スピードを制してマイル王へ? NHKマイル分析

 こんばんはヒデです。本日は京都新聞杯で競馬王編集部による重賞予想で◎2着、☆4着とまずまずの成績になりました。この調子で明日も頑張っていきましょう。本日の分析は3歳マイル王決定戦、NHKマイルの分析を行いたいと思います。本日も最後までよろしくお願いいたします。

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1.持久力か瞬発力か。ほとんど淀みのないペースで流れています。

 過去5年間の平均ラップタイムは前3F34.24後3F34.68とほとんど変化がありません。淀みのないペースでレースが進むということができます。そのため、上り勝負になりやすいのが特徴です。

昨年こそ前にいたラウダシオンが勝ちましたが、18年には4角15番手から追込んだケイアイノーテックが1着(6人)、19年も4角14番手のケイデンスコールが追込んで2着(14人気)と穴を開けています。このことから、基本的には前の馬が脚を溜められず差し有利になることがわかります。

しかし、先行した馬も粘っています。実際に昨年の1・2着馬はともに逃げ先行馬でした。先行は持久力、追込みは瞬発力がカギになるでしょう。では、このカギを見極めるヒントはあるのか、前走からヒントを探してみることにします。



2.前走上り5位以内は好成績、前走先行馬の回収率は100%超えです。

 前走の観点からみると、上り5位以内がかなり優勢になっています。過去5年で(4-4-4-44)同6位以降の(1-1-1-31)と比較するとかなり優れていることがわかります。これからわかるのは、まず上りはマストで必要になるということです。19年に追込みが決まったのは馬場的な流れもあるでしょう。

それを示すように、前走先行できた馬はこのレースで(1-2-2-17)で単複の回収率は100%を超えています。中団後方から進んだ馬は、あまり回収率が上がっていないということは、上りがなければ後ろから行く馬は基本的に不利なるということです。また延長が過去10年で1回しか馬券圏内に入っていないません。(20年ラウダシオンのみ)ですので、マイルの適性がなければ基本的に延長の馬は買わない方が懸命かもしれません。逆に短縮は(1-3-0-13)とまずまずの成績を残しています。

番外編.(0-0-0-22)怪奇現象が起こっています。

 この数字は近五年の前走1着馬の成績です。なんと1頭も馬券圏内に入っていません。人気がないのかといえばそうではありません。20年2番人気タイセイビジョンは4着、19年のグランアレグリア、18年のタワーオブロンドン(ともに1番人気)がそれぞれ着外に沈んでいます。各馬のその後の成績を見るにこのレースだけ前走1着馬が馬券圏内に入って来ないのかは謎です。

なぜこのようなことが起きているのか、これは説明できません。ただ、今年奇妙にもこのことがフィーチャリングされ始めています。リアル競馬王でもおなじみの伊吹雅也さんは「今年はこのジンクスが崩れるかも」と触れるなど、ホコタテ対決の形相を呈しています。あなたは信じきれますか?

3.マイル適性+米国系血統、これが重要です。

 過去5年の血統を見ていくと、一番好走している種牡馬はダイワメジャーです。16年覇者のメジャーエンブレム、19年覇者のアドマイヤマーズなど(3-1-1-3)と好走しています。このほかにもダンチヒ系やロードカナロア産駒など、マイルで実績を残している産駒の活躍が目立ちます。このようにNHKマイルではマイル血統が輝く傾向にありそうです。

 また、母父は米国系がよく、ミスプロ系を持っている馬が近3年NHKマイルを制しています。2着馬として見ても18年2着のギベオンなど、米国系が優秀なことがわかります。そのほかにもダンチヒ系やリファール系など、やはりマイル系が得意な産駒が絡みやすい傾向にあります。スピードと持続力これを兼ね合わせている馬がいれば鉄板でしょう。



それではNHKマイルの該当馬を紹介していきたいと思います。



5.リッケンバッカー

上り〇 先行△ 血統〇

 前走アーリントンCは先行有利をものともせず唯一差し馬で着内に届いた馬です。レースに逆らったことを考えると、実力はメンバー上位と考えて問題はないでしょう。

 この馬のセールスポイントはなんといってもロードカナロア×米国系であるということです。いままでこのタイプの激走というのは少ないですが、米国系の少ない今年は穴を開けるチャンスもありそう。中団にはつけてほしいというのが唯一のお願いです。

7.タイムトゥヘヴン

上り〇 先行△ 血統〇

 このロードカナロア×サンデー系は19年2着のカテドラルと同じです。母父サンデー系は米国系には劣りますが、スピードに特化しています。理想は今回も差しに回ってほしいところです。NZTは前有利になることも多いので、前走はあの位置がベストでしょう。今回は控えても長い直線で逆転することは可能です。

8.グレナディアガーズ

上り〇 先行〇 血統〇

 ダンチヒ・米国系持ちというのはかなりマイルに特化した馬ということができそうです。この配合に父系がガリレオということで、持続力やスタミナを補完することに成功しているマイラーであると考えられます。フランケルが入ったことでマイルがベストになっていると考えられるので、前走は度外視しても良いでしょう。この馬は延長でもしっかり成績を残しそうですね。



12.ランドオブリバティ

上り〇 先行〇 血統〇

 前走は重馬場に耐えきれず下位に沈みましたが、この馬はもともと高速馬場に特化されているはずです。驚異的なのは「先行して速い上りを使える」ところです。今回はぱさぱさの馬場ということで、チャンスは十分にあるでしょう。距離短縮も逃げ馬のこの馬に取ってはプラスに働きそうです。 

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