです。

 クッション値は9.5と10弱をキープしていたことを考えるとタフになり始めていることがわかります。レース映像からはあまり痛みが見えにくいところではありますが、スピードだけで押し切ることはできないような印象です。内が不利なのは枠別の結果からも出ており、土曜日の芝は1・2枠の馬券内は1度のみで、以降は3・5・8枠のみが馬券内に入っていました。特にストークS(1600m)では18頭立て18番人気のユニコーンライオンが大外18番枠から3着に入っているなどかなり外有利な馬場状況になっています。また血統的に見ても、土曜日は馬券圏内の12頭中8頭がサンデーサイレンス系とやはりサンデーサイレンス系が優勢ですが、配合的にはパワー系が優勢でした。今日は雨が降っていましたので、土曜日の最初のレースコンディションになっていると推定できます。

2.改めて追込みは厳しいレースになりそうです。

 逃げと追込みの極端な戦術を取るレースは厳しいのかもしれません。土曜日の馬場を込みに前回の「阪神と京都の3200mは実際別物なの?分析しました」を含めて考えても、やはり平均通過順位はきわめて低くなりそうなレースペースになると考えられます。土曜日は逃げ馬の馬券内は12回中1回。逃げ馬にも厳しい展開になるかもしれません。今回はジャコマルが先手を取りたいと明言していますので、ペースもある程度流れることが推測されます。前回の松籟Sも中間のペースが遅くなり、勝負所で後ろにいる馬が不利になりました。今回はそれよりは流れることは確実視されますので、逃げや追込みの戦法を取る馬は厳しいでしょう。後ろから行く馬は道中捲る必要が出てきそうです。

3.血統的には欧州系、その中でも・・・

 基本的には欧州系の血統が配合に必要でしょう。サンデーサイレンス系×欧州系の血統で買うのが基本的な考え方です。過去3年の天皇賞春や3000m越えのレースを見てみても傾向は変わりませんので、欧州系のスタミナ血統は必要不可欠です。唯一スピード系に寄っていたグローリーヴェイズ(母父スウェプトオーヴァーボード)もリファールの4×5とやはり欧州血統が強く入っていますので、ステイヤー適性・欧州血統がよく出ています。

 そして『阪神と京都の3200mは実際別物なの?分析しました』でお話した血統の答えなのですが、昨年も大爆発した「ナスルーラ系」を含んでいることです。昨年のミッキースワローもそうでしたが、グレイソヴリン系が血統に含まれているとやはり中長距離で活躍しやすい血統になりやすいようです。27年前の阪神開催でもグレイソヴリン系のビワハヤヒデが勝ってほか、2着のナリタタイシンもナスルーラ系の馬でした。これは27年たった今でも健在です。ただ、(あくまでサンデー系種牡馬と比較してですが)慢性的な瞬発力不足にはなりやすいのでサンデー系とのコンビが長距離で特に活躍しやすいと言えるでしょう。

ここまでを踏まえて天皇賞春の該当馬を紹介していきたいと思います。

馬番順の紹介になります。本命は競馬王チャンネルで紹介していますので、そちらも合わせてごらんください。本命の紹介ページはこちら

4.ディアスティマ

馬場適性〇 脚質△ 血統〇

一言ポイント『血統で長距離向きそう』

 この馬はディープインパクト産駒とミスプロ系の配合で、あまり長距離に向きそうではない血統にみえます。しかし、母母父系はレッドゴッド系(ナスルーラ系)の配合で、これが長距離を走れる馬になっていると考えています。今回は高野調教師が「逃げでこだわらなくてもいい競馬ができる」と是が非でも逃げたいとは考えていないようで、逃げても上り3F3位以内を残せるこの馬はかなり有利に展開になりそうです。しかし、昇級戦であること、あまり軸などには向いていないでしょう。

