馬格がある先行馬が強し!! 兵庫ジュニアグランプリ分析

 こんばんは、ヒデです。ダート戦線でも2歳重賞が活発になっている季節ですね。今回は園田競馬場で行われる2歳重賞、兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)の分析を行っていきたいと思います。年末の2歳JpnⅠ、全日本2歳優駿にはずみと付けるのはどの馬なのでしょうか。早速見ていきたいと思います。それでは本日もよろしくお願いいたします。

< 目次 >

1.圧倒的前有利!?



2.前走は1400m以下鉄板!?



3.ミスプロ系や米国ノーザンダンサー系に要注意!!



4.該当馬


1.圧倒的前有利!?

 兵庫ジュニアグランプリが行われる園田競馬場は基本的に外枠先行が有利になりやすい競馬場です。ダート1400mは4コーナー奥のポケット地点からスタートするのですが特に外枠先行馬が強い傾向にあります。この競走は内枠の有力馬も来てはいますが全体的に見ると外枠、6枠以降が優勢になっています。

 それでも人気馬が堅実に走るのも特徴で、大荒れしたのは過去10年で振り返っても 16年にホッカイドウ競馬所属の3.ローズジュレップが勝利した16年以外は3連単1万円以下の配当が続いていることからも人気馬が堅実であると言えるでしょう。過去10年地方馬2勝に留まっていますがこの2勝はともに他地区(北海道1、浦和1)であるのでやはり2歳戦はホッカイドウ競馬に妙味があるといえるかもしれません。なお、ホッカイドウ競馬所属馬は過去10年で1勝のほか2着1回3着3回と安定していますので、紐に抑えるならばホッカイドウ競馬の馬がよさそうです。



2.前走は1400m以下鉄板!?

 過去10年、馬券圏内に入った馬の前走を見てみると、同距離または距離延長の馬が馬券圏内を独占しています。距離短縮ローテはまったくといっていいほど馬券になっていません。そうなると距離短縮馬は割引が必要と言えるでしょう。

 個別の競走で見てみると、JRA所属馬に関しては1勝クラスの特別戦出走組が好調です。特になでしこ賞やヤマボウシ賞と言った同距離で行われた1勝クラス戦を勝ち上がった馬は好調で、なでしこ賞の勝ち馬は過去5年で【2- 2- 1- 0/5】と抜群の安定感を誇っています。今年もなでしこ賞の勝ち馬10.セキフウが出走しますので、データ的に馬券には絡めたい一頭となっています。半面未勝利戦から馬券になったのは過去10年でアスターソード(前走京都ダ1200m)のみで、それ以外は低調な成績になっています。新馬戦からの馬も1頭(20年 レディバグ)に留まっているので、JRA組であっても新馬未勝利戦組は軽視するのが良いかもしれません。

 地方から出走してくる馬が馬券圏内に入る場合は門別競馬場の重賞(H格)や交流重賞(Jpn格)を走って来た馬が中心になります。ホッカイドウ競馬での重賞で好成績を残している馬に関しては評価をあげるのも妙味がありそうですね。



3.ミスプロ系に要注意!!

 過去5年の血統傾向を見ていると父系または母父系に米国系の血が入っている傾向にあります。特に強いのがミスプロ系で、昨年のレディバグ(父ホッコータルマエ)を筆頭に17年を除いた4年間父系または母父系にミスプロ系を含んだ馬が好走しています(ミスプロ系クロスを含めると17年も1着ハヤブサマカオー⦅ミスプロ5×4⦆、2着アスターソード⦅5×5⦆が入り5年連続)。今年も該当馬は抑えていくのが良さそうです。

 それに加えて走っているのが米国ノーザンダンサー系。こちらも過去3年よく走っている印象があり、父系であればヘニーヒューズ産駒が2年連続2着になっています。また、過去3年間母父ダンチヒ系が3着以内に入ってきていることからも米国ノーザンダンサー系が好調であることがわかります。

 この二系統に一致しているのは2歳戦が強いということと馬格があるということ。スピードとパワーを持っているかつ仕上がりの早い馬が多く出る傾向にあるこの二系統らしいレースになっていると言えるでしょう。勝ち馬の平均馬体重は482kgとなっているところからも馬格が求められるレースであるということが言えます。だからこそ馬格がある+2歳戦が強い+スピードとパワーを併せ持っているミスプロ系(特にフォーティナイナー系)と米国ノーザンダンサー系(特にストームキャット系)が強い競走になりやすいようです。馬券検討の最後の一頭は米国系に頼ってみるのも良いかもしれませんね。



4.該当馬

 それでは兵庫ジュニアグランプリの該当馬を見ていきましょう。

5.コンバスチョン<ヒデのイチオシ!>

先行〇 中枠 - - 前走〇 血統〇 

 このレース相性の良いヤマボウシ賞1着、デビュー2連勝で臨んでくる馬です。血統を見て見ると父ディスクリートキャット(ストームキャット系)、母父パイロ(APインディ系)という米国オールスターズといった感じとなっています。この馬にかかるクロスは

