展開を掴んで長丁場を制す。エンプレス杯

 こんにちは、ヒデです。ご機嫌いかがでしょうか。明日は地方交流の長距離戦、エンプレス杯です。基本的は先行馬有利のレースですが、油断大敵。ペースが流れれば十分に荒れることも考えられる”おいしい”レースになる可能性も高いです。エンプレス杯で何を狙うべきか、考えていきたいと思います。

 エンプレス杯では先行馬が非常に有利です。4コーナー通過順位1位の馬は過去10年(3-3-3-1)と圧倒的有利で、これを3番手までに広げた場合でも(9-8-7-6)と複勝率は8割越えです。これは普段は知らない距離であるため、中間が緩むことが非常に多いのです。テン争いのあとは落ち着いて最後ロングスパート。そんなレースがエンプレス杯では多くなっています。そのため、安定して先行することのできる馬を探すことがまず鉄板かもしれません。

 先行馬で鉄板ながら、一筋縄では行かないのが競馬というものです。昨年のエンプレス杯ではクレイジーアクセルとサルサディオーネ2頭競り合いながらレースを引っ張っていき、ペースが早まりました。結果として、同じく先行タイプであったプリンシアコメータやラインカリーナは直線で失速。後方から追い上げたアンデスクイーンとナムラメルシーで決着。3連単は6万となりました。このような距離であっても逃げ馬が複数頭いるのであれば先行有力馬を買えばいいということではないということがわかります。では今年はどうでしょうか。

 

 今年もペースが早くなりそうな兆候があります。少なくとも逃げたい馬は3頭。01.マドラスチェック、サルサディオーネ、プリンシアコメータです。これらの馬が積極的に点を主張しあえば必然的にペースも早まっていくでしょう。また、それらの後ろに控えるであろう先行馬も非常に多いです。レーヌブランシュやローザノワールなど全体的に前が多くなっています。そんな中マルシュロレーヌは捲っていける足を持っており、血統を考えても面白いでしょう。昨年はペースが上がったことで地方馬が台頭しましたが、川崎は特殊なコースであり、南関東のリーディング上位騎手は抑える必要もあります。

 次に少しだけ血統の話をしていきましょう。このレースの血統的なポイントは米国バランス型です。米国バランス型とは米国→欧州を経由したロベルト系やキングマンボ系。それに米国の中距離に対応した血統のことです。やはり砂の深い地方+中距離ということで、パワーとスタミナその両方が求められているのです。後ろから来る馬もこれに当てはまっています。先ほどの4コーナー通過順を見てもわかる通り、そこで前にいける馬というのはそれだけ激しい流れを耐えてきた馬なのです。初めての馬が多いということはそれだけ血統が重要になるところでもあります。ローカルの2600mでも血統が生きてくるのはそういった理由があると考えています。

 では今回はどのような馬が該当するのか、その筆頭候補は11番のマルシュロレーヌ。直線の長い大井コースで捲って勝利。人気になることは間違いないですが、ペースが早くなる今回は3連複の軸としては硬いでしょう。血統を見ても、母父フレンチデピュティという血統もマッチします。それを考えても逆らわないほうが懸命だと思います。相手には確実に地力をつけてきた5番のプリンシアコメータ、地方馬で一番きたしたいのは10番のグランデストラーダ。前走までJRAにいたことに加えて血統、鞍上ともに穴条件にはぴったり。ワイドの軸などにどうでしょうか。

 ということで、本日はエンプレス杯を考えてみました。明日もお楽しみに!

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ヒデ