地方と中央の「条件」に狙いあり!? 東京スプリント分析

 こんばんは、ヒデです。南関東は年度でのスタートということで今月から新人ジョッキーが乗りはじめていますね。今年は3名がデビューした大井競馬場ではダートグレードの東京スプリントが施行されます。昨年同様雨の中での一戦となるこの競走、果たして今年はどんな馬が有利になるでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いします。




< 目次 >

1.馬場が渋ると差し有利と不良なら先行有利!?



2.前走は短縮の地方、同距離の中央!?



3.求められるのはスピードと素軽さ!?



4.該当馬





1.馬場が渋ると差し有利と不良なら先行有利!?

 今年も雨の影響で馬場が重くなりそうな大井競馬場、重馬場で施行された火曜日の12Rごろから再び降りはじめ、水曜の1レースには不良スタートが見込まれます。過去5年、不良で施行されたのは3回と道悪開催が多くなっている印象となっています。不良で開催された3回は特に顕著に「中枠有利」が出ており、2〜7枠あたりが好調です。火曜日の開催でも同様の傾向が出ていましたので、特に4,7枠が好調になっているイメージで大丈夫でしょう。また乾き始めであれば内枠が有利になりますが、1枠はそこまで好調ではないため注意が必要です。

 脚質はどの馬場状態でも逃げ先行が有利になっています。差し馬も届きますが、上がり1位を出せている馬限定で、上がりを出せないと厳しい展開になりがちです。大井1200mは前傾ラップになりやすく直線が長いため差しが決まりそうですが、どの馬場状況でも逃げ馬の回収率は高いため、無視することはできません。ただ、それに付き合う先行馬は若干不利で、逃げ馬の後ろを付けない先行馬よりは差し馬の方が有利になりやすいですね。差し馬であればうちから伸びてくる馬と馬群を縫って上がってこれるような馬に限られており、馬券的には逃げ馬から内枠先行、差し馬を狙っていくのが良さそうですね。



2.前走は短縮の地方、同距離の中央!?

 近年地方馬の激走が多く見られるこの競走、過去5年では19年にキタサンミカヅキが船橋所属で制している(その前は13年のラブミーチャン→笠松)ほかサブノジュニアが2着、3着を取るなど地方馬が強い競争になっています。地方の共通点として「1400mからの短縮ローテである」ということが挙げられます。これは2月に行われるフジノウェーブ記念→東京スプリントのローテが多いからではありますが、そのほか勝ち馬は19年キタサンミカヅキが根岸記念(9着)や13年のラブミーチャンは前走黒船賞(6着)とこちらも1400mからの短縮ローテで馬券になっているイメージが強いですね。これらの馬は1200mの南関重賞や交流競走で実績のある馬であれば「着順不問」と言えるでしょう。地方馬は12実績のある短縮馬が狙い目ですね。

 一方中央馬はどう距離ローテが中心になっています。昨年1着のリュウノユキナ(大和S1着)を筆頭に20年1着のジャスティン(千葉S1着)、ヒロシゲゴールド(なにわS1着)など1200mから馬券圏内にくる馬は多めですが前走2着以内になっていなければならないのは注意が必要ですね。こちらも短縮組は着順不問となっており中央で穴妙味があるのはこちらといえそうです。とはいえ人気になりやすい故に、1200m組以外は軸には据えられないイメージになっています。より確実性を求めるのならば前走1200mで連対していた馬が中心でしょう。



3.求められるのはスピードと素軽さ!?

 血統的にはさすが1200m競走といった形で短距離適性が強く出る馬が有利ですね。特にサウスヴィグラス産駒は昨年の2-3着を独占したりリピート率が高かったりと馬券的には狙いたいところですね。ただほとんどが短縮の恩恵を受けていることからも馬券に入れるのは短縮かどうかということをまず確認するのが良いでしょう。また、不良まで悪化すると主流血統の出番ですね。例えば21年を制したリュウノユキナはヴァーミリアン産駒でしたし、20年1着のジャスティンはオルフェーヴル産駒でした。これらのケースから見ても馬場が悪化すればするほど前に行ける主流血統が有利か馬場状態になってくるということができます。でなければ米国系も勝ちまくっていいはずですが、サウスヴィグラス産駒の勝利がある程度。ここまで来ると馬券の軸にするのは主流血統が良いとジャッジするしかありません。

 大井1200mは持続力が問われる条件でもあり、馬場が渋ると若干持続力の強い馬が来がちな馬場に変わります。例えば火曜日の大井開催では何度もフリオーソ産駒が何度も穴を開けていた通り米国色の強い、ダートをこなせる欧州系の出番ということもできます。明日もこれらを中心に狙っていくのが良さそうで、馬券の主役は上記のサンデー系かダートもこなせる欧州系の二択でしょうか。



4.該当馬

 それでは東京スプリントの該当馬を見ていきましょう。

2.リュウノユキナ

先行◯ 枠◯ 前走◯ 血統◯

 昨年の覇者で今年も同じローテを歩んできました。昨年は柴田善臣騎手とのコンビで勝利しましたが、今年は横山武史騎手の手綱に。リピート率も割と高いこの競走だけに、ここも2年連続処理を目指します。ただ今年は大和S2着だったのが気がかりです。

5.シャマル<ヒデのおすすめ!>

先行◯ 枠◎ 前走◯ 血統◯

 前述のヒロシゲゴールドと同じなにわSを勝ち上がって挑むレースとなっています。勝ち時計は平凡なものの、ローテ的にはもちろん、血統的にもんストームキャット系ということで紐には最適ですね。期待です。

7. ヒロシゲゴールド

先行◯ 枠◯ 前走◯ 血統◯

 そんなシャマルで触れられているヒロシゲゴールド。昨年は千葉Sない5着で普通に凡走という結果に終わってしまい人気が下がっていますが、今年は巻き返して狙い目。現状人気がないのは意外で、去年もこの競走の後は北海道スプリントC1着、南部杯MCSを2着としっかり実績は残しているのにです。今年は前々走から巻き返して勢いは十分。期待ですね。

☆地方期待金馬☆

13.ワールドリング

外枠差し◯ 枠△ 前走◯ 血統◯

 今回狙いたいのはこの馬ですね。昨年はアフター5スター賞を制して同じ舞台で行われる東京盃でも5着になるなどの実力を見せていたにもかかわらず前日8人気。これはかなり意外でした。外枠がこなせるかと上がり一位で伸びてこれるかというふたつの注文さえクリアすればチャンス盛りだくさんです。


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昨年は2,3着が一昨年と同じだったんですね。今年はどうでしょうか。どこかの年とリンクするのでしょうか?

それでは!

ヒデ