出走馬・枠順すべて不明段階のJBCスプリントの予想

 先週、当コーナーで熱弁をふるい、激賞したレッドルゼルは、見事、室町Sで1着となりました。前走レコード勝ちで同レースに挑んだヒデノヴィーナスに1番人気は譲る形となりましたが、レースでは直線抜け出したリュウノユキナを最後に捕えて勝利。プロキオンS8着からアッサリ巻き返す形となり、やはり同レースが「おかしなレース」であったことが証明された形となりました。
 今回のレッドルゼルの勝利で一つ確実に言えるようになったことは、プロキオンSで上位人気だった馬は、着順に関係なく真の実力馬である可能性が高く、今後のレースでは馬券的妙味も考えて積極的に狙った方が良いということ。一方、プロキオンSで上位入線を果たした馬は、反転レースによってたまたま恵まれて上位入線を果たしただけの可能性が捨てきれないので、もし今後レースで人気するようなら慎重に判断した方が良いということ。ここまで言い切っていいかと思います。

  プロキオンSの着順と人気 次走 次々走
1着 サンライズノヴァ(5人気) 南部杯(1人気→4着  
2着 エアスピネル(8人気) エルムS(3人気→7着  
3着 ヤマニンアンプリメ(9人気) サマーC(2人気→4着 東京盃(6人気→7着
4着 デュープロセス(14人気) NST賞(4人気→7着 エニフS(5人気→8着
5着 トップウイナー(6人気) クラスターC(2人気→5着 テレ玉杯(5人気→5着)
6着 ラプタス(3人気) 東京盃(5人気→4着  
7着 スマートダンディー(4人気) グリーンC(6人気→9着  
8着 レッドルゼル(1人気) 室町S(2人気→1着  
9着 ワンダーリーデル(12人気) エルムS(9人気→5着 南部杯(8人気→5着
10着 サクセスエナジー(2人気) テレ玉杯(3人気→1着  
11着 スマートアヴァロン(11人気)    
12着 ダノンフェイス(13人気)    
13着 ミッキーワイルド(7人気)    
14着 ブルベアイリーデ(10人気) エニフS(4人気→7着) グリーンC(4人気→2着
15着 カフジテイク(15人気)    
16着 サトノファンタシー(16人気) 阿蘇S(14人気→12着) グリーンC(16人気→15着)


 そんなことを踏まえ、改めてプロキオンSのレース結果とその後の出走馬の戦績を掲載しましたが、これを見て今後気になる存在となるのは、やはり来週のJBCスプリントに出走するサクセスエナジーです。
 サクセスエナジーはプロキオンSで10着と不可解な負け方をしました。しかも逃げを主張する馬が何頭かいたとはいえ、普段は強烈な先行力を見せる同馬が4番手追走から見せ場もなくズルズル後退するという「らしくない」負け方でした(後から聞いたところによると、当時は夏バテ気味だったとか)。
 ただ、その敗戦もまるでなかったかのように、次走のテレ玉杯(J・G3)では強敵相手に快勝し、地方交流重賞は4勝目をモノにしています。中央での重賞が未勝利なだけに地味な存在に映りますが、今年は6戦してプロキオンSを除くすべてのレースで馬券圏内確保。現在6歳ですが、5歳時よりも成績が安定しており、さらに力をつけている印象があります。
 JBCスプリントの想定を見る限り、恐らくジャスティン、コパノキッキング、ブルドッグボスといった面々が人気になりそうな気配。今年の勢いを見ても、大井実績を鑑みても、ジャスティンが人気なのは頷けますが、コパノキッキングは明らかに昨年までの勢いは感じませんし、ブルドッグボスも既に8歳で勝ち切るまでの力は…?
 ここは、プロキオンSがおかしなレースだったことを、さらに強く証明する意味でも、サクセスエナジーには一発かましてもらいたいところです。そんなわけで、現段階のJBCスプリントの予想をあげてみました。

JBCスプリント
◎サクセスエナジー
〇ジャスティン
▲ブルドッグボス
※レッドルゼル

現段階でレッドルゼルの出走の可能性がゼロではないので一応印を入れておきます(現在補欠1番手)。もし出走となれば◎への昇格も検討しなければなりません。なので、馬券はサクセス、ジャスティン(及びレッド)の2頭(及び3頭)の馬を中心にした馬券で攻め倒す予定です。