狙いを逆にしてみると…⁉︎ CBC賞分析

 こんばんは、ヒデです。夏競馬らしい天気が先にやってきた2022年ですが、ついに今週から夏の福島小倉開催がスタートしました。毎年中京競馬場からスタートする夏競馬も、京都競馬場改修の影響から今年も小倉競馬場からスタート。その開幕週の重賞は今年もスプリント重賞CBC賞です。昨年はファストフォースがレコード勝ちという圧巻の結果となりましたが、今年はどのような馬が有利になるでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.差し優勢なデータも狙いは逃げ先行!?



2.善戦馬より巻き返しを狙いましょう!?



3.強さのサンデー系、穴目の欧州系!?



4.該当馬


1.差し優勢なデータも狙いは逃げ先行!?

 開幕週の中京・小倉競馬場とは思えないほど差し馬が有利な傾向で、昨年も2着ピクシーナイト、3着アウィルアウェイはともに差しだったことから小倉競馬場でもこの傾向は変わりません。ダートに近い芝の短距離(これは今年の高松宮記念覇者がゴールドアリュール産駒のナランフレグであることからもわかるためこう仮定しています)であることから、逃げ先行馬がオープンクラスほど集まりやすいということが要因でしょう。また、小倉芝コースは中山競馬場の芝1200mと同じくスタートしてからしばらく下り坂でペースが早なることも昨年の差しを演出したのかもしれません(詳しくは『競馬王7月号』安井涼太さんの特集ページをご参照ください)。

 ただ、過去5年中京・阪神・小倉競馬場で共通なのは「穴馬は逃げ先行馬である」ということです。中京開催では17年13人気2着のセカンドテーブルと同年8人気3着のアクティブミノル、阪神開催では20年13人気1着のラブカンプー、小倉開催では昨年8人気1着のファストフォースと10人気以下の激走も散見されます。今年は逃げ馬があまり多くないメンバー構成ですので、再び穴の逃げ先行馬が穴を開ける可能性も十分でしょう。したがって狙いは逃げ先行馬です。



2.善戦馬より巻き返しを狙いましょう!?

 そしてこの競走は巻き返しが多いのも特徴の一つです。過去5年で6~11着に敗れた馬の単複の回収率は100%を超えていることから掲示板を確保しながらあまり人気にならない4〜12着あたりを狙っていくのがよさそうです。この場合の成績はラブカンプーの激走を含みますが【3- 2- 3-30/38】で単勝回収率316%、複勝回収率は127%で妙味は十分でした。

 ポイントとして「前走重賞ではないこと」が挙げられます。重賞で凡走した馬が巻き返すということは少なく、オープン競走以下からの激走しか過去5年はありませんでした。前走関西場×オープン競走以下で4〜11着馬で狙うのが安定して狙える条件でしょう。



3.強さのサンデー系、穴目の欧州系!?

 意外にもというと語弊があるかもしれませんが、サンデー系が圧倒的に強い競走でもあります。中でも強いのがディープ系で、ディープインパクト産駒は2勝するなど単複ともに回収率100%超。父サンデー系の場合は大系統ノーザンダンサー系は米国欧州問わずですが、そのほかは欧州系が優秀。昨年も父ロードカナロア産駒のファストフォースがレコードを記録していることから実は欧州系との親和性が高い競走であると言えるでしょう。米国系の方が強いと考えられ人気を落としている母父欧州系の馬がいた場合は狙っていきたいところです。

 欧州系は父系に入っても優秀で、20年1着のラブカンプーはサクラバクシンオーを介してプリンスリーギフト系や昨年1着のロードカナロア産駒、ファストフォースなど活躍馬が多い傾向がありますから欧州系を狙っていくのがマストかもしれません。



4.該当馬

 それではCBC賞の該当馬をみていきましょう。

1.レインボーフラッグ

差し◯? 1枠◯ 前走17着△ 血統◯

 全盛期の輝きという点では物足りないかもしれませんが、マイル以下では1秒以上の大負けがないのもまた事実。これは得意なコースではなかった可能性が考えられます。実際にこのコースに近い阪神1400mで成績を残していることから考えてもしかしたらと思わせてくれますので激穴として期待です。

9.ロードベイリーフ

4〜7番手追走◯ 5枠△ 前走2着△ 血統◯

 前走で結果を残しているのは少しマイナスですが、血統やコース好走歴を振り返ると狙いたくなる一等です。同じヴァンセンヌ産駒のイロゴトシは2歳OPひまわり賞で1着になっているように小倉1200mは産駒を通じて得意なコース。重賞レベルでも期待でしょう。

16.ファストフォース

先行◯ 8枠△? 前走9着◯ 血統◯

 昨年のレコードは内枠だったからなんて声も聞こえてきそうですが、未勝利戦の時に2着の経験あり。ロードカナロア産駒は土曜日も外枠で好走(9R2人気2着10.ニシノデフィレ)が好走していることからノーチャンスではないはず。2年連続の勝利を期待です。


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昨年は馬単当たるで精一杯。今年はあえて欧州系を狙うことにしましたがどうでしょうか。

それでは!

ヒデ