前走×血統から浮上する穴馬とは⁉ ラジオNIKKEI賞分析

 こんばんは、ヒデです。雨で明日の馬場がよくわかりにくいところではありますが、3歳限定の夏重賞ラジオNIKKEI賞を分析していきます。どんなレースになるのでしょうか。早速見ていきましょう。


<目次>

1.ラスト3Fが早くなりやすい持続勝負に

2.前走重賞よりも特別が有利!?

3.圧倒的にサンデーサイレンス系優勢母父は欧州系!?

4.該当馬


1.ラスト3Fが早くなりやすい持続勝負に

 過去5年のラジオNIKKEI賞を見てみると全体のペースは前半が少し早いミドルペースであることが多いのですが、ラップタイムで分析してみると後半3Fが連続して11秒台に飛び込むロングスパート戦であることがわかります。

 『新ラップタイム重賞図鑑』内では「カーブでも安定してスパートをかけらる」ことが重要と記載されているように、まったくクラシックのよーいドンとは求められる適性が違うことがわかります。過去5年のラジオNIKKEI賞を見てみても長くいい脚を使って伸びてくるか逃げて上りを使えるかのパターンが多く、一気に上がってきたのは後のG1馬フィエールマンのみと、基本的には長い脚を使えるパターンが良いでしょう。



2.前走重賞よりも特別が有利!?

 意外と奮っていないのが前走重賞組で【1-2-1-17】と今一つです。その中でも安定しているのは前走特別戦組。全体で見ても【5-4-2-38】で複勝率は22.4%で安定感を見せています。前走G1に限定すると【0-2-1-7】と安定感は欠くものの複勝率は30%と連軸には向いているような形になっています。

 その中で妙味があるのが一勝クラスで、4年も前走一勝クラスが馬券になっているなど【2-2-3-24】で複勝率も25%を記録。特に「特別戦×1勝クラス」に限定すると【2-2-2-18】で単勝回収率が100%を超えます。昨年1着のバビットも前走早苗特別1着を勝っての参戦で8人気ながら上り最速で逃げ切り勝ち。2・3着も前走1勝クラスのパンサラッサとディープキングで三連単17万円の波乱を演出しています。

 このことからわかるのは前走特別戦オープン競走、G1競走の馬は軸に向き1勝クラス馬は穴に向くということでしょうか。一発を狙う穴党であれば積極的に1勝クラス馬を狙っていくのが良さそうです。



3.圧倒的にサンデーサイレンス系優勢母父は欧州系!?

 過去5年の勝ち馬はすべてサンデーサイレンス系とサンデーサイレンス系は過去5年で【5-3-3-26】で圧倒的。一方でノーザンダンサー系は馬券内なしとなっているなど、持続でもある程度のスピードが必要なことがわかります。

 一方で王道的に配合されている「サンデーサイレンス系×キングマンボ系」は馬券内はゼロ。ミスプロ系がくる場合は「非サンデー」の配合が活躍しています。このミスプロ系×非サンデー系の組み合わせでは昨年2着のパンサラッサ(7人気、ロードカナロア×Montjeu)や一昨年2着のマイネルサーパス(9人気、アイルハヴアナザー×タマモクロス)など穴を開ける傾向にありますので、注意が必要です。

 基本的にはサンデーサイレンス系、穴を狙う場合にはミスプロ系を狙っていくのが基本になっていくと思いいます。



4.該当馬

 それでは本日の該当馬を見ていきましょう。

2.ヴァイスメテオール

持続〇 前走OP〇 血統〇

 前走のプリンシパルSは上り最速で追い込んだものの4着。ここ2走は上り最速を叩き出しています。特に1勝クラスを勝ち上がった時は3コーナーから捲って上り最速で1着。しかも先行有利のバイアスにある馬場のなかで捲って1着というのはロングスパートという観点で非常にプラスになると思われます。

 また、血統的にもキングカメハメハに母父キングヘイローと非サンデー系の馬になっています。これも走りやすい血統であるために、期待値は非常に高いです。

3.アサマノイタズラ

持続〇 前走G1〇 血統〇

 サンデーサイレンス系が得意なこの競走の中、今年はサンデーサイレンス系が少なめ。そのなかですでに持続力をスプリングSで見せているこの馬は非常に期待値が高い一頭といえます。皐月賞では捲っていったものの16着殿負けといいところなしとなってしまいましたが、そこから巻き返しも十分に考えられますので、その面もプラスでしょう。

7.シュヴァリエローズ

持続〇 前走G1〇 血統〇

 前走の皐月賞はG1の壁に阻まれて11着。それでもその前の若葉Sでは先行して最後にじわじわ伸びる競馬を行って2着。上りも2位と持続力という面ではしっかり結果を残せています。オープンクラスであれば好走するのにG1では壁に阻まれる馬ではありますが、今回はG3競走ということでそれならば実力は十分でしょう。

12.アイコンテーラー

持続〇 前走1勝特別戦〇 血統〇

 現在人気がないなかで一番期待できそうなのはこの馬です。父ドゥラメンテ、母父ケイムホームはミスプロ系のクロスがかかる非サンデー系。それだけでかなり妙味もありそうですが、昨年の覇者バビットと同じ早苗特別を2-2でコーナーを通過して上り3位で1着と逃げ切って来た馬。ロングスパートも大丈夫そうで、穴馬として十分に期待できそうです。


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ラジオNIKKEI賞といえばキボウノダイチ。デビュー以来応援していた馬が重賞で輝いた瞬間。競馬のスポーツ的側面を見れた気がします。

それでは!

ヒデ