一番速いは一番重要じゃない!? 皐月賞

 こんばんは、ヒデです。本日の放送はお楽しみいただけましたでしょうか。今後も土曜日にお送りしていく予定ですので、ぜひお楽しみに!今回は放送でもお伝えした内容をさらに濃くしてお送り致します。放送でも語れなかったことも書いています。それでは本日もよろしくお願いします。

< 目次 >

1.妙味の先行、堅実の差し!?

2.穴を探すならば重賞転戦組を!



3.スパッと差すわけじゃないのが鍵!?

4.該当馬


1.妙味の先行、堅実の差し!?

 過去5年馬券圏内に入っているのは先行馬と差しの中間脚質がほとんどで、追込みは27ケースあって1度も馬券になっていません。馬券になるためには4コーナーで7番手あたりまでで通過するのがポイントになってきそうです。前走も先行しているに越したことはなく、前走先行している馬かつ上り5位以内の馬を中心に狙っていくのがよさそうですね。上りの出せていない馬は割引が必要です。

 枠的には時期的なこともあってでしょうか、中枠以降が圧倒的に有利な結果になっています。2月から続いた開催も今週、今日が最終日でBコースになってからも6日目となりますのでかなり傷みが顕著になる時期となっており内枠はそこまで結果を残せていません。3枠以内では【1- 0- 2- 27/30】で勝利したのは稀代の三冠馬コントレイル(20年)。3着は昨年のステラヴェローチェと18年のダノンキングリーです。相当力が抜けていないと行けないことと、スムーズに差しに外に出す必要があります。一方4枠以降はかなり好調で、穴を開けたのも4枠以降がほとんど。特に5枠はかなり期待値の高い枠で、17年12人気3着のダンビュライトを筆頭に18年8人気3着など穴として大きな期待をかけられる枠になっています。4〜7枠が特に熱いですね。



2.穴を探すならば重賞転戦組を!

 前走で見るとやはりG1組が優秀。前走G1組は【2- 1- 0- ¼】でほとんどが馬券になっていることがわかります。20年にはコントレイルとサリオスのG1馬2頭が1-2フィニッシュを決めるなどその信頼性がわかります。ただ穴配当を得ようとした場合は重賞を転戦している馬が圧倒的に有利になります。19年に2着だったヴェロックス以外は前走重賞からきており、前走G2・G3を5着以内に来た馬は狙い目です。特に重賞を転戦して人気を落としている馬などは特に狙い目になってくるでしょう。弥生賞は勝ちこそないものの優秀な結果を残していることから外枠であれば狙いたいところですね。

 また、穴を開ける馬は間隔をある程度詰めて大丈夫な馬という側面も加わります。例えば人気が存外なかった20年8人気3着のガロアクリークが前走走ったスプリングSならば中3週、ディープ記念が中5週、となっていますので狙うなら中3週と中5〜9週。穴となるのは前者のイメージです。間隔を空けるのが主流になっていますが、まだまだ妙味は経験を積んだ馬のようですね。キャリアは5戦程度が良いでしょう。距離延長が強いことからもどれだけ1800→2000mのローテで恩恵を受けるかというのもポイントになってきそうですから、安易に「延長がいい」ではなく「何産駒だからいい」のようにここは3とリンクしてくるかもしれません。



3.スパッと差すわけじゃないのが鍵!?

 次に血統的に見ていくこととしましょう。血統的に見ると意外にもサンデー系よりもキングマンボ系が存在感を増していたり、欧州系バゴ産駒のステラヴェローチェが3着に入ったりと近年は欧州系の持続力が問われるレースになっていることがわかります。ディープインパクト産駒が直近勝ったコントレイルもまくり気味に上がって最後の直線で伸びたように、3,4コーナーの勝負どころで長い脚を使える方が有利な傾向にあります。そのため欧州系が活躍しやすい傾向になっているということになっていると言えます。昨年はいよいよ父サンデー系の馬が一頭もいなかったことからもこの傾向が強くなってきているのがわかるのではないでしょうか。欧州系を狙っていくのが中心になりそうですね。

 一方で母父として狙っていくのであればサンデー系が優秀になっています。そのほか米国系も平均以上の成績を残していることからも母父という観点ではスピードを欲されているいうことなのでしょう。さすがは「一番速い馬が勝つ」と言われている皐月賞、いくら父系で持続力が大事になるとはいえど相応のスピードがないとこのペースでは上位に来れないということですね。父系サンデーならば母父は米国中距離系または欧州系、父欧州系ならば母父はサンデー系というのが狙いたい血統構成になっています。



4.該当馬

 それでは皐月賞の該当馬を見ていきましょう。

4.キラーアビリティ

先行×上がり△ 枠△ 前走◯ 血統◯

 内枠であることだけが心配の馬ですね。母父はレッドゴッド系のブラッシンググルームから繋がっていますが、このレッドゴッド系は闘争本能がすごいのでうまく作用するならば内枠というのはこの馬にとって絶好条件と言えるでしょう。正直この人気は美味しい気がします。期待ですね。

9.サトノヘリオス

差し◯ 上がり◯ 枠◎ 前走◯ 血統◯

 昨年の覇者エフフォーリアと同じエピファネイア産駒。前走は短縮ローテに内枠というエピファネイア産駒が苦手とする条件が揃った中で3着というのは改めてこの馬の実力を見た気がします。中3週だけが気になるところで、根幹距離で爆発することもあり得そうですね。ホープフルSの雪辱を晴らしたいところでしょう。期待です。

12.ドウデュース

先行◯ 上がり◯ 枠◯ 前走◯? 血統◯

 この馬も前走サトノヘリオスと同じく苦手なローテで実績を残した馬です。外枠延長というローテはハーツクライ産駒にとって苦手はレースであだだことに加えて道中不利を受けたのにも拘らずの2着。まさしく「負けて強し」の競馬を見せてくれたと思います。そうなれば今回も馬券に入れないわけにはいきませんね、期待です。

  1. ビーアストニッシド

逃げ× 上がり△ 枠◯ 前走◯? 血統◯

 戦歴的に激走馬の匂いがするのがこの馬です。アメリカンペイトリオットの初年度産駒で珍しく2000mを苦にしていません。京都2歳Sからほとんどの重賞に競馬圏内、ここで嫌う理由も特にありませんよね。期待です。


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それでは!

ヒデ