斤量次第で荒れ模様に!? 兵庫ゴールドトロフィー分析

 こんばんは、ヒデです。今週は交流重賞が二つ。その最初の一つは園田競馬場で行われる今年最後の交流重賞かつ園田競馬場で行われる唯一の古馬交流重賞となっています。今年は22日の開催ということになりますがどんなレースになるのでしょうか。早速見ていきましょう。本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.1400m戦でも一周するのがポイントです



2.地方馬の台頭はハンデにあり!?



3.稍重など馬場は渋ればヘイルトゥリーズン系の出番!?



4.該当馬




1.1400m戦でも一周するのがポイントです

 園田競馬場のダート1400mは4コーナー奥のポケット地点からスタートしてコーナーを4つ通過するコース形態になっています。そのため、最初の直線を走る距離のほうが最後に直線を走るよりも長いというコース形態。このような形態であるため、そこまで差しが決まる印象はありません。このレースでも4角6番手位に付けなければ厳しいコースであると言えます。減速ラップになりやすいコースであるところもポイントで、JRAでは東京ような広い加速コースや、大井競馬場などの直線の長いコースだけで活躍している印象のある馬は若干割引が必要かもしれません。

 ただこのコースでは前が有利の心理が働きすぎて前が総崩れになることもしばしば存在し、近年一番波乱決着となった19年の同レースでは7.イルティモーネ(8人気)、9.サクラレグナム(9人気)が共に外から差し・まくりで届いていることからもペースの想定が重要であることがわかりますね。基本的には外枠有利の傾向が強いコースであることも念頭に入れなければなりませんね。今年もスプリントで実績を残している先行勢が多いので、差しの台頭にはやや注意です。



2.地方馬の台頭はハンデにあり!?

 この競走は特に地方所属馬の台頭が目立つレースでもあります。過去5年でJRA勢で決着したのは2016年が最後でそれ以外の年は必ず地方馬が馬券圏内に入っているのが特徴です。特に前述の19年は園田のA1クラス1着だったイルティモーネと高知のガーネット特別1着だったサクラレグラムが馬券になっているところを見るとそこまで前走は重要ではないかもしれません。過去10年に対象を広げてみると高知の特別戦、園田の重賞など前走というよりは1で書いた通り、このコースに適性がある=減速の持続ラップに対応できるかというところが一番求められると考えられますね。事実、昨年は再加速ラップになりやすい大井競馬場のJBCや東京盃で凡走した馬が巻き返していました。このことから考えても前走よりかは適性に重点を置く必要がありそうです。

 また、このレースが波乱になる一つのポイントとして「斤量」が挙げられそうです。この斤量ではJRA勢と地方勢で大きく傾向が変わっています。JRA所属馬は斤量が重たいほうが有利で、過去5年JRA所属馬で56キロを超えていない馬は馬券圏内に入っていないことからもその傾向が強いということがわかります。そしてJRA勢は重たい斤量を背負わせる傾向にありますが、それでも前走よりも斤量が減ってしまうと好走例がなくなってしまうことに注意が必要ですね。地方勢は斤量53キロ以下で活躍する傾向にあります。53キロ以上で好走した地方馬はラブバレットとベストマッチョだけで、この両馬は人気だったかつ実績も豊富だったと考えると、これは対象外とするのがよさそうで「斤量53キロ以下」を基本は狙っていくのがよさそうです。



3.稍重など馬場は渋ればヘイルトゥリーズン系の出番!?

 稍重で開催されるのは18年以来となりそうですが、そうなるとサンデー系やロージズインメイ産駒などのヘイルトゥリーズン系が優勢になる可能性があります。特に母父系を見るとトニービンなどのグレイソヴリン系とボールドルーラー系などとにかくナスルーラ系が有利な傾向に変わります。前述のナスルーラ系はすべて欧州系なので、持続系レースなだけあって欧州系が母父に入るのが有利と言えますね。特に重馬場施行で一番波乱傾向だった19年にはこの傾向が爆発。1着のデュープロセスはダイワメジャー×母父New Approach(サドラーズウェルズ系)、2着イルティモーネはドリームジャーニー×Runnig Stag(グレイソヴリン系)、3着のサクラレグラムはサクラプレジデント×母父ブライアンズタイム(ロベルト系) で母父は共に欧州系が占めるという形になりました。これは今年もこの傾向に可能性が高いと言えるでしょう。

 血統手にはとにかく父系か母父系に欧州系が入っていることが絶対条件と言えますので、これを注視する必要がありそうですね。稍重になるとわずかに米国ミスプロ系が優勢になるところもありますので、米国ミスプロ系×欧州系という組み合わせにも注意したほうが馬券的中には近づくかもしれません。



4.該当馬

 それでは兵庫ゴールドトロフィーの該当馬を見ていきましょう。

5.テイエムサウスダン

先行〇 対応〇 斤量〇 血統△

 春の黒船賞では先行して2着のスリーグランドに1.6秒差を付ける大勝。その後9月に行われたテレ玉杯オーバルスプリントでも同じよな競馬をしてディーズダンクに0.4秒差をつけて1着になるなど、この距離や減速ラップで押し切る力は相当上位です。今回は斤量がかなり重くなりますが、この馬の対応力に期待したいところです。

7.トーセンレビュー

まくり〇 対応〇 斤量〇 血統〇

 地方勢一番期待したいのは浦和の小久保きゅう舎所属のこの馬ですね。大井ではなかなか成績を残せていませんが、1400mの他場であれば名古屋のゴールド争覇では先行して2着、金沢スプリントでは捲って1着とかなり好成績を残しています。今回はぜひ後方待機からまくって行く競馬をしてほしいところで、欧州指向の血統構成も展開次第で馬券圏内に入ってもおかしくないですね。今回は期待です。

11.ラプタス

先行〇 対応〇 斤量〇 血統〇

 血統的に一番向いているのはこの馬ですね。サンデー系×ナスルーラ系と相性ばっちりです。今年のサマーチャンピオンではキングシャークこと鮫島克也騎手の急遽乗り替りとなりましたが、最後の交流勝利をプレゼントするなど地方競馬場への対応力はピカイチです。特に前述のサマーチャンピオンでは58.5キロを背負って勝っているので、今回も当然の単軸候補といっても過言ではないでしょう。前走の出遅れさえ出なければ期待です。


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明日も交流重賞がありますね。今年は競馬プレミアムウィークに今日から入っているなどラストスパートに余念がありません。CMキャラクターに藤岡弘、さんが出ているのはミッドナイト競艇でウルトラマンを起用したボートレース大村に対抗しているのでしょうか?

わかりませんがどちらもやらせていただきます!笑

それでは!!

ヒデ