逃げ一筋狙います!? ラジオNIKKEI賞分析

 こんばんは、ヒデです。天候はすでに真夏並みの気温になっていますが、今週から本格的に夏競馬がスタートします。今年も開催は福島中京函館の3場開催となりますが、その福島競馬場で行われるのが3歳重賞ラジオNIKKEI賞です。過去にはセントライト記念まで連勝したバビットや日経賞を制したメイショウテッコンなどの勝ち馬が、また2着にはドバイターフを制したパンサラッサや、後に菊花賞などGⅠ3勝を挙げるフィエールマンがいるなど、今後に続くレベルの高いレースになっていることが多いこの競走で今年はどの馬が有利な傾向となるのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。



<  目次  >

1.毎年のように馬券になる逃げ馬、ポイントは1枠!?



2.斤量減+距離も短縮・同距離が鉄板条件!?



3.とにかくサンデーサイレンス系。それでも!?



4.該当馬




1.毎年のように馬券になる逃げ馬、ポイントは1枠!?

 この競走で有利になっていると判断できるのが逃げ馬。過去5年逃げた馬は【1- 1- 2- 1/5】で安定感は抜群。それでも逃げ馬の平均人気は7.8となっているように完全に「人気の盲点」となっていることがわかります。今年も逃げ馬候補は複数頭いますが、どの馬も人気になりにくそうですので、馬券に逃げ候補を絡めておくのがオススメです。

 また、近年は差しが決まりにくくなっているというのも特徴で、近年は人気馬の差しは決まっていません。逆に先行馬は安定しており、複勝回収率は100%超の135%。かなり穴としての妙味がありそうです。

 開幕週の福島競馬場ということもあり、内枠が強いという特徴もあります。過去5年で見ても1枠は【 2- 1- 1- 3/ 7】で複勝率57.1%、単勝回収率400%、複勝回収率 275%と圧倒的な成績を残しています。ただそれ以外は外枠が全体的に有利ですので1枠と5枠以降という考えで予想を組み立てるのが良いかもしれません。



2.斤量減+距離も短縮・同距離が鉄板条件!?

 ハンデ戦ということもあり、斤量減となる馬が一気に有利に。21年と19年、それに17年は斤量減の馬が馬券圏内を独占しており、斤量は前回と比較して減っているかどうかをまず確認しましょう。

 また、距離も同距離か短縮が馬券圏内のほとんどを独占しており、延長馬は【0- 0- 2- 13/15】でほとんど馬券になっていないため注意が必要です。勝ち馬は前走1800m~2200mを走った馬からしか飛び出していませんので、中距離で好走していることが求められそうです。

 具体的なクラスを見てみるとG1や重賞に出ているからいいというわけではありません。白百合Sなどのオープンクラス、早苗賞などの1勝クラス(500万下)から出走してくる馬でも好走例は複数あります。1勝クラスから出走してくる場合は、春の新潟や阪神から出走してくる馬は特に好走率が高い傾向に。阪神は【0- 1- 2- 3/6】、新潟は【2- 0- 0- 1/3】でそれぞれ複勝率50%以上を記録していますので、注目のローテになるでしょう。

 重賞から出走してくる馬は皐月賞やダービーやそのトライアル競走が中心。トライアル競走はダービートライアルの青葉賞や(実質的にダービーへのラストチャンス重賞の)京都新聞杯は活躍しやすいですね。それでも安定感はありませんので、重賞だからといって過大評価は厳禁です。



3.とにかくサンデーサイレンス系。それでも!?

 過去5年で最も成績を残しているのはサンデーサイレンス系。特に中距離をパワーで押し切るようなタイプが好走しています。19年にはステイゴールド系のナカヤマフェスタ産駒のバビットが逃げ切り勝ち、19年は福島競馬場得意なヴィクトワールピサ産駒のブレイキングドーンが勝利するなどこの傾向が強いことがわかります。

 サンデーサイレンス系が父系に入った場合活躍するのは母父欧州系。欧州系で括ると【3- 1- 2- 9/15】と活躍馬の半分以上はこの欧州系から出ていました。人気薄でも好走しているのは頼もしく、回収率も優秀ですから母父欧州系のサンデーサイレンス系を見つけた場合は積極的に馬券に入れたいところです。

 米国系で一番穴となるのがミスプロ系。ダートタイプのイメージがある系統ですが、福島芝とは好相性で、4頭しか出走していませんが2着1回3着1回で複勝率50%。かなり高水準です。人気になっていなくとも該当馬がいる場合は3列目には抑えておくと思わぬ高配当を出すことができるかもしれません。

 血統的に一番期待できるのはサンデー系×欧州系。これを一つのポイントにしたいところです。



4.該当馬

 それではラジオNIKKEI賞の該当馬を見ていきましょう。

3.フェーングロッテン

逃げ馬◎ 内枠〇 前走白百合S〇 血統〇

 前走は30.3倍の5人気と低評価でしたが激走。この反動が気になりますがそのときよりも斤量減、ここ数年活躍している逃げ馬という条件ですから積極的に狙っていきたい条件です。それでも人気にならないのが不思議です。ブラックタイド×母父キングヘイローもレース的にも合いそうですから期待大です。

6.ボーンディスウェイ

先行〇 6枠〇 前走〇 短縮〇 血統〇

 母父のプラティニは独系であるようにこの馬もサンデー系と欧州系の組み合わせ。前走はハイペースに飲まれたものの、しっかり先行できていましたからこの1走で見切りを付けるのは時期尚早。ディープ記念の3着は56キロでしたから55キロの今回は再び期待できそうです。

8.タガノフィナーレ

逃げ〇 6枠〇 延長△ 血統〇

 前走1勝クラスで勝利したにもかかわらず斤量51キロはかなり狙い時な気がします。想定人気もそこまで高くないですし、延長はこのレースとは相性が悪いだけでエピファネイア産駒としては歓迎。穴としてかなり期待です。


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来週の七夕賞も楽しみです。

それでは!

ヒデ