重なり合う呪いを解くのは誰だ!? 天皇賞秋分析

こんばんは、ヒデです。本日から東京競馬場などで入場人数が増えたそうですね。アルテミスSなどでは大きな拍手が印象的でした。さて、そんな入場人数が増加した東京競馬場でも最大倍率20倍超を記録した大注目の1戦天皇賞秋を分析していきたいと思います。三階級制覇を目論むグランアレグリア、三冠馬コントレイル、皐月賞馬エフフォーリア、春の盾を奪取したワールドプレミアなど豪華メンバーが揃った一戦はどのような傾向があるのでしょうか。本日も早速分析していきたいと思います。本日もよろしくお願いいたします。



< 目次 >


1.良馬場ならば差し有利!?

2.前哨戦は関係ない!?

3.やはり強かったサンデーキンカメロベルト三銃士

4.該当馬


1.良馬場ならば差し有利!?

 基本的に天皇賞秋の脚質は差しと先行が有利になる場合が多いです。逃げ先行馬は内枠からロスなく運べる馬が有利になっているようで、過去5年を見ても19年3着のアエロリット、17年2着のサトノクラウン(少しイレギュラーですが)などがいます。外枠から逃げて残ったのは過去5年18年のキセキ(3着)が二桁ゲートから唯一届いています。キセキはG1馬で実績があったのでこれは例外とした方が良いのではないでしょうか。逆に外枠から多くきているのは差し馬。スタートしてすぐ2コーナーがあるコースの性質上、距離ロスが多い外枠の先行馬はどうしても不利になってしまうため無理に行くと止まってしまう場合が多いようですね。

 また、晴れていると差しが決まりやすいというデータがあります。先行馬が2頭きたのは19年と17年のみ。19年こそ良馬場開催でありましたが、17年は不良馬場。馬場が渋れば差しが決まりにくい展開になりやすいので、明日の雨の動向も気になります。

 このレースは三歳馬にとっては鬼門となるレースになっています。過去10年で三歳馬は19年のサートゥルナーリア、17年のソウルスターリングなど人気を背負いながら敗れることが多く【0- 1- 1- 9/11】で複勝率は18.2%と決して高くありません。現状14年のイスラボニータ以来3歳馬の馬券圏内はないのです。これが「天皇賞(秋)、三歳の呪い」といってもいいかもしれません。


2.前哨戦は関係ない!?

 『競馬王10月号』連動の重賞ローテ&ステップ。天皇賞秋のポイントは「休み明け」がポイントのようです。前哨戦を叩いた明け2戦目は【1- 0- 3-27/31】、休み明けの中10週〜25週は【4- 4- 2-22/32】とほとんど同じ出走数であるにも関わらず成績には大きな開きがあります。明け二戦目で勝利したのはオールカマーを叩いたレイデオロのみ。3着に入った3頭は共に毎日王冠5着以内という共通点があります。言い換えると前哨戦を叩いた馬はそのレースで好成績を残していないと厳しいと言うことです。

 また距離は変更しているのが無難で、前走と同じ距離を走ってる馬は【1- 1- 0-12/14】で複勝率14.3%に対して延長も短縮も複勝率が20%を超えています。中でも安田記念組は【2- 2- 0- 3/ 7】と複勝率50%を超えるハイアベレージに。これは天皇賞を連覇したアーモンドアイの影響もありますが、グランアレグリアにはプラスになる要素でしょう。

 休み明け×距離変更で臨んできた馬を狙っていくのが良いようです。


3.やはり強かったサンデーキンカメロベルト三銃士

 過去5年でサンデー系、キングカメハメハ系、ロベルト系以外の種牡馬が良馬場で馬券圏内に入ったのは3着に入ったクロノジェネシス(バゴ産駒)、アエロリット(クロフネ産駒)のみ。共にG1馬ですがそれでも3着にしか入れないことを考えるとそれだけ上記の三銃士が強いということになります。土曜の東京競馬場を見ても父系に上記の三銃士以外が入ったのは2ケースだけで、いずれも母父にこの三銃士が入っていました。それだけ強い傾向になっているということですね。土曜日の東京競馬場では開催が進むごとにキングマンボ系とロベルト系が馬券圏内を占めていましたが、2000mではTサンデー系とディープ系が独占しているのでまだ現時点では判断しかねています。

 実は過去5年、ディープインパクト産駒は勝利から見放されています。16年にはモーリスと人気を争っていたエイシンヒカリの敗退、18年はモレイラマジックを使ったサングレーザー2着19年もダノンプレミアムがアーモンドアイに屈して2着、昨年もフィエールマンが上り最速の脚を使って伸びてくるものの1/2馬身アーモンドアイに届かず2着とあと一歩届いていません。このディープインパクト産駒に降りかかる「ディープインパクト産駒、天皇賞(秋)の呪い」は今年払拭することができるのでしょうか。(最後の勝利は14年のスピルバーグ)

 母父に入るのも三銃士が多め。やはりこの競走におけるサンデー系、ロベルト系、キングマンボ系はかなり相性がいいようですね。その他馬場が軽いのか米国系が多めです。これは今日の傾向も同じだったので、明日も馬場が変わらなければこの傾向が持続すると仮定しても大丈夫ではないでしょうか。過去5年の良馬場で欧州系が来たのはモーリスの母父カーネギー(サドラーズウェルズ系)だけでした。モーリスの異質さがわかりますね。


4.該当馬

 それでは天皇賞秋の該当馬を見ていきましょう。


1.コントレイル
差し〇 間隔〇 血統〇
 矢作調教師は「過去最高のコントレイル」と話しているように調教でよく走れている今回のコントレイル。内枠の利を活かして前目に付けることができれば勝つことができると思っています。この馬は前に行ってこそ強い競馬ができるのはムーア騎手を背に東京スポーツ杯2歳Sで勝った時に証明済み。1番人気のここは勝利できる最高のチャンスがめぐってきたという判断なのでしょうか。

5.エフフォーリア
内枠先行〇 間隔〇 血統〇
 持続型のエフフォーリア、今回は短縮ローテですが、前走よりもペースが上がることはないと考えています。ダービーは厳しいペースの中でもしっかり結果を残していると考えるとやはり強い馬ですね。今回も引き続き期待していますが、三歳馬も苦手としている舞台だけにどうでしょうか。

15.ヒシイグアス
差し〇 間隔〇 血統〇
 長い休養明けの一戦ですが、血統的期待は十分です。この馬の一番いい走りは中山金杯。前過ぎず後ろ過ぎずのポイントで走れれば上りは使えるのでこの馬も侮れない一頭です。ウェルカムSを勝ってオープンに昇級した時も前目の好位に付けて上りを出せていました。中団に付けられるのかがポイントでしょう。

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