ペースが上がって豪脚炸裂!? 東京大賞典分析

 こんばんは、ヒデです。明日はいよいよ今年最後のG1競走「東京大賞典」が行われます。日本で行われる最後のG1競走ということになるこの交流G1、果たして今年は史上初の快挙が見られるのでしょうか。それとも今年は新しい風が吹くのでしょうか。早速見ていきたいと思います。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.基本は差し有利もペースに依存する!?



2.勝島王冠組VSチャンピオンズカップ組の構図ですが・・・?



3.冬に強いDサンデー系、ミスプロ系



4.該当馬




1.基本は差し有利もペースに依存する!?

 過去5年を参考に勝ち馬の脚質を見てみると先行3勝、差し2勝となっています。差して勝利しているのは共にオメガパフュームですが、いずれの年も前半1000mが61秒台になっています。その他の年は64秒台で流れることも珍しくないので、早い年は注意が必要ですね。ただ、17年は前半1000m61.3秒で逃げたのにも関わらず逃げ切ったコパノリッキーはまさに規格外の馬だったと言えますね。ペースが早くなる目安として内枠に逃げ馬がいるかどうかがというものがあります。ペースの早くなった2018年は3.スーパーステションが逃げてそれをアポロケンタッキーが追いかける展開でペースがあがりましたし、19年も1.アポロテネシーと2.ケイティブレイブが逃げ合いペースが早まっています。内枠に逃げ馬がいる展開になる時こそ差し馬場になると言うことでしょう。ただ、それでも4角では4番手以内になることが重要で、過去10年で見ても4角5番手以下で1着になった馬は3頭しかいませんので、力が抜けていない場合は差しよりも捲れている馬が中心になるでしょう。

 枠的な傾向に極端な有利不利はありませんが、1・2番枠は不利な傾向にあります。内枠だけは嫌う、それくらいで飯野かもしれません。



2.勝島王冠組VSチャンピオンズカップ組の構図ですが・・・?

 過去5年の前走を見てるとJRA出走組は基本的にチャンピオンズカップを経由している組が強いですが、G1で勝利の実績馬(18年ゴールドドリーム、前走マイルCS南部杯2着、20年3着ウェスタールンド、前走浦和記念3着)やこのレースで勝利している馬(20年オメガパヒューム、前走JBCクラシック2着)にはこの傾向が通用せず好走しています。JRA勢はG1での実績がないかぎり前走チャンピオンズC組を信用するのが一番でしょう。そしてわかるのはそれ以外のローテにしても交流重賞であるということです。ダートオープン戦やその他のJRAダート重賞から参戦してくる馬は割引が必要ですね。

 一方地方競馬所属から馬券になっているのは南関東所属馬のみとなっています。そして前走は必ず東京大賞典の前哨戦に指定されている勝島王冠からのローテであることも興味深いですね。19年に穴を開けた2着ノンコノユメ(勝島王冠2着)と3着モジアナフレイバー(勝島王冠1着)で共に前走は勝島王冠でした。昨年2着のカジノフォンテンも同じく勝島王冠を勝利してのローテでした。ただし今年は勝島王冠から出走してくるのは14着だったノーブルサターンのみです。今年は前走以外の条件で地方馬を狙っていくのがよさそうですね。

 馬齢別で見ると8歳を越えると急に苦戦傾向になります。5歳の初出走から3年連続で馬券圏内に入っていたサウンドトゥルーでさえも8歳となった19年は4着に惜敗。その他にも長期休養はあったものの18年に出走したクリソライトも惨敗しているします。20年には3着にウェスタールンドが来たものの、そのウェスタールンドも今年は9歳。少々の割引が必要になるかもしれません。やはり活躍する馬齢帯は4~5歳になっていますので、穴馬として狙うのは4~5歳馬が中心になるのかもしれません。



