尾張に吹き荒れる巻き返し旋風!? 愛知杯分析

こんばんは、ヒデです。本日は土曜日に行われる牝馬限定のハンデ重賞愛知杯について分析していきたいと思います。毎年三連複の配当が万馬券になっている印象の愛知杯。どこに荒れる秘密が隠されているのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは今日もよろしくお願いいたします。

※今回は小倉開催だった20年を除いた過去5年間(16年を含む)で分析しています。




< 目次 >

1.差し有利・・・じゃない!?



2.短縮組の巻き返しがツボ!?



3.冬だけにロベルト系がポイントのようです



4.該当馬




1.差し有利・・・じゃない!?

 この競走は人気どころがしっかり差してくるイメージがあります。例えば昨年勝利したマジックキャッスルや19年2着のノームコアなどがこれに該当して好走。その影響か上り1位の成績は過去5年で【2- 2- 1- 0/5】と複勝率100%。これだけを見ていると差し馬有利に見えますが、実はかなり先行馬有利。過去5年で見ても19年ワンブレスアウェイが8人気1着、18年もエテルナミノルが8人気1着、17年はアンソヴールの10人気2着というものもあります。今あげた馬は4角4番手以内に入っている先行馬で、かなり穴を開ける可能性が高いことがわかります。昨年は前半1000m57.9秒という「超」がつくほどのハイペースとなり先行馬は後方に沈みましたが、今年はスローペース想定なので人気薄の先行馬にも注意が必要です。



 枠的には有利不利は少ないですが、全体的に中枠有利な傾向が出ています。特に4枠は要注意で、過去5年【1- 1- 2- 6/10】の複勝率40%を記録しています。単複の回収率も100%を越えており、かなり有利な枠順であることを頭の片隅に置いておけば最後の一頭の取捨に役立つかもしれません。



2.短縮組の巻き返しがツボ!?

 この競走に高配当をもたらしている要因の一つとして考えられるのが「巻き返し馬」の存在。前走10着以下に沈んだ馬であっても【2- 1- 1- 22/26】と一定数巻き返してきており、侮ることはできません。昨年もエリザベス女王杯13着のウラヌスチャームが8人気3着に巻き返してきており、この傾向はかなり強そうです。さらに19年にはワンブレスアウェイが前走エリザベス女王杯11着から同じく巻き返してきており、8人気1着になっています。ここで巻き返してくる場合には2つの要素があることに気づきます。一つは一つは斤量が同じもしくは軽くなっていること。そして二つ目の条件として1.5秒以上負けていないことです。あまりに負けていると適性的にも厳しいという判断で良いかもしれません。特にエリザベス女王杯の惨敗馬には注意が必要ですね。

 そしてこの競走はハンデ競走なのですが、斤量は54キロ以上が軒並み好調です。近年穴を開けているのは決まって54キロなイメージで、これに該当しているのは19年1着のワンブレスアウェイ、18年6人気1着のエテルナミノルもこの距離帯になっています。特に昨年は差し馬が独占していたものの、1~3着馬はすべて54キロ~55キロまでの馬が独占していたことからも近年ポイントになっているのは54~55キロ帯になっていると考えられます。



3.冬だけにロベルト系がポイントのようです

 この競走はなかなか傾向が掴みにくい所ではありますが、昨年は1・2着をディープインパクト×母父シンボリクリスエスが占める結果になりました。その他にも19年にはランドネ(父Blame)もロベルト系ととにかくロベルト系が好走している傾向ですね。その他にもキングマンボ系も好調で、昨年3着のウラヌスチャーム(父ルーラーシップ)を筆頭に17年1着、18年3着のマキシマムドパリ(父キングカメハメハ)や17年2着のサンソヴールなど馬券内を占めています。

 ここまでを考えると持続力がかなり問われるということが言えそうなので欧州系を持っている馬が相対的に有利な馬場になっていると言えます。例え欧州系でなくともパワーも豊富なステイゴールド系などもよさそうですね。それでも18年1着のエテルナミノルは父エンパイアメーカーですのでその限りではありませんが、これは例外的なところでもありますので、基本的にはサンデー系×欧州系がよさそうです。有利に働きやすいのはロベルト系、キングマンボ系であると言えそうですね。



4.該当馬

 それでは愛知杯の該当馬を見ていきましょう。

1.ルビーカザブランカ

差し〇 短縮〇 斤量△ 血統〇

 ずっと3勝クラスで上り3位以内や馬券圏内に入ってたもののなかなか勝ち切れませんでしたが、オリオンSでついに3勝クラスを突破しました。昇級戦で臨んでくる馬は差し馬×53キロ以下であると馬券圏内に入る可能性があがるので、キングカメハメハ産駒で差し馬のこの馬も期待値は高そうですね。

5.クールキャット

先行〇 同距離△ 斤量〇 血統〇

 ロベルト系で53キロ、前走秋華賞から巻き返しが期待される馬です。フローラSでは先行して勝っているように馬券圏内を狙っていくのであればしっかりと先行したいところしょう。ただ、今回は斤量も軽くなるので追走は楽になるはず。前に行って粘れれば十分楽しみですね。

9.ソフトフルート

先行〇 短縮〇 斤量〇 血統〇

 今回一番該当しているのがこの馬です。前走エリザベス女王杯では差しに回ったものの、それ以外のレースでは先行もできているのでかなり期待できそうです。血統的にもディープインパクト×母父キングマンボ系なので、このコースにも合いそうです。中枠有利なので絶好の舞台になっているのではないでしょうか。

12.デゼル

差し△ 短縮〇 斤量△ 血統〇

 阪神牝馬Sで差してきた通り冬が合うかはまだ疑問符が残りますが、ディープインパクト産駒で母父Le Harveはパワー系の馬場でもしっかり伸びてくる印象もあります。昨年から4日間使うだけで差し有利になるのであればこの馬が飛んで来ることは間違いなしです。


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愛知杯はなかなか毎年難しいイメージがありますが今年はどうでしょうか。そういう時は人気決着なんてありますよね。

それでは!

ヒデ