ピッチピチな若さで押し切る!? TCK女王盃分析

 こんばんは、ヒデです。もう一月も終了しそうですね。今週から交流重賞が3週連続の開催となります。その一番手TCK女王盃が行われます。2019年には三連複99万が飛び出すなど波乱も十分に考えられるこの競走ですが、どのような馬が有利になるのでしょうか。過去のデータからひも解いていきたいと思います。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.若い先行馬が好調です。



2.前走大井VS前走関東圏



3.パワーの血統が第一!?



4.該当馬




1.若い先行馬が好調です。

 まず目に留まるのは4歳馬が好調であると言うところです。4歳馬は過去5年【3‐3‐0-10】でかなり安定しています。ただ今年は4歳馬の出走は1頭。このデータもそこまで使えません。次点は5歳馬で昨年のマルシュロレーヌもこの5歳で勝利していることからも若いほうがよさそうです。穴馬になりやすいのが7歳馬。波乱決着だった19年の1着1.ビスカリアが6人気1着や18年3着の11.ラインハートが6人気3着など、高齢馬は穴馬を狙っていくのがよいようですね。

 脚質的に見てみるとやはり逃げ先行が圧倒的に有利。過去5年で逃げ先行は【5- 4- 4- 14】と勝ち馬はかなり先行が有利になっている印象ですね。今日25日はマイルになると差しが決まりやすい傾向にありましたが、東風が吹いていることを考えると明日も差し馬が複勝圏内に入っている可能性もあります。軸は逃げ先行馬、ヒモには差し馬を入れていくと面白いかもしれませんね。

 また、枠別に見ても6枠以降が好調。特に6~8枠は共に複勝率33%以上となっており、6枠は前述のラインハートが入ったこともあり複勝回収率100%を超えていいます。今週の大井競馬の傾向を見ていると良馬場なので少し内枠有利になっているように見えるので、このレースは外枠有利・・・と見ていくのがいいかもしれません。こればっかりは今日の夜どれだけ雨が降るかに依存すると考えています。もし明日良馬場になっているのであれば外枠有利、雨が降って馬場が悪化した場合は内枠有利と考えてもいいかもしれませんね。



2.前走大井VS前走関東圏

 このレースの前走見てみると勝ち馬が出ているのが大井と東京・中山から臨んでくる馬が全勝しています。前走は負けていても大丈夫で、時には3勝クラスの立志S8着から巻き返してくる例もあり(19年ビスカリア)8着以内であれば巻き返してくる可能性が高いですね。ただやはり安定しているのは前走3着以内で【3- 2- 3- 16】と半分以上は前走安定していることがわかります。前走負けている馬は交流重賞で実績があったり大井で0.5秒差以上で勝利している経験があったりと巻き返してくる要素が多いケースがほとんどなので強調材料のありそうな馬だけがしっかりと巻き返してくるというイメージでよさそうです。

 なお、過去3年に絞るとよりはっきり出ているのが前走の同距離が強いということです。強いどころか1800m以上の馬以外は馬券になっていないが正しいのかもしれません。1800mからのローテを率直に信頼してもよさそうですね。



3.パワーの血統が第一!?

 血統を見て一番に感じるのがパワー系が強いということです。昨年の例を見てもいい例で、1着のマルシュロレーヌは父オルフェーヴルに母父フレンチデピュティ、2着レーヌブランシュは父クロフネ、母父アグネスタキオン、3着プリンシアコメータも父スパイキュールに母父アジュディケーティングでサンデー系×ノーザンダンサー系が3着以内を独占。パワフルな米国中距離系との相性が良いようです。20年を見てもボールドルーラー系のMalibu Moon産駒マドラスチェックが勝利、2着のアンデスクイーンもノーザンダンサー系のタートルボウル産駒、さらには20年3着のメモリーコウは母父ダマスカス系のキャプテンスカイですし、19年1着のビスカリアの母父もGiled Timeでダマスカス系でした。

