米国中距離系の庭!?  レディスプレリュード分析

 こんばんは、ヒデです。今週の大井開催は交流重賞二本立て、まさしく「Road to JBC」ウィークと言った格好です。明日行われますのはJBCレディスクラシックへの前哨戦、レディスプレリュードを分析したいと思います。毎年本番に直結しやすいこの競走はどんな馬が有利なのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。




< 目次 >

1.差しも届くスプリントから一転、中距離は先行まくり有利に!?

2.前走は交流重賞組中心!?昇級戦ならば地方の経験が欲しいようです

3.APインディ・フレンチデピュティが好相性!?

4.該当馬




1.差しも届くスプリントから一転、中距離は先行まくり有利に!?

 差しも届く上りが絶対とスプリント戦の東京盃時には書きましたが、1800mのレディスプレリュードでは一転。先行捲り馬に勝機が生まれそうです。ほとんどの馬が4角5番手に付けているように、4角までにある程度順位を取っておくことが重要なようですね。4角10番手以下だと上り3F1位は届きませんが、そうでなければチャンスありではあります。それでもそこまで今回は上りを注視する必要はなさそうです。なお、19年は差し馬が唯一2頭馬券圏内に届いたレースでしたが、これは共に前走門別で行われたゴールドブリーダーズカップで馬券内に届いた馬。『競馬王10月号』で古谷剛彦さんや吉原寛人騎手が話されていたように門別競馬場は「かなりタフ」な舞台。そこで成績を残せた馬は有利と見てもいいでしょう。これに関しては2項で説明したいと思います。

 本日の東京盃では高齢馬が強いと話しましたが、これも完全にあべこべ傾向。レディスプレリュードでは過去5年で5歳以下しか馬券圏内に入っていません。牝馬は早めにお母さん(繁殖)に行ってしまうからかどうしても活躍するトップ級は5歳以下ということになりそうです。特に5歳以下×馬体重470キロ以上、3枠~6枠が活躍する一つの指針。極端は枠は苦戦傾向でした。



2.前走は交流重賞組中心!?昇級戦ならば地方の経験が欲しいようです

 1でも少しお話しましたが、前走は圧倒的に門別で行われるゴールドブリーダーズC優勢です。過去5年で当該レース出走馬がいたレースでは必ず1頭は馬券になっているほどの強さです。特にこのレースからであれば掲示板外に敗れても巻き返しがあり(18年2着ブランシェクール、同年3着アルティマウェポン)、如何に門別→大井のローテが有効であるかが伺えます。ただ今年は該当馬がありません。

 次点に強い前走はスパーキングレディースCで、昨年2.3着など複軸としては優秀。ただこちらは過去5年勝利がないので単軸としてはブリーダーズGCより信頼度が低くなる傾向にあります。初級戦で臨んで馬券内に入ったのは2頭で20年1着のマルシュロレーヌと16年1着のタマモブリュネット。この2頭は共にそれ以前の競走で地方交流重賞出走という共通点を持っています。やはりJBCの前哨戦ということもあり層は厚くなりがちなので、地方初参戦は少し割引が必要になるでしょう。

 一方前走JRA重賞、交流重賞からのローテは【0- 1- 0- 21/22】で過去5年で地方馬の連対は16年のトーコーヴィーナス(2着同着)しかありません。この馬はマイル以下からも唯一(同過去5年【0- 1- 0- 13/14】)馬券圏内に激走していますがそれ以外は苦戦していますので、割引でも差支えないでしょう。



3.APインディ・フレンチデピュティが好相性!?

 血統的には非常に偏りがちなこの競走。ホワイトフーガ(父クロフネ)をはじめとしてフレンチデピュティ系がまず優勢に見えます。昨年1着のマルシュロレーヌも母父フレンチデピュティ、この傾向はかなり強そうです。その他の系統で行くと18年3着となったラビットランや昨年2着のマドラスチェックのAPインディ系。こちらも前走などの条件が合えば好走することが多いようです。

 これらの血統条件を見るとポイントになってきそうなのが「米国中距離系の血」と言えるでしょう。APインディ系やフレンチデピュティ系はダートマイルから1800mが一番のホットスポットになる種牡馬が多くなりやすい系統でもあります。前述の系統以外にも昨年3着のプリンシアコメータ(母父アジュディケーティング)や19年1着のアンデスクイーン(父タートルボウル)を見ても「米国中距離系」の血が重要であるということがわかります。パワーと持続力に長けるタイプが多いので、上位馬の脚質が先行や捲りになりやすいとも想像することができますね。



4.該当馬

それではレディスプレリュードの該当馬を見ていきましょう。



1.クリスティ<ヒデのイチオシ!>

脚質〇 前走△ 枠△ 馬齢〇 血統〇

 関東オークス以来1年超ぶりの地方競馬参戦です。芝でもダートでも先行できるその脚質は安心できそう。キズナ×母父クロフネの組み合わせは1800mもよく走りそうです。多少なら内枠で砂を被っても我慢できる馬がキズナ産駒は多いので、マイペースで先行できれば今回もチャンスありです。

6.ウェルドーン

脚質〇 前走〇 枠〇 馬齢〇 血統〇

 今年のJDD3着馬ということで馬鹿にすることはできません。この馬に関してはヘニーヒューズ産駒が苦手な1900m以上の関東オークスで1着、JDD3着は率直に評価しなければなりません。これは牝系を見ると祖母のツルマルガール(父サッカーボーイ)は朝日チャレンジC1着、叔父のツルマルボーイは金鯱賞1着、宝塚記念2着など中距離で成績を残しているので中距離も安心できそうです。今回もヘニーヒューズ産駒得意の短縮も加われば鬼に金棒ですね。

8.レーヌブランシュ

脚質〇 前走〇 枠〇 馬齢〇 血統〇

 今年始めのTCK女王杯2着馬。松山騎手は本日好騎乗しましたが、明日も続けるかということろが気になりますね。この馬はクロフネ産駒は1800mの短縮も問題はありません。前走取り消しで気になりますが、それでも調教を見るとそこまで影響はなさそうです。


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そういえば新馬戦4.1秒差で圧勝したランディスシティが明日の大井6R(17:15発走予定)でデビュー2戦目を迎えます。JBC2歳優駿を狙ってか全日本2歳優駿を狙ってか1600m戦に出走。こちらも併せてご注意ください。

10月はイチオシが好調ですが、運を使いすぎて事故にあったりしないか心配です。明日も皆さんの参考に少しでもなれば幸いです。

それでは!

ヒデ