Damascus 4×5、Storm Bird 4×5、Mr. Prospector 5 x 5とまさにアメリカのオールスター状態です。馬体重も前走488キロで平均体重をゆうに越えています。番手を取れれば勝利も見えてくる一頭ではないでしょうか。

6.ヒストリックノヴァ

先行〇 中枠 - - 前走〇 血統〇 

 9月に行われた中山未勝利戦で7馬身(1.1秒)差の快勝。続く門別競馬場で行われたエーデルワイス賞ではタイム差なし、クビ差の2着に入るなど門別競馬場でも確実に実力があるところを証明した馬でしたが、10月20日にJRAの競走馬登録を抹消、大井渡辺和雄厩舎に移籍となりました。今回は移籍初戦ということになるのですが、おそらくこれからの南関東3冠ロードを見越しての移籍ということでしょうから期待値は高いですね。

8.プライルード

先行〇 6枠〇 前走〇 血統△

 前走イノセントカップ2着ずっとホッカイドウ競馬で鍛えた実力は相当なものなはず。イノセントカップで先着を許したレディーアーサーはその後エーデルワイス賞で6着もその後盛岡のプリンセスカップを制覇。3・4着になった馬もそれぞれその後OPクラス以上の競走を勝っているなどレベルも相当なものです。ラブリーデイ産駒ということでミスプロ系持ちではありますから、馬券には抑えたい一頭です。

10.セキフウ

差し△ 7枠〇 前走〇 血統◎

 今年の最有力候補となりそうなのがこの馬です。前走は前述の5年連続馬券圏内中のなでしこ賞を差し切った馬です。未勝利戦を制したときは先行したのですが、デムーロ騎手と初コンビとなった前走は差しにまわったので脚質だけが心配点です。血統的には素晴らしく、ヘニーヒューズにキングマンボというのは早くからダート短距離帯で活躍しそうな血統ですね。頭固定で買うには心配ですが、複軸としては買いたい馬です。


競馬王10月号【好評発売中!!】

10

10月号の特集テーマは「プロが実践する回収率爆上がりローテ&ステップ」です。アーモンドアイの登場以降、顕著になってきたローテーションの在り方。馬はレースを使う際、間隔を空けた方が良いのか、詰めた方が良いのか。ステップレースは踏まない方が良いのか、踏んだ方が良いのか。豪華執筆陣が自身の考えや実践術をレクチャーします!

[巻頭企画]

Road to JBC
豪華2大インタビュー 吉原寛人×古谷剛彦 仲野光馬×山崎エリカ
JBC過去データから占う攻略ポイント

ご購入はこちらから!→ https://www.amazon.co.jp/dp/B09DMP9LX8

 


『ウルトラ回収率2022-2023』は11月19日(金)発売!

Ec2223

 

『ウルトラ回収率2022-2023』は11月19日(金)発売!!

毎年おなじみ、競馬データ本の決定版が今年も登場!

複勝率33.3%以上・回収率150%以上をクリアした最新の必勝データから、105項目を厳選してご紹介。データ派の方には必須の1冊です!

各コースにおける好走条件に当てはまる馬を探すだけなので、初心者にも使いやすい内容になっています。

好走率・回収率の高い条件だけを厳選しているので、信頼できる軸馬探しはもちろん、激走候補の思わぬ穴馬を拾えることも。
また巻末には、全競馬場・全コース分の主要ファクター別の好走率・回収率を掲載。好走条件に当てはまる馬がいない際に馬券の取捨にお役立ていただけます。


★限定特典★

ガイドワークスオンラインショップでご購入された方に限り、大井競馬場で開催される地方ダートグレード競走4重賞の傾向分析(伊吹雅也氏監修)を特別にプレゼントいたします。地方競馬も楽しみたい!という方へ、的中に一歩近づけるお得なワンポイント情報となっております!

ご予約・ご購入はぜひガイドワークスオンラインショップからどうぞ!

●Amazonで購入

●ガイドワークスオンラインショップで購入(★限定特典付き★)


無料メルマガ配信中!

最新刊情報から先週の的中報告、競馬王チャンネルコンテンツの無料公開も!?

毎週お得な情報が届くメルマガは毎週金曜日(20時~21時頃)に配信しております。こちらに空メールを送るか、こちらから受信希望のメールアドレスをご登録してください。


競馬王新聞配布中

10月から競馬王新聞配信開始!独自データ満載の競馬王新聞をぜひごご活用ください。

ダウンロードペはこちらから日付を選択のし、ダウンロードを押してください。PDFでのご提供となります。


園田競馬場は日没後のレースを対象に本馬場入場曲が『NIGHT RUN』に変わります。これが本当にカッコいいんです。兵庫ジュニアグランプリが終わったあとも園田競馬で楽しんでみてはいかがでしょうか?