先行×重賞連戦で激走リーチ!? NZT分析

 こんばんは、ヒデです。4月ということでツイッターを見てみても、入学式のツイートを盛んに見かける季節になりました。競馬のほうもマイル王者へのG1を目指した戦いが始まろうとしています。土曜日に行われる重賞はニュージーランドトロフィー(NZT)G2です。春のマイル王者になるためには絶対に外すことのできない一戦、今年は誰が有利な傾向になっているのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いします。


< 目次 >

1.偏りはないもののドル箱は先行馬!?



2.重賞連戦組に高配当は眠っている!?



3.勝ちたいなら父系Pサンデーだ!?



4.該当馬


1.偏りはないもののドル箱は先行馬!?

 このレースは捲りや追込みなど極端な競馬は適しませんが、それ以外は大きな偏りはありません。その中でも回収率が高めなのは逃げ先行で逃げ馬は【2- 1- 0- 2/5】で複勝率60%を、先行馬も【1- 1- 2- 15 /19】で単複回収率が100%を超えるなど圧倒的な成績を誇っています。昨年もバスラットレオンが逃げ切るなど、近年はこの傾向が加速し始めていると考えてもいよさそうです。ペースについては逃げ馬が何頭いるかということで状況が変わりますが、今年はそこまで前に行く馬も多くないため前が有利な傾向になってもおかしくはないでしょう。

 先週のダービー卿チャレンジトロフィーでもこの話を書きましたが、中山芝1600mは1コーナー奥の引き込み線からスタートしてスタート後しばらくカーブを曲がり続けるコースとなっているため基本的には内枠が有利になっている印象です。このレースも過去5年4勝を3枠以内が挙げており、この傾向がどれだけ強いか示してくれています。ただ昨年2着のタイムトゥヘヴンもそうであったように先行できる外枠馬というのもかなり期待値が高く、

8枠は過去5年【0- 2- 2- 6/10】で複勝率40%は3枠と並んでトップとなっています。普段は割引となる外枠でも先行馬が入った場合は例外というところでしょう。結果として4・5枠は不利な結果となっているので注意が必要でしょう。



2.重賞連戦組に高配当は眠っている!?

 前走を見てみると未勝利から出走してきた馬でも勝利(19年ワイドファラオ)があるなど傾向はつかいみにくいですが、昇級戦の馬は割と人気通りに馬券になっているイメージです。条件戦から出走してくる昇級戦ローテでは【3- 1- 2- 29/35】で勝ち馬は半分以上出ていますが回収率は単複ともに50%前後とそこまでの穴馬が激走していないことがわかります。前走1着に絞っても回収率はほとんど変わりはないため、人気馬でなければチャンスはあまりないと言えるでしょう。

 一方前走重賞組には穴を開ける可能性も十分。17年12人気1着ジョーストリクトリを筆頭に18年9人気3着のデルタバローズなど人気薄もバンバン走っているといえます。面白いのが前走2着以内は【0- 0- 1- 4/7】で3~9着は【2- 4- 2- 23】で3着以下からの巻き返し率がかなり高水準になっていると言うことです。特に6~9着は【1- 2- 1- 7/11】で単複の回収率は100%を超えています。前走負けたからと安易に軽視せずに適性を改めて見る必要がありそうですね。また、巻き返す場合は同距離よりも距離変更組が好成績となっています。距離変更×前走重賞凡走組はかなり期待できそうですね。特に中京から参戦してくる馬は特注です。



3.勝ちたいなら父系Pサンデーだ!?

 中山のマイル競走、NHKマイルカップを目指す馬が多く出走する競走ですので、適性通りPサンデー系が強い傾向にあります。ダイワメジャー産駒やキンシャサノキセキ産駒が活躍しているほか、キズナ産駒も勝利するなどマイル近辺で強いパワーを持っているサンデー系はかなり狙い目になっている印象です。そして2月の末から開催している2回中山開催も2週を残すのみになるなど開催終盤ですので、欧州系などパワーに富んでいる馬も馬券圏内に入りやすい印象を受けます。ロベルト系は特に好調で系統全体【0- 1- 2- 4/7】エピファネイア産駒に限ると【0- 1- 1-1/3】でかなり調子のいいことがわかります。一方ロードカナロア産駒は昨年のタイムトゥヘヴンが馬券になった程度でほとんど馬券にはなっていません。持続力が特に求められる条件になっていると言えそうなため、サンデー系を軸にして紐に欧州系や米国ノーザンダンサー系を入れてみるのが面白いかもしれません。

 母父系は欧州ノーザンダンサー系が圧倒的に好調で、それにサンデー系やキングマンボ系が追随するという形になっています。このことから狙っていきたいのは父サンデー系×欧州系、父欧州系×母父サンデー系という組み合わせの馬でしょう。



4.該当馬

 それではニュージーランドトロフィーの該当馬を見ていきましょう。

1.マテンロウオリオン

先行〇 内枠〇 前走中京〇 血統〇

 前走はシンザン記念1着。なかなかこのようなローテを進んで来る馬は少ないですが、それでも期待できそうですね。内枠に入っただけに包まれないようにしなければなりませんが、現状馬券圏内が堅い馬の1頭と言えるでしょう。ここを勝利してすんなりNHKマイルへ行けるかどうか、期待です。

2.ティーガーデン

先行〇 内枠〇? 前走中京G3〇 血統△

 内枠&前走先行できなかった先行馬。連勝はいずれも先行して勝利していただけに、今回再び先行できればチャンスはあるでしょう。ただ内枠が苦手なドゥラメンテ産駒、一定の不安も残りますので、軸にはできないイメージです。小頭数である程度前に行けるのであれば期待です。

4.アバンチュリエ

先行〇 4枠△ 前走中山1勝クラス〇 血統〇

 人気になって狙える印象を受けるのはこの馬です。前走は中山の大外枠から先行して一気に勝利。中山が合っているところを見せました。短縮が効いた可能性も高いですが、今回も引き続き期待できそうなイメージです。この間隔を開けたのがどう出るか。注目です。

7.リューベック

先行〇 6枠〇 前走ディープ記念〇 血統〇

 今回割と少ない欧州ノーザンダンサー系×母父サンデーサイレンスの組み合わせ。その該当馬がこの馬です。前走長い距離を走っているものの、この距離への短縮&3歳牡馬に限定すると平均以上の活躍を見せていますので、狙っても損はなさそうです。そこに中4週に絞ると複勝率50%超となっており、一番のねらい目といっても過言ではないでしょう。期待ですね。


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先週は「確変」状態でしたが、その勢いを今週も持続できるかプレッシャーですね。

大阪杯などの的中報告うれしかったです。今週も当てられるように頑張りたいと思います!

それでは!

ヒデ