NF早来情報その1

毎年、競馬王のPOG本の目玉企画であり大好評をいただいている、ノーザンファームのインタビューページ。各馬の充実したお話はもちろん、大山尚雄さんと中尾事務局長の掛け合いも面白く、同行させてもらっている最中は笑い通しです。そんな空気が皆さんにも伝わっているといいのですが…。
ノーザンファームさんには、大山さんの取材で出てこなかった馬についても、各厩舎長に撮影とコメントをいただいています。本日はそんなノーザンファームの育成馬で『競馬王のPOG本』の誌面にて掲載しきれなかったコメントを、編集部員のメモを編集して数回にわけて紹介していきたいと思います。

母スーヴェニアギフト
「入厩当初は牝馬のような細身の体でしたが、どんどん成長してきました。キャンターでは重心の低い走りをしています。気性も良く人間には従順ですから、距離も持つと思います。遅くてもお盆明けくらいにはデビューできるのでは。(494キロ)」(林厩舎長)

母アドマイヤキラメキ
「ディープにしては大きいですが、母の弟であるトーセンホマレボシにそっくりで、ホマレボシよりも扱いやすいですよ。今は成長期でもあるので無理はさせていません。秋口くらいのデビューを目標にしています。(500キロ)」(林厩舎長)

母アゼリ
「坂路18秒くらいのところで、まだ胸前も寂しいですが入厩した頃から比べると成長してきました。正面見ると良い走りをしています。良い素質は持っていますし、今後もっと良くなってくると思いますから、秋以降のデビューになるのでは。(480キロ)」(林厩舎長)

母フォルクローレ
「坂路を15秒をスタートからガンガン行ってもで息が乱れません。スピードもパワーも兼ね備えていて、マイルくらいが合いそうです。体重も増えていてメンタル面の問題もありません。一番進んでいる組にいるので、東京開催も視野に早めの始動予定です。(485キロ)」(林厩舎長)

母ヴェイルオブアヴァロン
「フットワークが大きくパワータイプで、走りは一生懸命。今は坂路15秒くらいも出せますが、16秒くらいで軽々と駆け上がっています。入厩当初は煩い面もありましたが、だんだんと落ち着きが出てきました。夏デビューも可能ですが、無理せず秋かもしれません。(489キロ)」(林厩舎長)

母スリークドレス
「動きも良く集中して走れていますし、気性もおとなしく素直です。トビの大きい走りでパワーよりもスピードタイプですが、距離はあっても大丈夫だと思います。ここへ来た当初は細かったですが、冬の間に大きくなりました。もう少し幅が出てくるとさらに良いですね。GW明け入厩予定です。(530キロ)」(森下厩舎長)

今日のおまけ。林厩舎での記念撮影です(私が撮ったので馬が切れてしまっていてごめんなさい)。
Photo 大山さんのインタビューでは各厩舎をたずねて馬を見せていただくのですが今年、林厩舎には2度もお邪魔しました。2度目に伺ったのは「隠し球」を見せてもらうため。たびたびにもかかわらず、とても親切に接してくださっただけではなく、御礼を言って帰ろうとしたときに林厩舎長には「隠し球その2は大丈夫ですか? またひらめいたら連絡ください」とまで仰っていただきました。
POGの取材には、こういう有難い話が数え切れないほどあって、取材に御協力くださる皆さんのおかげで本が完成しています。そんな部分も感じながら読んでいただけると嬉しいです。

競馬王のPOG本 2013-2014