荒れ馬場をパワーで差し切ることが全て!? マイルCS分析

 こんばんは、ヒデです。明日は下半期のマイル王者決定戦、マイルチャンピオンシップが行われます。今年はグランアレグリアの引退レースでもあるため関心度はかなり高まっているこの競走ですが、果たして今年はどの馬に有利なデータとなっているのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。



< 目次 >

1.差し有利は揺らがない!?

2.適度な間隔の秋2戦馬が大活躍!?

3.一周回ってサンデー系優位に!?

4.該当馬




1.差し有利は揺らがない!?

 マイルチャンピオンシップのデータを見て一番最初に感じたのが「差しが強い」というところです。過去5年で見てみると最後に差し追込み馬以外が勝利したのは2016年のミッキーアイルという状況で、それ以降の4年間は後方から伸びてきた馬が勝利しています。しかし面白いのが上り最速馬が馬券に絡めていないところです。過去5年の平均着順は5.5着。共に4角13番手以下で通過している馬が上り最速を出しているところを見ると好位に付けていなければ厳しいということもわかります。せめて4角では10番手前後には付けていたいところです。そうでないと直線で先頭集団を捉えることは難しそうです。

 ただ差し馬に有利なのは展開だけでなく馬場傾向も有利に働きそうです。10月8日から1か月半(開催11日間)使用し続けた馬場はかなり痛んでおり、内から3頭目と3分どころに付けた馬が優勢になっているコース状態です。土曜日には逃げ馬は人気馬が1頭3着に粘っただけに留まっていることからも例年以上に差し馬が有利になっていると考えて大丈夫そうですね。差し追込み馬を中心に考えるのがよさそうです。



2.適度な間隔の秋2戦馬が大活躍!?

 それでは毎度お馴染み重賞ステップ&ローテを見てみましょう。今回のポイントは「明け2戦目×5~9週」です。昨年のグランアレグリア(中7週)を筆頭に過去5年で4勝を中5~9週の間隔を取った馬が勝利してます。その一方で中4週組は2着が多めです。唯一勝利したのは2017年のペルシアンナイトのみで、それ以外のは2着が3回あるという形になっています。ただ過去2年は共に6着(19年カテドラル、20年ヴァンドギャルド)が最高というところから少し軽視するのが良いかもしれません。

 逆に間隔的に避けたいのは休み明けの馬。昨年こそインディチャンプが2着に食い込みましたが、それ以外はなかなか成績を残すことができていません。紐程度で残していくのならありですが、軸にはできない印象を受けます。避けたいレースと言えばスワンSもそうです。過去5年で20頭が出走していながら2着が2度あるのみ。昨年は久々にアドマイヤマーズが3着に入りましたが、もともと香港マイルを制する力のあった馬なので一旦除くと残っているのは17年のサングレーザーのみとなります。共に共通しているのはマイル以上の重賞で実績のあること。右回りのマイル重賞で実績があるかつスワンS3着以内と限定すれば狙える馬も見えてくるかもしれません。それ以外のスワンS組は軽視でOKそうです。王道のローテは秋の古馬G1からのローテと富士Sや毎日王冠と言った東京競馬場で行われているステップレースです。



3.一周回ってサンデー系優位に!?

 過去5年で複数回勝利しているのはディープインパクト産駒のみです。その2回というのが16年のミッキーアイルと昨年のグランアレグリアというサンドウィッチしている形になっています。その間にはハービンジャー産駒のペルシアンナイトやロードカナロア産駒のステルヴィオが勝利するなど新種牡馬の台頭もありましたが、過去5年馬券圏内に入り続けているのはディープインパクト産駒のみです。それほどこの競走との相性が良いのがディープインパクト産駒ですね。そのほかサンデー系はやはり強い傾向があります。

 持続系が強いのもこのレースでは特徴になります。先ほども述べた通り今年は開催が例年より長く行われているので急坂のある阪神+開催後半の荒れ馬場というかなり力のいる馬場であることが容易に想像がつく形になっています。外から差して行く馬であっても持続系である必要があるでしょう。欧州系の血が入っている馬はプラスに評価して良さそうですね。


4.該当馬

 それではマイルチャンピオンシップの該当馬を見ていきましょう。

3.シュネルマイスター

差し○ 前走○ 秋2戦目○ 血統○

 今年のNHKマイルの勝ち馬であるシュネルマイスター。King man産駒ということでダンチヒ系ですね。前走毎日王冠では33.0秒の豪脚を繰り出して春のマイル王者を完封したのは成長と考えて良いでしょう。重厚ながらこれだけの末脚を伸ばせるのはキングマンに入ったSir Gaylord(父Trun-to)やGone West(父Mr.Prospector)などが下支えしていることがわかります。父にそっくりとも評される走りからは、急坂のある阪神競馬場も合いそうです。欧州系ということで叩き良化型であると思いますので秋二戦目の今回は特に期待です。



5.サウンドキアラ

差し○ 前走△ 秋2戦目○ 血統◎

 ディープインパクト産駒ということで期待できるかもしれません。前走は内枠から綺麗なところを通って伸びてくる競馬で2着に。現在の阪神の馬場も内から3頭目くらいが伸びる場所になっていますのでチャンスありそうですね。人気のない馬があまりこない印象のマイルCSですがどうでしょうか。

12.グランアレグリア

差し○ 前走△ 秋2戦目○ 血統○

 天皇賞・秋はあそこまで走れたので今回の短縮はそれよりもパフォーマンスが上がることは間違いなしです。差しに回れるのであれば歴代屈指の差し脚を持っている馬ですので、ここで連覇という快挙を成し遂げることができるのかというそこが気になるところでしょう。

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マイルCSは人気馬を信用しきれるかがポイントになるでしょう。