斤量と前走3角位置チェックだけ!? 七夕賞分析

 こんばんは、ヒデです。今週は七夕の週ということで福島競馬場ではハンデ重賞の七夕賞が施行されます。4年連続で三連複万馬券の配当となっている波乱重賞、はたしてどのような馬が有利になるでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.中団前目有利に!?



2.斤量減らして距離伸ばせ!?



3.欧州気質な主流血統に願いを込める!?



4.該当馬




1.中団前目有利に!?

 このレースの中心になっているのは先行馬と差し馬。追込みは届いていませんし、逃げ馬は昨年ロザムールが2着に入った程度。穴となるのも先行馬と差し馬でしょう。中でも人気薄を狙う場合は3角8番手程度に付けているのがポイントになってきます。18年に11人気1着となった4.メドウラークも11-10-8-6と3角では8番手で通過したことからも狙える差し馬は3角8番手程度に付けている馬ということができるでしょう。

 過去5年間3角2~8番手で通過した馬は【3- 2- 5- 27/35】となりますが、前走3角1~8番手で通過した馬に限定すると【2- 2- 4- 21/29】で回収率は跳ねあがります。つまり、前走でも8番手以内で走れている馬は今回の再現性が高く、この競走で激走しやすいということです。穴馬を探す場合は前走3角何番手であったかを重点的に見てみるのがよいといえます。



2.斤量減らして距離伸ばせ!?

 ハンデ戦となるこの競走、過去5年も50キロ(18年パワーポケット・3着)から58キロ(21年クレッシェンドラヴ・14着)と様々です。52キロ以下や57キロを除いた56キロ以上はあまり成績を残せておらず、52~56キロと57キロの斤量を背負っている馬が有利な傾向になっています。その中でもポイントになるのは「斤量が変化している馬」が有利であるということ。

 人気馬の取捨で重要になりそうなのが斤量増。5人気以内×斤量増は【2- 3- 0- 4/9】で複勝率55.6%、単複の回収率100%超と安定しています。人気になりそうな馬に関しては斤量増かをまずはチェックしてみると良さそうです。反対に穴馬は斤量減の馬がよさそうです。中でも定量重賞から斤量を減らして来る馬は前走着順関係なしに活躍する傾向にあり、19年12人気3着のロードヴァンドール(前走天皇賞春56kg12着→55kg)など好走も見られます。

 また、全体的な傾向として延長馬のほうが活躍しやすい傾向にあります。特に1600mからの延長は昨年1着のトーラスジェミニ(2人気)や前述のメドウラーク(11人気1着)など穴馬の激走もありますから、前走1800m以下のレースに出走した馬が中心となりそうです。



3.欧州気質な主流血統に願いを込める!?

 この競走で血統的にポイントになりそうなのが「持続力」。瞬発力の持続が特に求められる傾向にあります。瞬発力の持続は、主流血統で考えると欧州系よりである場合に強く出る傾向で、七夕賞でキングマンボ系やロベルト系が走りやすいのはそのためです。その筆頭にあるのがキングマンボ系で、過去5年のキングマンボ系全体成績は【1- 2- 2- 8/13】と安定感はあります。特に昨年はキングマンボ系がトーラスジェミニが1着、ショウナンバルディが3着(ともにキングズベスト産駒)ロザムール(ローズキングダム産駒)が2着と独占していることからも瞬発力持続型が活躍しやすいことがわかります。

 この差しの持続力はサンデー系に限定しても同様の傾向があり、ステイゴールド産駒やディープインパクト産駒などともに父母父が欧州系である産駒が活躍しやすくなっています。サンデー系と一括りにするのではなくサンデー系を詳細に細分化する必要に迫られています。

 母父系には大きな偏りは見られませんが、米国系で馬券になっているのがノーザンダンサー系のみであるということから、こちらもパワーが必要になっているということでしょう。欧州系はオールOK、米国系はノーザンダンサー系のみが狙いどころのようですので、この点には注意が必要です。

 

4.該当馬

 それでは七夕賞の該当馬を見ていきましょう。

2.ロザムール

先行〇 前走3角8番手以内〇 延長〇 血統〇

 昨年と同じく1800m→2000mの延長、斤量54キロ→53キロというローテーションにもかかわらず人気がないのは前走殿負けが響いているのでしょうか。それでも昨年も二桁着順から巻き返してきていますし、血統的には昨年の再現性も十分ですから、引き続き期待できそうです。

10.ヤマニンデンファレ

逃げ△ 前走3角8番手以内〇 延長〇 斤量減〇 血統〇

 今回の激走穴候補はこちら。延長&大幅斤量減で江田照男騎手という組み合わせは18年

11.アンティシペイト

差し〇 前走3角8番手以内〇 斤量増×人気馬〇 同距離〇 血統〇

 人気馬で一番信頼できそうなのはこの馬です。前走福島でオープン特別勝利もありますし、斤量も増えますから好走条件は満たしています。また、血統的にも相性の良いキングマンボ系であるルーラーシップ産駒。血統的にも大いに期待できそうです。12頭立の12人気であったパワーポケットの再来を期待する組み合わせになっています。今回もそこまで人気にならないでしょうし、江田照男騎手はデビューから騎乗し続けていますから大いに期待したいと思います。


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七夕賞は荒れすぎるので狙い撃ちたい競走の筆頭ですよね。

それでは!

ヒデ