勝負を分けるのは上り!? スパーキングレディーC分析

 こんばんはヒデです。本日は明日川崎競馬場で行われる交流重賞スパーキングレディーカップを分析していきたいと思います。重馬場で開催されそうなこの競走、ポイントは米国系と上りのようです。それでは早速見ていきましょう。本日もよろしくお願いいたします。


<目次>

1.地方馬にも馬券内の可能性は大!しかし軸はJRA勢

2.馬場が重たいときは先行馬×上り早い上位

3.やはり米国スピード系が活躍できる馬場になっていきそう

4.該当馬


1.地方馬にも馬券内の可能性は大!しかし軸はJRA勢

 過去5年、馬券内すべてJRA勢で決まったのは18年の一回のみ。それ以外の年は必ず地方馬が一頭は馬券に絡んでいます。過去5年JRA勢は【5-3-3-7】、地方勢は【0-2-2-34】と圧倒的にJRA勢が優勢になっています。また、地方勢で馬券となった4頭は共に大井所属馬でしたので、大井所属馬VSJRA勢の構図となっています。今年もJRA勢と大井勢が中心となるでしょう。

 馬齢別で見ると4~5歳が中心になりそうです。特に4歳馬は出走少ないながらも優勢で、その成績は【2-2-1-8】で成績別には中心になりそうです。そのほか5歳は【1-3-1-18】と少し見劣りはするものの、信頼はできそう。一方7歳以上には厳しく、7歳以上の馬券内は過去5年0。17年には3人気のサクラフローラが先行しながら止まるなど、人気は関係なく厳しい成績に。人気しているサルサディオーネは前日最終オッズ1倍台に推されていますが、軸には不安が残るデータが残っています。



2.馬場が重たいときは先行馬×上り早い上位

 過去5年で重馬場以上で施行されたのは2回、稍重・良馬場が3回です。川崎競馬場は『スピードを活かして一直線!川崎競馬場分析』でも書きましたが、基本的に「先行有利」。良馬場や稍重であれば4コーナーで5番手以内にいなければノーチャンスという馬場になります。しかし、重・不良馬場であれば「上り」さえ使えれば差し込めるチャンスは出てきます。

 この傾向は波乱を呼ぶことも多く、19年3着に入ったローレライ(11人気)は11-11-10-9で通過し、上り39.6は2位の数字でした。上り3位以内を馬場毎に過去5回を比較すると良稍重【3-2-1-9】勝率20%複勝率40%に対して重不良【5-4-3-8】勝率25%複勝率60%と信頼度が上昇していることがわかります。安定して上り上位となっている馬が成績を残すことが多いので、早い上りを出せている馬には注意が必要です。目安としては地方競馬場では38秒台から39秒フラット辺りでしょうか。中央競馬場だと35秒台後半から36秒台前半くらいの期待値が高いようです。

なお、本開催の川崎競馬場では着内の差しが多発しています。馬場の三分どころを追走できる馬が差して上昇してくる馬場でした。



3.やはり米国スピード系が活躍できる馬場になっていきそう

 基本的にミスプロ系をはじめとする米国スピード系が優勢になっています。本日の後半になるにつれて米国スピード系が優勢になっていました。7/7の川崎10Rの1600m戦では9人気→1人気→12人気で三連単291,290円と波乱の決着になりましたが、これを演出した1着 トウキョウボーイ(母父米国スピード系パイロ)2着ストームドック(母父米国スピード系 Stormy Atlantic、ストームキャット系)3着パーソナルマキ(父米国スピード系パーソナルラッシュ)とすべての馬に米国スピード系が含まれていました。

 このように重馬場の川崎競馬場は基本的に米国スピード系が優勢で、それはこのレースでも変わらないようです。連覇を達成したファッショニスタもミスプロのクロスが入るなどスピードが活きやすい血統構成であったことからも馬場悪化の川崎競馬場=米国スピード系というのを意識して馬券を検討するのがよいでしょう。



4.該当馬

 それでは明日のスパーキングレディーカップの該当馬を見ていきましょう。

3.ウルトラマリン<ヒデのイチオシ>

JRA×4歳〇 中団前〇 上り〇 血統〇

 サウスヴィグラス産駒のこの馬は中団前目に控えることができるようになって競馬の幅が広がっています。オープンクラス昇格後はじりじりと伸びるようなタイプに変わりましたが、クラス戦では上り上位を出せるほどの実力はありました。その時の上り時計は36.1秒と活躍を期待するには十分のタイムも残せています。

 はじめてのナイター競馬や地方競馬という不安点もありますが、血統的に見てもすんなり先行できればそこまで問題がないはずです。軸候補と言って差支えないと思いでしょう。

5.テオレーマ

JRA×5歳〇 中団前〇 上り〇 血統△

 血統的にはTサンデー系とダンチヒ系の組み合わせということでピリッとしませんが、川田騎手×川崎競馬場は過去2年【4-0-1-0】と馬券外はありません。複数回走ってレースで馬券外がないのは川田騎手のみです。安定感抜群ですので買わないわけにはいかないでしょう。

 馬的に見ても前走マリーンカップでは初の地方・交流重賞初挑戦で二馬身差の快勝。地方競馬への適性を見せつけました。3勝クラスは不良馬場で勝っていることから重たい馬場でも大丈夫そうですね。上りも早く連勝も期待できそうです。

7.グランデストラーダ

大井×5歳〇 先行〇 上り〇 血統〇

 エンプレス杯でも推奨しましたが、引き続き該当馬として期待したいのがこの馬です。エンプレス杯では先行したものの2週目の向正面から失速、再開の11着に終わってしまいました。しかし、その後大井競馬と浦和競馬で走ったレースでは2戦1勝2着1回と地方メンバーの中では実力上位であることがわかります。

 早い上りも使うことができていますので、マイル戦ならば中央馬ともまともに争うことができるともう一度期待してみたいところです。血統的にもフレンチデピュティが入っていることで、先行できれば持続力はメンバー中上位といえるのではないでしょうか。



8.リネンファッション

JRA×4歳〇 先行〇 上り△ 血統〇

 キンシャサノキセキ産駒のこの馬は昇級戦で挑みます。上りは昇級戦こそ使えていませんでしたが、それまでは上り最速などもありました。キンシャサノキセキに米国系の組み合わせは明日の馬場にも合いそうです。


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