 ここまで書いているとかなりわかりにくくなってしまいましたが、パワー系が非常に優秀であるということです。米国中距離のノーザンダンサー系やボールドルーラー系、さらにはあまり多くないダマスカス系が母父が馬券圏内に入っていることを考えてもかなりこの傾向は強いと言えます。今年も狙っていくのであればパワー系の血統を有している馬が基本になってきそうですね。とは言え勝ち数で見ると圧倒的に父サンデー系が優秀なので、ノーザンダンサー系は穴のヒモに加えるのが無難でよさそうです。このパワー系優勢は非根幹距離も影響していると思いますので、他の1800m重賞でも使うことができそうな傾向といえるかもしれません。



4.該当馬

 それではTCK女王盃の該当馬を見ていきましょう。

2.メモリーコウ<ヒデのおすすめ!>

馬齢〇 先行〇 実績△ 前走△ 血統〇

 Dサンデー系にダマスカス系という重厚な血統は無視することはできません。今回の地方馬枠はこの馬にしたいと思います。昨年のマーチS3着、ブリーダーズGCでも4着の実績があることに加えて距離の若干短いマイル、大井競馬場で遜色ないレースをしていることを考えるとこの馬に一発があってもおかしくありません。集中力の高いエスポワールシチー産駒は1・2枠で激走率が上がる側面もあるので今回は期待です!

6.レーヌブランシュ

馬齢〇 先行〇 実績〇 前走△ 血統〇

 昨年のレディスプレリュードの勝ち馬です。前走JBCレディスクラシックでは4着と良さを見せられませんでしたが、金沢の馬場は合わなかったと考えるのがよさそうです。レディスプレリュードではデオレーマに0.5秒差を付けての快勝でしたので、コースが大井に戻る今回は期待でしょう。

7.ブランクチェック

馬齢〇 差し△ 前走〇 血統〇

 前走は中山1800mで1着となっているなど勢いは完全にこの馬が筆頭でしょう。大野騎手から戸崎騎手に変更になる今回は先行していくことができそうですので前走差しはそこまで問題にならないでしょう。レパードSで3着の実績がある通り、重賞のクラスでも遜色ないレベルにあると思いますので期待でしょう。

11.リネンファッション<ヒデのおすすめ>

馬齢〇 先行〇 前走〇 血統〇

 前走クイーン賞は完全に差し有利のレースで、2着に残ったサルサディオーネの強さが際立ったレースでした。それだけに2.8秒負けというのは字面ほど悲観するものではないと思います。それまでの安定した実績や外枠のキンシャサノキセキ産駒など狙うには十分なので馬券にはぜひともいれたい一頭です。


競馬王2022年1月号【好評発売中!!】

Hyoushi_2201s_h1

今号のテーマは【2022鉄板トレンドで年末年始を駆け抜ける!】

競馬王豪華ライター陣が2022年の競馬を占っています。

巻頭特集には本誌11年ぶり登場のカンニング竹山さんが「ダート競馬」について熱く語る!?芸能人ならではの豪快な話っぷりにご注目です!!

巻頭企画として『灼熱の有馬記念』と題して有馬記念を振り返る&豪華ライター陣21名による有馬記念で「買いたい馬」&「消したい馬」を一挙大公開!!

キムラヨウヘイ

TARO

亀谷敬正

馬場虎太郎

今井雅宏

nige

シンヤカズヒロ

馬ノスケ

井内利彰

伊吹雅也

立川優馬

村上弘樹

とうけいば

ご予約はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/B09M4THLPW/


競馬王新聞全レース版はBASEおよびnoteで好評発売中です!

1場550円、全場セットはお得な1100円(いずれも税込み)で販売しております。

競馬王オンライン販売は下記へアクセスしてください!

BASE

https://keibaoh.base.shop/

note
https://note.com/_keibaoh


19年は現地で見ていて唖然とした記憶があります。「あっ、買ってるのラビットランしかいねえ・・・」となったのはいい思い出です。確か本命は福永騎手鞍上のエイシンセラードで直線悲しくなってました。明日は勝てるように祈りたいと思います。

それでは!

ヒデ