10.ゴースト

馬場適性〇 脚質〇 血統〇

一言ポイント『実績は不安も・・・』

 血統的には非常に天皇賞春向きの血統とも言えます。無理なく中団に控えることができれば穴を開ける可能性も十分です。前走は心房細動で競走中止も中間は乗りこめていますので、そこまで問題はないという認識でしょう。うまく折り合うことができればチャンスありと考えてもいいかもしれません。穴狙いの紐に。

11.ディープボンド

馬場適性〇 脚質〇 血統〇

一言ポイント『充実期訪れた』

 前走阪神大賞典は結局後ろ有利の展開になりました。その中で先行して5馬身差の完勝。今回も当然人気になりますが期待したい一頭であります。母父は欧州系、ナスルーラ系の血も含んでいることを考えるとこの馬はしっかり長距離を走ってくれそうです。陣営もかなり自信ありそうなので今回も引き続き期待しましょう。

15.オセアグレイト

馬場適性〇 脚質〇 血統〇

一言ポイント『鞍上が先行に控えてくれれば』

 ステイヤーズステークスの勝利したほどの長距離戦が得意なのはナスルーラー系ゆずりというところでしょうか。前回のステイヤーズステークスは叩き2走目。ここのところ2層目にピークを持っていくようなので、気分よくマイペースに走れれば3着辺りに粘りこむことも可能でしょう。あとは芝が外枠有利を保ってくれるような馬場の助けも必要そうです。なのでこの馬に関しては掲示板などはなく、馬券圏内か大敗かの二択になりそうです。


競馬王4月号<好評発売中!!>

01c5505b41a2f65a3f398b8b735a53e5a46

特集は「内か外か?前か後ろか? 現代競馬枠順と脚質の新常識」。今井雅宏、亀谷敬正、キムラヨウヘイ、TARO、馬場虎太郎、棟広良隆ら豪華執筆陣が全方位から「枠」と「脚質」を馬券に落とし込む方法を分析しています。巻頭インタビューはアントニー(マテンロウ)。また、適性を深掘りして激走馬を見抜く「適性チャート」を引っ提げ、新予想家の馬ノスケが初登場!

ご購入はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/B08VM1DF2X/


無料メルマガ配信中!

先週のメルマガで配信した『2回東京開催で使える種牡馬ノート』が初週から大爆発!該当馬の複勝率は45%、複勝回収率はなんと142%!みごと穴馬を導いてくれました。大好評につき今週末も配信決定!

毎週お得な情報が届くメルマガは毎週金曜日(20時~21時頃)に配信しております。こちらに空メールを送るか、こちらから受信希望のメールアドレスをご登録してください。


【競馬王チャンネルのご案内】

先週も豪華執筆陣の予想・見解が大爆発!

シンヤカズヒロ重賞血断がマイラーズCでカイザーミノル(9人気3着)を見事ピックアップ!重賞血断のコーナーにて、マイラーズで◎カイザーミノル(9人気3着)、フローラSでは◎ユーバーレーベン(2人気3着)の推奨に成功!

「岡田ちほのCRジョッキー」は新潟12Rワンダーマンボ(6人気1着)の推奨に成功しています。
「競馬王チャンネルオススメ馬」「安井涼太のパトロールチェック激走注目馬」「競馬王4月号連動 即決の軸ポジションPLUS」、「など、週末の予想に役立つ情報が満載。ブロマガも動画も充実の「競馬王チャンネル」は月額500円+税。継続利用で初月無料です。

●競馬王チャンネル アクセス方法
http://ch.nicovideo.jp/keibaoh

●本日の『伊吹雅也のリアル競馬王フライデー』長距離越えて春の盾へ天皇賞・春
https://live.nicovideo.jp/watch/lv331419092

※21時放送開始。ご視聴は無料です。


2回東京開催で使える種牡馬ノートが2週続けて勝ち馬をズバリ。ぜひウマゲノム版種牡馬辞典2021‐2022をお手に取っていただきたいなと思いました。

それでは!

ヒデ