上りと加速がカギを握る!? 東京新聞杯

 こんばんは、ヒデです。いよいよ2月、中央競馬も今年初めてのG1が開催されるなど再びすこしずつ活発になってきます。週中にはフェブラリーSへのソダシ参戦が発表されるなど目が離せません。そんな中今週行われるのはG1馬への登竜門東京新聞杯です。18年には後に牝馬初のグランプリ連覇を成し遂げるリスグラシューやマイルG1を完全制覇するインディチャンプが勝利した競走。馬券的にも昨年は12人気のカテドラルが2着に入り3連単26万馬券が飛び出した競走でもあります。果たして今年はどの馬が勝利し、そしてどのような馬に注意が必要なのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。




<  目次  >

1.差しが有利な傾向の要因はペースにあり!?



2.とにもかくにもマイル連戦馬!?



3.上りと加速がポイント!



4.該当馬


1.差しが有利な傾向の要因はペースにあり!?

 直線の長い東京コースはほとんどがスロー決着になる流れが多く、このレースでもその例外に漏れず差し有利になっています。ただそれでも勝つためには3角で7番手以内に入っていなければ厳しく、過去5年で一番後方から差し切ったのは7‐7でコーナーを通過したリスグラシューになっています。昨年のカラテは5-4番手からみてもわかる通り中団より前にいたほうがいくら差し有利でもアドバンテージはあるということですね。余談ですが、3角7番手から勝利したのは過去5年18年のリスグラシューと19年のインディチャンプのみ。両馬は共にその年G1タイトルを獲得しているのでG1出走時にはしつこく追いかけてみるのもありかもしれません。

 一方で馬券圏内で考えると10番手以下からでも十分で、昨年2着のカテドラルは3角10番手から上り2位の脚を使ってタイム差なしアタマ差の2着となっていることからも明らかです。この後方からでも差してこれるのはペースが影響していると考えられます。ミドルペースで追走形になるため、勝負どころでの加速に逃げ先行馬が対応できていないと仮定できます。これは後述しますが、先行馬で馬券圏内に入った2頭は共に母父米国系でした。このことから見ても先行馬には厳しいペースのレースであると判断でき、差し馬が相対的に有利になるということができそうです。



2.とにもかくにもマイル連戦馬!?

 このレースで狙いたいのはマイル連戦馬。過去5年中4勝がマイル連戦馬です。マイル連戦馬に加えて前走上りを出している馬は昇級戦でもよく走ります。昇級馬はマイル連戦馬を狙っていくのが基本になるかもしれません。オープンクラスから出走してくる馬は京都金杯やマイルCSからのローテが好調ですが、中京開催に変わった昨年の京都金杯からのローテでは4頭出走して全頭が馬券圏外に沈みましたので、そこまでの信頼は置けません。同距離からであればマイルCSからの出走馬に注意が必要ですね。

 また、短縮馬もそこそこの成績を残しています。特に500m以上の短縮ローテで出走した馬は【1- 1- 1- 2/5】で単複の回収率は100%超え。特に前走G1出走馬に絞ると【1- 1- 1- 0/3】と馬券圏内を外していないので特に注意が必要です。ただ、今年は出走馬に該当している馬がいないのは残念な所。ただ、短縮のG1出走馬には注意するに越したことはないでしょう。一方の延長は19年のサトノアレスが届いた程度でそこまで信頼を置けません。

 

3.上りと加速がポイント!

 過去5年この競走を制したのは3勝のサンデーサイレンス系が圧倒的。特にハーツクライ産駒は5頭が出走して【1- 2- 1- 1/5】と圧巻。昨年12人気2着だったカテドラルもハーツクライ産駒でした。そのほかディープインパクト産駒も安定して成績を残しており、無視することはできません。ただダイワメジャー産駒はマイル得意なイメージがありますがそこまで成績を残せていないのもポイントでしょうか。基本はサンデー系から考えるのがある程度のセオリーになっていきそうです。

 一方母父系になるとノーザンダンサー系がかなり強くなります。ノーザンダンサー系に限定すると【2- 5- 2- 19/28】で複勝率30%超。特にダンチヒ系が好調で、昨年2着になったカテドラルは母父Rock of Gibraltar、3着のシャドウディーヴァもDansiliでした。母父Dansiliと母父Danehillは共に馬券圏内を外していないなど抜群の安定感を示しています。ダンチヒ系は見かけたらとりあえず押さえるというのを徹底したいですね。その他昨年1着のカラテは母父フレンチデピュティ、18年1着のリスグラシューは母父American Post、17年1着のブラックスピネルも母父アグネスデジタルで米国系が全体的に優勢になっています。これは先ほどの加速力と差しの持続力に関係していると思われるので、このレースとの相性も抜群ということなのでしょうね。



4.該当馬

それでは東京新聞杯の該当馬を見ていきましょう。

6.ファインルージュ

差し〇 G1から短縮〇 血統〇 

 2000mで成績を残しているキズナ産駒、短縮は得意な産駒が多いので今回も期待したいところです。差しが有利な馬場で未勝利戦でも上り2位の成績を残していることを考えるとこの馬が一番いい成績を残せることはほぼ間違いないでしょう。期待ですね。

8.ドナアトラエンテ 

差し〇 同距離〇 血統〇 母父◎

 父ディープインパクト系、母父ダンチヒ系というこのレースと相性の良い持っている一頭です。東京コースも6戦2勝2着2回、3着1回ですべてのレースで掲示板に入っています。今回は差しで成績を残しているデムーロ騎手に乗り替わるということで、再び末脚がはじける可能性も十分でしょう。おそらく今回がラストランになると思うので期待したいところですね。

14.カテドラル

差し〇 同距離〇 前走〇 血統◎ 母父◎

 昨年は2着で穴を開けましたが、今年もそこまで人気がないのであまり人気しない一頭ですね。血統的には相性の良いハーツクライ産駒、母父ダンチヒ系でハマりやすい背景にありますし、中山急坂の京成杯AHで差し切れるような末脚も魅力的。G1以外では安定感抜群なので期待したいところです。唯一の敵は外枠であるという条件だけでしょうか。


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東京新聞杯は重要な冬のレース、勝ち馬にも期待です。

それでは!

ヒデ