2周後に先頭に立っているのも先行!? 名古屋GP分析

 こんばんは、ヒデです。本日の兵庫ゴールドトロフィーでは人気馬の決着では合ったものの、該当馬が1‐2フィニッシュ。交流重賞2連戦の明日12月23日に行われるのが名古屋グランプリです。ダート交流重賞としては最長の2500mを走る名古屋競馬場の交流重賞、どのような傾向となっているのでしょうか。早速見ていきましょう。本日もよろしくお願いします。




< 目次 >

1.先行有利もまくりでも勝機あり!?



2.長距離になると圧倒的にJRA勢有利



3.Tサンデーでいただいたぜ!?

4.該当馬




1.先行有利もまくりでも勝機あり!?

 名古屋グランプリの行われるダート2500mコースは4コーナー奥のポケット地点からスタートするコースです。これは名古屋競馬場で多く施行される1400mとスタート地点は同一ということになります。前日の園田競馬場と同様にスタートから1コーナーの距離が長いのでそこまでポジション争いが過激にならない特徴があります。その後1周1100mの名古屋競馬場を2周するかなりの持続力も求められるコース形態となっています。

 枠的な特徴がかなり出ているコースで、内枠と外枠が有利になっています。中枠はかなり不利で4枠は過去5年で馬券圏内に入っておらず、6枠も19年3着のアナザートゥルースが入っているのみに留まっていいます。1‐2枠と7‐8枠が圧倒的有利になっているという認識で大丈夫そうです。

 そして特筆すべきなのは逃げ先行馬が圧倒的有利であるということです。名古屋競馬場は直線が日本の競馬場で一番短い194mなので差しが届きにくい競馬場になっています。それだけに逃げ先行馬がこの競走でも有利になっています。それでも昨年2着のロードゴラッソを筆頭に2周目の2こーナーまで6番以下でも4コーナーで4番手位まで進出できるのであればチャンスありと考えてもいいでしょう。勝負どころで加速していくレースラップになりやすいので、勝負どころで加速する力が必要になってきます。昨日の園田競馬場とは真逆のレースになっていると言えるでしょう。



2.長距離になると圧倒的にJRA勢有利

 過去5年の傾向を見ているとやはり圧倒的にJRA勢が有利であることがわかります。地方勢で馬券圏内に入ってきたのは過去10年に対象を拡大してもカツゲキキトキト1頭のみ。それ以外はすべてJRA勢から馬券圏内の馬が出ていることを考えると地方勢はかなりの割引が必要と言えます。

 前走を見てみると軒並み2000m以上のレースから出走してくる馬が中心になっています。昨年は白山大賞典(金沢ダ2100m)1着のマスターフェンサーが勝利、2着にもブラジルカップ(東京ダ2100m)3着だったロードゴラッソが入っているところからもこの傾向が強いことがわかります。その他にも浦和記念(浦和2000m)やチャンピオンズカップ(中京ダ1800m)で好成績を残した馬が中心になっており、中距離で実績のある馬が有利と言えるでしょう。前走の着順はそこまで重要ではなく、特にチャンピオンズカップで大敗した馬でも17年1着のメイショウスミトモ(前走14着)18年2着のミツバ(前走8着)など実績は十分。それよりも1800m以上の重賞などで実績があるかどうかのほうが重要と言えるのではないでしょうか。



3.Tサンデーでいただいたぜ!?

 このレース一言で表すと「Tサンデー系」がどえりゃ強いということ。昨年はその最たる例で、1着マスターフェンサーは父ジャスタウェイ、2着のロードゴラッソは父ハーツクライでハーツクライ一族が1‐2フィニッシュ。19年も2着のアングライフェンが父ステイゴールド、18年3着のグリムも父ゼンノロブロイと毎年一頭は馬券圏内に入っています。Tサンデー系には注意が必要ですね。

 母父系で見るとやはり持続系が有利になっていて、特に父系に中距離ノーザンダンサー系が入っているといい印象です。昨年のマスターフェンサーは母父ヴァイスリージェント系でしたし、19年は1着デルマルーヴルが母父コマンズでダンチヒ系、2着アングライフェンが母父パントレセレブルでヌレイエフ系。18年2着のミツバも母父はコマンダーインチーフでリファール系でした。ここからわかるのは持続力と加速力の両方を求めらているということです。昨年6人気3着だったダイシンインディはこれがよく出ている産駒で、父ゴールドアリュールは渋とさのあるタイプ、母父ストームキャットはアメリカの短距離系らしく加速力のあるタイプですので、このコースとはベストマッチだったことがわかります。

 今年もこの持続力と加速力を兼ね備えるタイプの馬が有利になるでしょう。



4.該当馬

 それでは名古屋グランプリの該当馬を見ていきましょう。

5.ライトウォリアー

距離〇 先行〇 中枠△ 前走〇 血統〇

 中枠というのはそこまで良くないのは書いた通りではありますが、マジェスティックウォリアー×ディープインパクトの組み合わせで逃げているということで持続力×加速力も十分に見せていると考えても大丈夫そうです。兵庫ゴールドトロフィーは父・康誠騎手が勝利しただけに親子制覇も期待ですね。

8.ケイアイパープル<ヒデのおすすめ>

距離〇 先行〇 7枠◎ 前走〇 血統〇

 先行力は確かなものを持っており、夏の阿蘇Sとラジオ日本賞で連勝するなど嵌ったときはかなり強さを発揮する馬でもあります。今回は先行力は確かな松山騎手とのコンビであるため、確実に先行できるはず。後はパイロ×母父シーキングザゴールドの組み合わせで粘りこめれば十分にチャンスはあるでしょう。

11.ヴェルテックス

距離〇 先行〇 8枠〇 前走◎ 血統〇

 前走で期待値の高い浦和記念を経由している馬です。しかもジャスタウェイ産駒ということで昨年勝利したマスターフェンサーと同じということでこちらも期待できる組み合わせになっています。内枠でないのは少しマイナスではありますが、それでもメンバー中では注目の一頭ということになりそうです。


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申し込んでいた南関東競馬のカレンダーが届いたので職場にハイテンションで飾らせていただきました。1月号の表紙はTCK女王杯を制したマルシュロレーヌ。ここからBCを勝ったのは本当にすごいの一言。年度代表馬になるのでしょうかね?

それでは!!

ヒデ