重馬場になっても差しが決まる! スプリングS分析

 こんばんは、ヒデです。金曜日の雨がどの程度残るかわからないため難しい開催になりそうな中山競馬場、そんな中明日行われるのが皐月賞トライアルスプリングSです。近年はこの競走から皐月賞で活躍する馬が現れやすい傾向にある非常に重要なステップレースになっているこの競走ですが、どのようなレースになりやすく、どの馬が活躍しやすいのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日も宜しくお願いいたします。


< 目次 >

1.馬場が悪化しても差しが有利に!?



2.昇級戦VS前走G1戦勃発!?



3.馬場が渋ればサンデー×欧州系の出番!?



4.該当馬


1.馬場が悪化しても差しが有利に!?

 昨年は重馬場で施行されたものの例年通り差し馬と捲り馬が1-2着に入るなど後ろが有利になっている展開になっています。過去5年差しは【3- 2- 1- 11/17】で勝率17.6%、複勝率35.3%と好調。同様に先行【1- 3- 3- 13/20】、捲り【1- 0- 1- 1/3】で先行から差し、捲り脚質が有利なレースであると考えて間違いなさそうです。平均ラップで流れることが多いレースだけに、持続力がかなり先行馬に問われていると考えられ、じわじわと上がってこれる馬が馬券圏内に入りやすい傾向ですね。それだけに過去5年上り3位以内は【5- 3- 1- 8/17】で勝ち馬は抜け出してくる馬が中心ですね。粘る馬は3着狙いといったところでしょうか。

 そしてこのレースも枠の傾向がはっきりでており、外枠が優勢です。昨年も15.ヴィクティファルスが外から差し切って勝利しているように、外枠差し馬が有利の傾向にあるということでしょうか。8枠は【2- 0- 2- 6/10】で複勝率40%を超えていることから5枠以降から軸馬を狙っていくのがよさそうですね。



2.昇級戦VS前走G1戦勃発!?

 このレースでは昇級戦が【3- 3- 2- 29/37】で半分は昇級戦から出てきています。特に距離を変更する馬が良く、昇級戦×今回距離変更であれば【2- 3- 1- 17/23】でほとんどが距離を変更するのがよいでしょう。一方重賞組は【2- 2- 1- 17/22】です。ただ、競馬場が変更してなければ厳しいようで、前走京成杯は3頭出走して馬券圏内はゼロという結果になっていました。ホープフルS組も3頭しか出走していませんが、20年2着のヴェルトライゼンデが入った程度で3頭出走して2着1回だけでした。やはり中山競馬場以外の競馬場から出走してくるのがいいでしょう。

 昇級戦組からでは1勝クラスがほとんどで、新馬未勝利戦からのローテは狙いにくい格好となっています。特に1勝クラスではあれば距離はそこまで気にしなくても大丈夫そうですが、距離変更があるのであれば好走確率は上昇します。これは重賞組とは逆の傾向となりますが、1勝クラスから来る馬は中山競馬場で連戦している馬が圧倒的。1600mまたは2000m以上の1勝クラスから出走してくる馬に関しては注意が必要でしょう。



3.馬場が渋ればサンデー×欧州系の出番!?

 基本的にこのレースはサンデー系が強い競馬になってはいるのですが、6人気のキンシャサノキセキ産駒、ガロアクリークが勝利したり、ステイゴールド産駒のウインブライトが勝利するなど伏兵の台頭も多いレースとなっています。また、今年も昨年と同様に重馬場での施行されることが濃厚ですが、昨年の傾向を見ていると父サンデー系×母父欧州系がかなり有利になっていると言えるでしょう。中山はただでさえ急坂があってタフになっているのですが、雨が降ると余計にこの傾向を加速させられると考えてよいでしょう。PサンデーやTサンデーなどのパワーや持続力が非常に求められる展開になっていると考えて間違いないでしょう。

 それ以外で来ているのはキングマンボ系ですが、それもロードカナロア産駒のステルヴィオなどが来ていることからもやはりある程度のスピードはポイントになっているように考えられます。父欧州系はなかなか結果が残せていないため、母父系に入っている状態が一番良いかもしれません。サンデー×母父欧州系が一番です。



4.該当馬

 それではスプリングSの該当馬を見ていきましょう。

6.ドーブネ

差し〇 枠〇 前走〇 血統〇

ウマ娘を運営するサイバーエージェントの藤田晋さんが5億円で落札した馬です。血統的には少し今回不安が残りますが、新馬戦のような競馬をすることができるのであれば今回もチャンスはありそうです。ディープインパクト産駒は意外に延長もこなせる馬が多いのもポイント。今回は本当に楽しみです。

8.アサヒ

追込み△ 枠〇 前走〇 血統〇

 前走は出負けしたものの、上り2位の脚を使って5着と結果以上の内容だったと言えます。カレンブラックヒル産駒は延長が苦手なタイプが多いのでここで狙ってクラシックは少し軽視したい所ですね。今回は出負けせずに中団の位置を取れれば勝利してもおかしくはありません。今回は期待です。

13.オウケンボルト

先行△ 枠〇 前走〇 短縮〇? 血統〇

 フェノーメノ産駒ということで短縮がプラスに働かない可能性もありますが、複勝狙いとしての穴妙味はかなり高いイメージです。前走水仙賞では20年のガロアクリークや21年のアサマノイタズラが馬券になっているなど近年アツいローテになっていますが今年も人気していないのですから狙ってみるのもいいでしょう。


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なかなか難しいレースになることが多いこの競走、今年はどうなるでしょうか?楽しみです

それでは!

ヒデ