3.冬に強いDサンデー系、ミスプロ系

 それでは最後に血統傾向を分析していきましょう。まず第一に目立つのはDサンデー系の強さです。毎年入っている要因として母父ゴールドアリュールのオメガパヒュームが3連覇していることが挙げられますが、それでも18年2着のゴールドドリーム(父ゴールドアリュール)や17年1着のコパノリッキー(父ゴールドアリュール)などが入っていると考えると期待値が高い系統であると考えて間違いなさそうです。本日28日6レースパラダイス賞でも1着の7.ミズイロキキョウが父エスポワールシチーが入っているなど、この傾向は今年も健在と言えそうです。まずはDサンデー系を第一に考えるのがよさそうですね。

 そしてミスプロ系もかなり活躍している系統で、特に19年は父ミスプロ系が1~3着を独占するなど、差し馬場になるとミスプロ系も強い傾向になります。ミスプロ系はダートのスピードに長けていることと、配合相手の特徴を引き出す所謂”引き出し型”の種牡馬が多い傾向にあります。このレースでもこの傾向は強く出ており、ミスプロ系の相手になっているのはサンデー系が多く、3連覇しているオメガパヒュームも父スウェプトオーヴァーボード産駒、母父ゴールドアリュールの配合ですし、19年2着のノンコノユメも父トワイニング産駒、母父アグネスタキオンで同じくサンデー系です。ミスプロ系×サンデー系がこのレ―スではツボなので、血統で迷ったときにはこの配合を狙ってみるのもいいでしょう。



4.該当馬

 それでは東京大賞典の該当馬を見ていきましょう。

3.アナザートゥルース<ヒデのおすすめ>

枠〇 先行〇 前走〇 馬齢〇 血統〇

 ペースが早まりそうな今年にあってそこまで期待値は高くないかもしれませんが、ここのところは先行して安定。得意な冬にあって期待ですね。鞍上はダートも得意な松山弘平騎手、今年もこのコースで帝王賞を制しているだけにここも期待できそうです。この馬の半兄は2015年にこの競走を制したサウンドトゥルーがいることに加えて同じペースで淡々と走るのが得意なことに加えて内枠がツボのアイルハヴアナザー産駒なので、今回は穴として面白いかもしれません。

8.ノンコノユメ

枠〇 差し〇 前走△ 馬齢× 血統〇

 まだまだ元気な9歳馬。今回はこの馬が一番該当する地方馬であると言えます。今年も帝王賞で2着など真島騎手とのコンビでは安定した成績を残しています。前走は船橋のコースに対応できずに5着と凡走しましたが、血統はトワイニング×母父アグネスタキオンとこのコースにはベストマッチとも言えます。高齢馬ですがまだまだ頑張れるはずです。

9.オメガパヒューム

枠〇 差し〇 前走:特殊 馬齢〇 血統〇

 4連覇というのは確約されているわけではありませんが、期待値はやはり産駒であると言うことは事実でしょう。今年は帝王賞こそ5着になったものの、良馬場が一番得意なこの馬にとって重馬場は少し厳しい展開でした。今回は良馬場になって差しも届く展開になるのであればデムーロ騎手の剛腕が炸裂すること間違いなしといえるかもしれません。スウェプトオーヴァーボード産駒はこの感覚でもそこまで苦にしないローテーション。昨年は同じコースで連戦して連覇したと考えると今年はそれ以上の成績を残せる可能性もあります。

15.サンライズノヴァ<ヒデのおすすめ>

枠△ 差し〇 前走〇 馬齢〇 血統〇

 今回の穴馬候補として一番期待値が高いのはこの馬です。前走は後方追走だったものの、上り3位の脚を使って5着とこの距離でもしっかり成績を残せることを証明しました。今回はゴールドアリュール産駒の延長×中2週とあまり強調要素がないように見えますが、実はこの条件は穴として最適な条件です。外枠でマイペースについていけるのであれば豪脚が届くことは間違いなしです。


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今年も一年お世話になりました。今年は編集部の重賞予想で単複100%を超えたことがすごく嬉しかったです。来年もまたよろしくお願いいたします。

それでは良いお年を!!

ヒデ