上がり調子が肝!? フラワーカップ分析

 こんばんは、ヒデです。変則3日間開催も明日が最終日、初日は開催のなかった中山競馬場で2個の重賞が行われます。月曜日に行われる2つ目の重賞は桜花賞に賞金で狙っていくためには「最後の切符」となるフラワーカップです。今年も12頭がその望みを賭けて出走してきます。どの馬に有利な傾向となっているのでしょうか。早速見ていきましょう。それではよろしくお願いいたします。




< 目次 >

1.勝つためには先行が絶対!?



2.重賞の実績は関係ない!?昇級戦組が中心です



3.やはりここでもポイントは欧州系!?



4.該当馬




1.勝つためには先行が絶対!?

 同じ条件で行われるスプリングステークスは差しや捲りが有利になっているとお伝えしましたが、このフラワーカップでは施行日がほとんど変わらないにも関わらず逃げ先行が圧倒的に有利になっています。過去5年の成績で見ると【5- 1- 4- 14/24】で勝ち馬は逃げ先行からしか出ていないことがわかります。特に先行は単複100%を超えているなど安定感抜群で、20年には12人気の伏兵アブレイズが勝利するなど、穴馬の激走も目立ちます。差し追い込みは人気中心で、穴を開けたのは17年のフラワーカップのシーズララバイのみです。人気になっていない差し追込み馬は軽視してもいいでしょう。

 また、このレースも外枠有利なのはスプリングステークスと同じで、4枠以降が好調になっているといえるでしょう。先ほどの先行して穴を開けたアブレイズも8枠だったように、7・8枠は【3- 1- 3- 13/20】で勝ち馬は半分以上が外枠有利になっているところからも外枠が有利になりつつあるのがわかります。1枠は1度も馬券になっていないという結果に終わっていますので、あまり期待値は高くありません。



2.重賞の実績は関係ない!?昇級戦組が中心です

 このレースの特徴として前走1勝クラス以下の馬が【4- 4- 4- 36/48】でほとんどが昇級戦組が馬券圏内になっていることがわかります。特に距離変更してきた組は素晴らしく、前走1600m組は【1- 0- 3- 7/11】で複勝率36.4%、複勝回収率は100%を超えています。さらに2000mからの短縮組も好調で【1- 3- 0- 10/14】で複勝率30%弱になっているのでこちらも期待値は高そうですね。また、コース別に見てみると中山と阪神が好調になっています。中山競馬場から出走してくる馬は【1- 1- 2- 14.18】、阪神は【0- 2- 0- 3/5】で今年も期待できそうです。一方東京から出走してくる馬は【0- 1- 0- 11/12】であまり成績を残せていません。なのでそこまで評価できないのが正直な所です。

 前走重賞組はあまり活躍できていませんが、前走G1出走馬は好調。特に掲示板に入っていれば【0- 1- 1- 1/3】でかなり狙いやすいローテになっていますが、該当馬がいない場合は前述の昇級戦から狙っていくのが中心になるでしょう。唯一重賞組から勝利したホウオウイクセルもその前走はフェアリーS2着だったことから巻き返しはあまり期待できません。それ故に妙味という点では昇級戦組のほうが期待できそうですね。



3.やはりここでもポイントは欧州系!?

 このレースでも中心は主流血統になっていますが、父サンデー系であれば欧州系が圧倒的に有利な傾向になっています。複勝率が30%を超えているのは欧州ノーザンダンサー系、ナスルーラ系となっており(出走3走以上)、やはり欧州系が中心になっていることがわかります。昨年も勝ち馬ホウオウイクセルは父ルーラーシップ産駒、20年は1着アブレイズは母父ジャングルポケット、2着レッドルレーヴは父キングカメハメハ、3着シーズンズギフトは父エピファネイアと欧州系持ちが3着以内を独占しているなどやはり好調と言えるでしょう。過去5年は良馬場での施行しかありませんが、今年は稍重になりそうな馬場状態ですので、スプリングステークスの血統傾向も参考にしてみるといいでしょう。そうなるとやはりサンデー系×母父欧州系がいいのではないでしょうか。

 もし良馬場に回復するのであれば中距離米国系が一気に調子を上げてきます。昨年は2着エンスージアズム、3着ユーバーレーベンがともに父サンデー系×母父米国系の組み合わせになっているので、良馬場に回復した場合は母父中距離米国系が中心になって来るかもしれません。今回の該当馬は日曜日20時台の馬場状態を参考に策定しています。翌日の該当馬とずれる場合がありますがご了承ください。



4.該当馬

 それではフラワーカップの該当馬を見ていきましょう。

1.スタニングローズ

先行〇 前走1勝クラス〇 血統〇

 良馬場でも稍重馬場でもこの馬はちょうどよさそうです。父キングマンボ系で前走は阪神の1600m戦の1勝クラスを1着。延長組と言うことで複勝狙いになっていくかもしれませんが、それでも十分に活躍することができそうな条件は揃っているのではないでしょうか。まずは先行することが第一条件ですね。

2.パーソナルハイ

先行〇 前走GⅠ16着△ 血統〇

 前走は阪神競馬場で大敗を喫したものの、2走前には東京の1勝クラス赤松賞で逃げてナミュールの1 3/4馬身差で2着と前走は展開が向かなかったと判断していい内容でした。延長を得意とする産駒の多いディープインパクト産駒だけに、3か月半の休養と合わされば爆発する可能性は秘めています。

12.ディズグロリアス

先行〇 同距離△ 前走新馬戦〇 血統〇

 こちらも休み明けのディープインパクト産駒です。そのほかこの馬には初重賞と得意とする条件が重なっています。ルメール騎手の騎乗でも5人気に甘んじているのは意外ですね。今回馬券的妙味がかなり高い馬になっているといえるのではないでしょうか。外枠もこのレースでは有利になり易いので期待ですね。


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三連休の4重賞はなかなかハードですね。勝って終わりたいところです。

それでは!

ヒデ