愛知杯/大野騎手の連チャンに注意!

Kakihara
先日、大野拓弥騎手が中日新聞杯を勝ち、ついに重賞制覇を成し遂げました。

大野騎手といえば、2008年の中日新聞杯でも穴(イケトップガン・9番人気3着)を開けていますが、その時は翌週の愛知杯でも穴(チェレブリタ・14番人気2着)を開けているんですよね。しかも、両方とも最後方から内を突く競馬で、前週の再現をしただけという印象でした(※この2レースは同じコースで行われるハンデ戦)。

「週刊競馬ブック」を見ると、スイートマトルーフに大野騎手の名があります。中京と小倉という違いはありますが、もしかすると2008年の再現があるのでは? その気になってしまう原稿を、新書『大穴の騎手心理』から引用しましょう。

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Analysis 05
軽ハンデでの一発

谷中(以下 谷)大野君は最近、痩せたよね。

大野(以下 大)そうなんですよ。普通に生活してても痩せちゃって。いいのか悪いのか。

編集(以下 編)体重といえば、斤量のデータがあります。斤量の軽い馬というのはだいたい弱いと見なされているわけですけど、大野騎手の場合、斤量の軽い馬でも複勝率が落ちません。

大 軽い馬の方が気合が入るというか、つけこめるんじゃないかと考えますね。その分、大胆に乗れるというのはあると思います。

編 ハンデ戦も強いですね。ハンデ戦の複勝回収率は全国2位です。

大 だいたい、軽い馬に乗っているので。

谷 人気は意識する?

大 気にしないと言ったら嘘になりますね。人気馬に乗る機会は少ないので、人気していると「頑張らないと」とは思います。

谷 乗り方にも影響する?

大 人気の場合は内にはこだわり過ぎず、気持ちよく走らせることを優先します。

編 やはり理想は、気分よく走らせつつコーナーで稼いで、開いたところを割ってくるという感じでしょうか。

大 理想はそうですね。

谷 馬群を割ると「気持ちいい!」みたいな。

大 確かに馬群にいて、スーッと割れたときは快感ですね。

編 イケトップガンみたいに、大野騎手自身も両側に馬がいた方が走りやすかったりするんじゃないですか?

大 それはないですね。できることなら外を走っていたいですもん(笑)。勝つためにはそうはいかないですけど。

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スイートマトルーフの斤量は50キロと発表されています。チェレブリタの時と同じ斤量です。

念のため、大野騎手の斤量別データを調べてみました。
50キロの時の成績は[0-1-3-6]。10回中4回馬券に絡んでいます。さらに芝中距離以上に絞ると、5回中4回です!
もちろんすべて超人気薄。

複勝回収率は468%!

この回収率の高さはたまたまかもしれませんが、大野騎手が軽ハンデでの穴の開け方をつかんでいるということは間違いないでしょう。本人も認めてますしね。


新書「大穴の騎手心理」では、15名のジョッキーの「データ&本人による分析」が読めます。是非ご一読ください。