先行抜け出しが波乱を呼ぶ!? 帝王賞分析

 こんばんは、ヒデです。宝塚記念で終了した春のJRAG1ですが、ダートグレード競走はこれから3週続けて開催されます。今週施行されるのは帝王賞です。今年はJRA勢はドバイWC2着のチュウワウィザード、昨年の帝王賞馬テーオーケインズ、大井5勝のオメガパフュームなど「超」豪華メンバーが集結しました。反面地方馬は2頭出走と寂しい1戦となりましたが、はたしてどのような馬が有利な傾向にあるのでしょうか。今回も『南関東徹底攻略BOOK』を参考にしながらひも解いて行きたいと思います。それでは本日もよろしくお願いいたします。




< 目次 >

1.近年強くなってきている先行優位



2.前走はG3で一戦挟んだ馬が有利に!?



3.馬場不問で活躍するのはサンデー系



4.該当馬


1.近年強くなってきている先行優位

 差しがかなり決まるイメージのある帝王賞ですが、ここ2年の覇者テーオーケインズとクリソベリルはともに5番手以内を走っていました。昨年6人気3着となったクリンチャーも通過順は4‐4‐4‐4と、近年は前有利が顕著になってきています。

 今年は観測史上初の短い空梅雨で梅雨明け宣言もでて水曜日も雨の予報はありません。気温が上がる例年にない開催になりそうなことに加えて98年以降最も出走頭数が少ない9頭立てですから、より先行馬が有利な展開になると考えられます。

 そして少頭数となればより”ロスなく回る”ことが大事になってくると想定されますから、有利である内枠先行馬を中心に考えていきたい所です。



2.前走はG3で一戦挟んだ馬が有利に!?

 JRA勢が強いレースですが、このレースはJRAの中距離G3であるアンタレスSや平安Sで5着以内に入った馬が中心となります。昨年勝利したテーオーケインズはアンタレスSを勝利して連勝しましたし、19年の覇者オメガパフュームも平安S3着からのローテで勝利しています(同年2着のチュウワウィザードも平安S1着)。また、5着程度であれば巻き返しも可能で、17年1着のケイティブレイブは平安S5着から巻き返していました。これらのことから特に関西圏のダートG3重賞で5着以内に入った馬が馬券の中心と考えられるでしょう。

 一方相性が悪いのは海外帰りのローテ。前走海外からのローテで結果を残しているのは20年1着のクリソベリルや17年3着のアウォーディー程度で基本的に人気に応えられる成績は残せていません。昨年もチュウワウィザードがドバイWC2着からのローテであったにもかかわらず6着に敗れていることから、まったくノーチャンスというわけではありませんが、馬券の軸には向いていません。



3.馬場不問で活躍するのはサンデー系

 この競走は重馬場で施行されたのが4回、良馬場で開催されたのは1度のみですが、馬場不問で有利になりそうなのはゴールドアリュール産駒をはじめとしたダートサンデー系です。ゴールドアリュール産駒は過去5年【2- 1- 0- 4】である他アドマイヤマックス産駒のケイティブレイブも馬場不問で馬券圏内に入ってきているというのを見ても相対的にサンデー系が有利になっています。

 そもそもダート2000m以上ではサンデー系が優勢な傾向ですから、それがこの競走でも顕著に出ているということでしょう。明日も良馬場で施行されるのであればサンデー系を中心に米国系を抑えていくと良いでしょう。

 欧州系はまったく奮わず、キングカメハメハ系を除くとまったくと言っていいほど馬券になっていません。そもそも出走数も少ないので参考程度になってしまうかもしれませんが、あまり積極的には狙えないでしょう。



4.該当馬

 それでは帝王賞の該当馬を見ていきましょう。

1.スワーヴアラミス

先行〇 内枠〇 前走平安S〇 血統〇

 メンバーレベルが高いためあまり人気にならないかもしれませんが、期待するのはこの馬です。前走は中枠延長という得意ではない形で5着まで上がってきましたから、前走のように先行できるのであれば今回馬券になる可能性はぐっと上がるでしょう。期待です。

2.オメガパフューム

差し△ 内枠◎ 前走アンタレスS1着〇 血統〇?

 母父にゴールドアリュールが入っているからかこの馬も馬場不問で好走します。大井2000mの実績は改めていうまでもないほど立派な馬ですし、前走も差して勝利するなど馬券になり続けていますから、今回も得意条件で期待できそうです。

8.テーオーケインズ

先行〇 外枠△ 前走平安S〇 血統〇

 昨年の覇者は今年も期待できそうです。血統的には微妙ですが、帝王賞を見据えて1走平安Sを挟んで来たのはプラスでしょう。前走平安Sは内枠先行有利のコースという助けもありましたが、それでも強い競馬で2馬身半差の快勝。今回も引き続き期待です。

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昨年は大荒れでしたが、今年もJRA勢の中にいる穴馬の激走に期待したいですね。

それでは!

ヒデ