群雄割拠、東京スプリントは地方馬も?

 こんにちは、ヒデです。今日は年度が変わって初めての南関東競馬の交流重賞、第32回 東京スプリント(JpnIII)が行われます。フルゲートの難しいレースに加えて前日からの雨で馬場も渋りました。どんなレースになるのか、今回も分析していきたいと思います。それでは本日もよろしくお願いいたします。

1.JRA勢だけじゃない、南関勢にも注意が必要です。
 基本的にはJRA勢が優勢で、過去5年間にJRA勢4勝地方勢1勝となっています。馬券的に見てもJRA勢11頭地方勢4頭とやはりJRA勢優勢です。しかし、過去2年は3頭ずつと確実に南関東勢も力を付けています。油断大敵と言った感じです。昨年は2・3着南関東勢と勢力図も変わりつつあります。また、一番人気の期待値もそこまで高くありません。過去5年(1-0-1-2)と着外になっていることも多いので、一番人気だから安心は危険かもしれません。

2.スピードが重要です。でもスピードだけでは押し切れません。
 前述の馬券になった地方馬はすべての馬が前走フジノウェーブ記念のように、地方馬は前走より短縮が有利のようです。一方でJRA勢に関しては前走1200mでも馬券になっている通り、同距離でも問題はないようです。ただ、延長は昨年まで(0-0-0-10)と馬券になっていないことを考えると、単純なスピードだけでは押し切れないようです。前走1600m組もフェブラリーS組以外馬券になっていませんので、やはりスピードは求められますがスピードにもう少し加えなければならないようです。雨は15時ごろ止みました。ここからは乾いて行くだけですので、フジノウェーブ記念でも紹介した内有利のバイアスが発生します。加えて本日は北風が吹いていますので、大井1200m展開編の記事でも紹介した「北風+雨」に条件は合致しますので、今回は中団より前を意識するのがいいかもしれません。

3.米国系を信頼するのが吉です。
 血統を見てみるとやはり「米国スピード系」が父系または母父系に入っているのが良いようです。基本的には短距離スピード血統と中距離系(サンデー系or米国系)の組み合わせが馬券になる黄金血統にもなるかもしれません。スピード系を含んでいると前で押し切ることも上り最速で突っ込むなども柔軟性も出ますので、まずはスピード系の血統を探すところから始めるのがいいのかもしれません。さらに、上り最速馬は毎年馬券になっているので、前走上りを出せている馬を狙っていくのが良いようです。スピード系×サンデー系ならば差し、米国系なら先行と分けて考えるのもデータ的にはおいしそうです。

ここまでのことを踏まえて本日の該当馬を紹介していきたいと思います。


4.ヒロシゲゴールド<ヒデのイチオシ>
JRA〇 先行〇 血統〇
 前走千葉Sは5着と惨敗も毎回先行できる脚は魅力的です。今日は内側が有利の馬場になっていることを考えるとこの馬にもチャンスはあるのではないでしょうか。昨年のJBCスプリントで大敗してしまったことで人気は出なさそうですが、19年の東京スプリントでは3着とこのコースでも成績を残せることは実証済みです。

5.ブルミラコロ
南関東〇 先行〇 上り△ 血統〇
 南関東移籍後今一つぱっとしないところがあります。しかし、今回は内側・先行と条件も整いましたし、前走フジノウェーブ記念・キンシャサノキセキ産駒は大井1200mで成績良好なので一発という観点では面白いと思います。馬券なら紐程度で。

6.リュウノユキナ<少し心配>
JRA〇 先行〇 上り△ 血統△
 スピードは少し足りませんが、前に行くという側面に関しては心強い血統背景です。ただ、中山巧者に向いて来てしまっているのが心配です。中山以外でも成績を残せていますが、一番合っているのは中山ではないでしょうか。長い直線にアジャストできるのであればこの馬は勝ち負けでしょう。

14.イモータルスモーク
JRA〇 先行△ 上り△ 血統〇
 スピードスピードしているのはこの馬です。とは言っても脚質的には先団には付けられそうで、上りも出せそうな配合ですから期待値は高いです。昇級2戦目ということでこのクラスにも慣れてきたころでしょう。内田騎手が先団についていければここは問題ないはずです。


競馬王4月号発売中!!

01c5505b41a2f65a3f398b8b735a53e5a46

特集は「内か外か?前か後ろか? 現代競馬枠順と脚質の新常識」。今井雅宏、亀谷敬正、キムラヨウヘイ、TARO、馬場虎太郎、棟広良隆ら豪華執筆陣が全方位から「枠」と「脚質」を馬券に落とし込む方法を分析しています。巻頭インタビューはアントニー(マテンロウ)。また、適性を深掘りして激走馬を見抜く「適性チャート」を引っ提げ、新予想家の馬ノスケが初登場!

ご購入はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/B08VM1DF2X/

電子書籍版も好評発売中!どうぞご利用ください。

ウマゲノム版 種牡馬辞典 2021-2022(2021.4.15発売)いよいよあす発売!

51qenr7wesl_sx352_bo1204203200_

あのウマゲノム版種牡馬辞典が3年ぶりに新登場‼「Mの法則」でおなじみ今井雅宏氏による究極の一冊です!今回は新アイテムとして「ラップ分析」、「レース上りグラフ」を携えてパワーアップしました!さらに今作では、現役各馬の激走パターンが分かるお馴染みの「予想着順」(巻末袋綴じ)に加え、「ラップ分析」「レース上がりグラフ」という新たなデータも収録!すべては「穴馬券を獲るため」に構成・制作された、種牡馬辞典の決定版です!
新種牡馬も母父データも掲載された充実の一冊、これを読めば血統データ派!

予約はこちら→https://guideworks.co.jp/book/b576958.html