一気一閃、切れ味の毎日杯

 こんばんは、ヒデです。本日は毎日杯の分析を行っていきたいと思います。過去にはアルアインやブラストワンピースを輩出した出世レース鍵は『一閃の切れ味』のようです。今日も最後までお付き合いいただければ幸いです。それではまいりましょう。

1.中弛みがもたらすのは極端な競馬のようです。

 競馬王4月号では半笑いさん著書『遺言』より次の言葉が抜粋されています。

    「中弛みラップでは『逃げ先行』と『追い込み』が恵まれる」

 毎日杯も過去5年間、20年、18年、17年、16年の4回中弛みペースで流れています。その結果、差し馬は厳しいのに後方待機組の馬が上り最速で差し込んでくるケースも目立ちます。一例をあげると16年スマートオーディン(8→7)1着17年サトノアーサー(8→7)2着18年インディチャンプ(10→10)3着など過去5年間の平均4角通過順位は8.4と平均出走頭数が10.2頭であることを考えると後ろの追い込みに警戒しなければなりません。なぜ中弛みラップが極端な結果になるかは競馬王4月号そして半笑いさんの新著『遺言』をご覧ください。

2.人気に逆らうのはご法度です。

 この毎日杯はとにかく人気馬の信頼度が高いレースです。過去5年の3番人気以内は(5-4-3-3)と圧倒的です。特に一番人気は過去10年に広げても(4-2-3-1)と圧倒的です。唯一の着外も1/2馬身差で4着と掲示板外はありません。とにかく人気馬が強いレースです。この時期に重賞で抜けている馬はほとんどが「上り上位」で勝ち上がって勢いがあることも注目です。上位人気でも上りが3位以内ではないような馬は評価を下げるといいかもしれません。

3.瞬発力タイプが最大限活きる展開になるのなら主流には逆らえません。

 血統分析を見ても、やはり瞬発力系を信頼できるといった感じです。このレースで一番高い複勝率を誇っているのはディープインパクト産駒でその複勝率は50%と2頭に1頭は馬券になっているといった具合です。ただ、自身もこの競争を制しているキズナ産駒は昨年2頭出走で両馬ともに着外など全期間通じて馬券内はありません。種牡馬のイメージで買うのは危険です。また、気を付けなればならないのは前残りする馬の取捨です。19年のランスオブプラーナや昨年のダノンアレーなどは4角で3番手以内に付けながら馬券内に粘っています。前走重賞馬もしくは条件戦の場合は上りが3位以内と上りもある程度使えるスタミナ配合が粘る印象になっています。馬券検討時には二つの視点で見なければなりません。

4.おまけ:競馬王のPOG本特集・PHOTO記載馬は要注意!?

 絶賛予約受付中の『競馬王のPOG本』ですが、過去3年、毎日杯に出走してきた掲載馬からは冒頭インタビューでは18年2着のギベオン、PHOTOから20年2着のアルジャンナがそれぞれ入着しています。今年は特集からルペルカーリア、シャフリヤール、PHOTOからはグレートマジシャンなどが出走予定です。POG本は絶賛予約受付中。ガイドワークス公式から注文すると特典付きでお届けいたします。予約ページはこちら

それでは本日の該当馬を紹介したいと思います。

人気はnetkeibaの想定オッズなどを参照しています。

グレートマジシャン

上り〇 人気〇 前走〇 血統〇

 父ディープインパクトで前走セントポーリア賞ではスローペースの先行有利のなか、最後方から上り1位で飛んできて1着。その強さを見せつけました。血統的には瞬発力×スタミナという配合構成であることを考えるとこのレースとの適性も抜群。馬券内を考えると好走を期待できそうです。

シャフリヤール

上り〇 人気〇 前走〇 血統〇

 前走共同通信杯出走の馬は過去10年(3-0-1-1)と安定感抜群。その共同通信杯を差して3着に飛び込んだのがこの馬です。この馬の全兄には皐月賞などGⅠ2勝でこのレースの勝利馬でもあるアルアインがいるという血統はまさに毎日杯向きの血統と言えるでしょう。後方に控える競馬をこちらも選択しそうで、推定人気も2番人気と実力は上位のようです。

プログノーシス

上がり〇 血統〇

 この馬は前走、初出走の未勝利戦で中団から最速の上りを使って1馬身1/4差の圧勝劇でした。今回はメンバーレベルも上がって厳しい競馬にもなりそうですが、上りを一番出しやすい血統構成なのもまた事実です。一気にクラシック候補に名乗り上げられるのか、期待がかかります。

ルペルカーリア(ちょっと疑問視)

上り〇 人気〇 前走〇

 先行馬の粘りで唯一期待できそうなのがこのルペルカーリアです。モーリス産駒はここのところ絶好調。三歳の重賞は(2-1-0-5)で単勝複勝回収率ともに100%を超えています。唯一気になるのは馬券内がすべて1600m以下であることです。1800以上+右回りだと多少の落ち幅にですので、そこまで心配する必要もないかもしれませんが、印としては下げるのが懸命かもしれません。


参考図書

競馬王4月号

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本日もありがとうございました。過去の傾向も今年の注目馬見ても人気は堅そうですね。

明日は中山競馬場でおこなわれる日経賞分析をお届けします。

それでは!

ヒデ