アリストテレスの敗因は血統?考察します

 こんばんは、ヒデです。昨日はたくさんの閲覧ありがとうございました。御礼申し上げます。今日は阪神大賞典で断然の一番人気でしたアリストテレスがなぜ負けたかを考察したいと思います。目下浮かび上がる課題は「折り合い」ですが、考察していくと「血統」なのではないかという結論が見えてきます。まさに『何かを学ぶとき、実際にそれを行なうことによって我々は学ぶ。』の言葉通り、馬場、長距離適正は実際に走らないとわからないのかもしれません。

1.「疲れました」折り合いは付きませんでした。

 スタートからかかるしぐさを見せていたアリストテレスは最初の直線で馬ごみに入れられと落ち着くことはなく、終始力んだ走りになってしまいました。向こう正面に戻ってくると俯瞰では落ち着いたように見えましたが、ルメール騎手にはそう映らなかったようです。道中折り合いを欠いた結果、4角では好位にとりついていましたが、直線で失速。7着と大敗してしまいました。レース後、ルメール騎手は「ずっと勝ち馬の後ろだったが、少し掛かった。直線に入って反応したけど、突然苦しくなって最後は疲れてしまった。」と振り返った。距離なのか、馬場なのかはわかりませんが必要以上にスタミナをロスする形になってしまったのです。

2.血統イメージ×前走=過剰人気の方程式だったのでしょうか。

 アリストテレスは無敗の三冠馬コントレイルに菊花賞では最後まで食らいついたいわば「逸材」の印象を強く受けました。また、前走のAJCCでは不良馬場でも1着。馬場の適性もあると思われての一強人気と感じるところが多かったです。しかし、不安点がなかったわけではありません。そのAJCCではプリンシパルS以来の上り3位以内を外したこと、捲り気味に抜け出して展開がはまったことなどが重なって勝てたとも言えたことです。その不安点を隠してしまうような菊花賞とAJCCの2走で作り上げたイメージは強かったといえる圧倒的な人気となったのではないでしょうか。ルメール騎手ということもあり、負ける姿は浮かびにくかったのもまた事実です。また血統もエピファネイア×母父ディープインパクトというパワースタミナ瞬発力ともに兼ね備えた血統構成になってますので、期待値も当然高くなったのでしょう。

3.父も母父も菊花賞馬!そこに落とし穴があったようです

 ただそこに落とし穴があったのだと考えます。エピファネイアの血統構成を見てみるとシンボリクリスエス×母父サンデーサイレンス系の瞬発力×パワーという血統なのですがこれは引き出し型と主張型の組み合わせでもあります。そのため、エピファネイア自身も瞬発力に長けた競争馬でした。それに輪をかけるように母父ディープインパクトと掛け合わせたことで、より瞬発力に特化。アリストテレスも成長した要因の一つに瞬発力の開花があげられるでしょう。このような配合を行った結果、アリストテレスのパワーが薄れてしまったのではないかと考えています。瞬発力に特化しすぎてパワーがなくなった。そう考えるのが自然な流れです。サンデーサイレンスの3×4のクロスは瞬発力超特化で、パワーがうまく遺伝していないような産駒はよく見られます。母父系とのサンデーサイレンス3×4は高速決着の馬場で映える血統となっていきそうです。

4.最後に

 データで競馬をしようとしても結局「痛い目みたくない」「信じられない」などで買ってしまうことってよくありますよね。そのイメージの裏をデータや傾向で狙えるからこそ5億円とかもとれるんじゃないでしょうか。個人の感想なのですが。エピファネイア産駒もしばらくはそのイメージが残ると思いますので、まだ条件次第で狙えるのではないでしょうか。もちろんスタミナは豊富ですので消耗戦となればエピファネイア産駒が穴を開けることがあるでしょう。


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三寒四温ですね、お体に気を付けて。それでは!

ヒデ