超高速馬場で主流派の季節到来!?マイラーズC分析

 こんばんはヒデです。今日二本目の重賞分析ということで、ちょっとくどい感じもしますが今回はマイラーズカップを分析していきたいと思います。超高速馬場になりそうな一戦、スピードがポイントになりそうです。

1.今週は晴れ予想!スピード優勢になりやすいレースです。

 近年は京都競馬場で行われていたため、ほとんどデータがありません。そのため、過去5年、今年の2回阪神開催までのラップタイム平均を見ていきましょう。オープン戦の平均1Fタイムは11.7と京都競馬場の11.5と比較すると少し時計のかかるイメージがあります。それでも今年行われた阪神牝馬Sでは上り3F33.2、平均1Fタイムは11.5となっており、これは阪神Cの平均タイムとほとんど変わらないタイム水準です。このタイムを見ると立川優馬著のレース質マトリックス(好評発売中!)の『超高速馬場』に該当すると私は考えます。現に阪神牝馬Sでも1番枠のドナウデルタが内から差して届いていましたので、やはり超高速馬場なのではないかと考えます。そうなるとスピード優勢のイメージです。そのため、よりスピードの活かしやすい短縮組を中心に狙っていくのが良さそうです。

2.スムーズに進む超高速馬場なら真ん中より内の馬を中心に考えるのがよさそうです。

 先ほどの立川優馬著の『レース質マトリックス』によると超高速馬場においては追走が楽ということで馬群が開きにくい傾向にあります。実際同じようなコンディションで行われた阪神牝馬Sでは逃げ馬のイベリスがリードを広げられず6着に敗れています。逃げたくても逃げられないのが超高速馬場×阪神競馬場のようです。阪神牝馬Sや桜花賞の記事でも書きましたが、阪神の1600mは『中弛みしやすい』傾向にありますので、先行馬と追込み馬が脚質的には注目です。ただし、大外を回っての追走も物理的に届かないということがありますので、三分どころよりも内を差していく馬を中心に馬券を組んでいくのが良さそうです。

3.超高速馬場ならば主流血統には逆らえません。上りはものをいうのでしょうか。

 上りが重要になるレースになればなるほど主流血統には逆らえないレースになりそうです。超高速馬場となった4月の2週目(阪神牝馬S、桜花賞ウィーク)でオープンクラスの1600m戦で馬券圏内に入った馬はサンデーサイレンス系とキングマンボ系が6頭中5頭でした(1頭はソダシ)。内3頭はディープインパクト産駒、1頭はキズナ産駒(ディープインパクトの孫)とやはりディープインパクト産駒が非常に調子ことも超高速馬場を象徴しているのではないでしょうか。前に行く馬はソダシ以外粘れておらず、やはり基本的には主流血統の差しが圧倒的にいいようです。これからの季節、主場はこの解説が増えそうな気がします・・・

それでは本日の該当馬を紹介していきましょう。

5.ケイデンスコール

超高速馬場〇 内差し◎ 主流血統〇 短縮〇

 前走中山記念では綺麗な内差しを見せてくれました。今回も3枠に入り、いい位置をとれるのであれば今回も内からの差しを見れる可能性は高いです。岩田ジョッキーとのコンビで内差しを決めている本馬ですし、マイルに戻るのもプラスに働きそうな感じがしています。

6.アルジャンナ

超高速馬場〇 差し〇 ディープインパクト産駒◎

 今回差し馬×ディープインパクト産駒という組み合わせはこのアルジャンナのみです。前走も上りTOP3以内に入っているなど安定感は抜群です。18着と大敗したダービーを除いて基本的には善戦していることを考えると今回も信頼できそうです。あまり前に行かないのがポイントではないでしょうか。

10.エアロロノア

超高速馬場〇 差し〇 主流血統〇

 好位から差し届きそうなのはこの馬です。前走も阪神のマイル戦で差してきて1着。今回の馬場はその時よりも展開は向きそうです。一つ課題なのは外を回されないかというところです。そこさえクリアできるのであれば、期待値は高そうです。

16.ギベオン

超高速馬場△ 逃げ△ 短縮〇 主流血統〇

 高速馬場のNHKマイルカップ2着馬は高速馬場でノーマークにはできせん。今回は内が有利なことはわかっていることなので、逃げとまでは行かなくても先行できれば馬券内はあるのではないかと思います。しかし、この馬に一番向いているのは中団からの差しだと個人的には考えていますので、今回の評価は低めです。ですが、ディープインパクト産駒ということもあって該当馬として紹介しておきたいと思います。