レースの中身はオールジャパン!? サウジアラビアRC

こんばんは、ヒデです。今週からは秋の東京開催、こちらも2か月間のロング開催になっています。その開幕週、最初の重賞は2歳の素質馬が揃うサウジアラビアロイヤルカップです。サウジアラビアカップの時に前年のダイジェストを放映されるこの競走、過去4年の勝ち馬は共にその後2歳戦線やクラシック戦線で活躍する活躍を見せています(20年ステラヴェローチェ→皐月賞ダービー3着、19年サリオス→朝日杯FS1着、皐月賞ダービー2着、18年グランアレグリア→桜花賞、17年ダノンプレミアム→朝日杯FS1着)今年は素質馬も登場していますが、ここからクラシックで活躍する馬は現れるのでしょうか?早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.典型的なスローの瞬発力勝負になりやすい様です。

2.ノーザンファーム生産馬の強さたるや・・・

3.綺麗な芝と主流血統は最高の組み合わせ。

4.該当馬



1.典型的なスローの瞬発力勝負になりやすい様です。

 この競走は開幕週で小頭数になることも多いので、どうしてもスローの瞬発力勝負になりがちです。不良馬場で行われた昨年を除くと最初の3Fのほうが上り3Fより1秒前後早くなりやすい傾向にあります。それだけに上り2位以内の成績は圧巻で、過去5年【4- 5- 0- 3/12】で複勝率は驚異の75%。このことからもこのレースにおける上りは水戸黄門様の印籠に匹敵するレベルの強さといえるかもしれません。ただ3着には4位以下からでも出ていますが、これは「開幕週」が大きく影響していると言えます。脚質別に見ると粘っているのは先行であることがわかり、着狙いは先行馬がおススメですが、それでも平均配当には少し届きません。



2.ノーザンファーム生産馬の強さたるや・・・

 競馬王10月号連動でお馴染のステップ&ローテを見てみるとやはりノーザンファーム生産馬が強いことがわかります。近三年の勝ち馬はすべてノーザンファーム生産馬でこの競走が重賞に格上げされた2014年以降馬券圏内にノーザンファーム生産馬が入らなかったことはありません。それほど圧巻の成績を残しています。ノーザンファーム生産馬の素質馬は黙って軸にするでも良いのかもしれません。

 ノーザンファーム生産馬でも特に活躍しているのは「ノーザンファーム×新馬戦」の組み合わせです。過去5年の成績は【 3- 1- 1- 1/ 6】で勝率50%、複勝率83.3%を記録しています。唯一の馬券外に沈んだのは昨年4着のジャンカズマ。不良馬場というイレギュラーな開催だっただけに少し劣勢になったのかもしれません。「ノーザンファーム生産馬+新馬勝ち+中10週以上」という条件を満たす馬は馬券内に入る確率が格段に上がります。一方で「1勝クラス」を走った馬はからっきしで【0- 0- 0- 9】と成績を残せていません。新馬未勝利戦馬中心に選んでいくのが良いでしょう。



3.綺麗な芝と主流血統は最高の組み合わせ。

 やっぱり強いのがディープインパクト産駒で過去5年【2- 0- 1- 0/3】で全頭馬券になっています。単複の回収率も堂々の100%超。軸に最適という活躍を見せていますが、このことからも主流血統は完璧だということが言えそうです。前述のディープインパクト産駒のほかにハーツクライ産駒【1- 1- 0- 1/3】ルーラーシップ産駒【0- 1- 1- 1/3】、ダイワメジャー産駒【0- 0- 2- 1/3】といったあたりが信用できます。1でも書きましたが、スローからの上り勝負ということでサンデー系の種牡馬が圧巻の強さを誇っています。前述のサンデー系種牡馬は共に東京コースが得意に入る産駒で血統偏差値の「東京芝」にもランクインしています。特に芝が綺麗な開催初週は特にサンデー系のスピードを活かしやすいタイミングなので、このような成績になっていると言えそうです。そして2でも書きましたが、休み明けのノーザンファーム生産馬の成績がいいことと「ディープインパクト産駒の休み明け×初重賞」が合わさるのもディープインパクト産駒には心強いはず。だからこそディープインパクト産駒は異次元の成績を残しているのでしょう。

 早くから数を使う米国競馬に順応した遺伝の米国系は新馬戦でこそ活躍するものの、この競走では低調です。ヨハネスブルグ産駒は2戦出走して2頭とも着外。また、父欧州系もノーザンファーム生産馬のステラヴェローチェ以外の馬券内はこちらもなし。やはり欧州系もまたこの競走には合わないのかもしれません。やはりThe日本という馬場なのかもしれません。なお、母父はそこまで影響を及ぼさないようです。



4.該当馬

  それではサウジアラビアロイヤルカップの該当馬を紹介したいと思います。(50音順)

・コマンドライン

瞬発力〇 前走◎ 血統◎

 今年7頭しか出走していないのはこのコマンドラインが出走しているからという可能性もあるほどの素質馬。新馬戦も3馬身差で大勝して以降じっくり乗り込んで秋の第一目標として参戦です。ディープインパクト産駒はこのレースとも相性が良いのでまさしく確勝休暇もしれません。

・スタニングローズ

瞬発力〇 前走〇 血統〇

 新潟2歳Sでは5着でしたが、それでも上り2位のタイムを記録していることから今回小頭数になって追走が楽になればこの馬にはもう一度チャンスになっていきそうですね。キングカメハメハ産駒の牝馬はマイルで活躍しやすいので、この馬にも期待です。


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今年も小頭数になりましたサウジアラビアRC。それでもコマンドラインの初戦に大注目ですね。

それでは!

ヒデ