11/1(金)からサービス開始する『競馬王チャンネル』から、ラップ分析のプロ・半笑いによる『重賞ラップ分析術』を先行公開

明日11/1(金)からコンテンツ配信を開始するニコニコ公式チャンネル競馬王チャンネル。競馬王チャンネルでは、毎週水・木・金・土曜日に競馬王ライター陣の重賞見解などを競馬王Webマガジンで配信いたします。

本日は、毎週水曜日に配信予定のラップ分析のプロ・半笑いによる『重賞ラップ分析術』を先行公開いたします。なお、競馬王チャンネルの配信コンテンツは、下記をご参照ください。

競馬王チャンネルの配信コンテンツ

<ラップ分析のプロ・半笑いによる『重賞ラップ分析術』>
 今週は怒涛のG1戦線のなか、G1はお休みの“谷間”週。競馬熱もほんのちょっと下がる週、という方もいるかもしれませんが、今週はさまざまなカテゴリーの重要なレースが行われます。過去6年の連対馬から天皇賞馬3頭、JC馬1頭、宝塚記念馬1頭を輩出しているアルゼンチン共和国杯、創設1年目から2着馬が桜花賞馬になったアルテミスS、そして重賞になってからの3年間の勝ち馬が全てG1を勝っているみやこS。今年も各レース注目馬がエントリーしており、G1はお休みの今週もしっかり競馬に参加することが、今後のG1戦線を知る上で重要になりそうです。

 そんななかで当欄の注目レースはJCダートの前哨戦・みやこS(G3・京都ダート9F)。昨年は「テン35.6-中盤36.5-上がり37.5」という激流が刻まれ、1・2・3・6・10着馬がその後G1を制するという奇跡の出世レースとなりました。逆に言えば、その後G1を勝つような馬でも2頭は掲示板を外しているのですから、「適性」の大切さを物語っていることにもなりそうです。

 重視する適性は、淀みないラップの1800m戦を追走してバテない、スピードと底力。ここで注意すべきは、同じ京都ダートでも1800mと1900mのラップは全く異なるということです。

京都1800 38.5-38.2-37.4=1'52''1 ※「テン3F-中盤3F-上がり3F」で表記
京都1900 29.9-51.7-37.5=1'59''0 ※「テン2.5F-中盤4F-上がり3F」で表記

 古馬1000万下の平均ラップ(08~13年良馬場限定)は上記の通り。これを1ハロン平均に換算すると、以下のようになります。

京都1800 12.2-12.7-12.5
京都1900 11.9-12.9-12.5

 1800から1900になると、大雑把に言えば「テンは速くなり、中盤は緩む」ことになります。つまり1900ではテンでスッと加速しながらも中盤でペースを落として、距離が延びても上がりが落ちない(1800と1900の平均上がりはほぼ同じ)ようなレースが要求されるのです。このペース対応能力は特殊な資質で、阪神2000や東京2100でも同じ資質が要求されます。

 そこで1800の今回は、1900・2000での「特殊な資質」の方が優れている馬は、その実績から人気していればオッズの点でかなり不利、ということになります。

 昨年みやこS6・8着のグレープブランデー・ナイスミーチューは、その後本格化したので今回共に人気しそうですが、「中京1800の東海S圧勝」があるグレープブランデーに対して、ナイスミーチューの方は「5回のOP連対が全て京都1900か阪神2000」という、まさに「特殊な資質」に秀でたスペシャリスト。今回1800で急流になることを想定すれば、実は危険な人気馬という可能性も高そうです。

 基本的には実績馬が強い荒れない重賞ですが、だからこそこういう人気馬の評価のメリハリはしっかりつけて行きたいところです。

※今回文中で触れた適性によるコースの分類など、ラップ分析予想の基礎と応用を詰め込んだ、半笑いの最新著作競馬で喰うためのラップタイムの参考書がいよいよ12月13日に発売されます。ご期待ください!

※半笑いさんの最終結論・買い目は半笑いの予想で毎週配信中です!

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