外枠早熟に勝るものなし!? 函館2歳S分析

 こんばんは、ヒデです。いよいよ6月から開催された函館競馬場の開催も今週が最後。その函館では2つの重賞が土日1レースずつ施行されます。今回分析するのが函館2歳Sです。毎年のように1~4人気の2頭と10人気が馬券になるという『競馬は人気馬2頭+人気薄1頭の組み合わせでだいたい決まる 』と言ったレースですが、どのような馬が有利になっているのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。




< 目次 >

1.開催最終週、外枠先行が有利に!?



2.函館競馬場デビュー組が中心も…!?



3.サンデーサイレンス系に勝るものなし!?



4.該当馬




1.開催最終週、外枠先行が有利に!?

 今年はBコースの2週目として施行されますが、近年はBコース替わりで施行されたりと芝が綺麗な状態で施行もされていました。芝が綺麗な中でも施行だった昨年もナムラリコリスが8枠で勝利したり、20年に10人気1着となったリンゴアメも7枠13番など外枠が有利な傾向は芝の状態不問で変化していません。人気薄は特に枠のバイアスが必要となるため今年も4枠以降から探すのがよさそうです。

 また、脚質も先行が基本的に有利となっており、前述のリンゴアメや19年11人気3着ビアンフェ、18年7人気2着のラブミーファインなどは先行して馬券になっています。結果として先行馬は過去5年【 2- 4- 2-10/18 】で複勝率44.4%。加えて単複の回収率100%を大きく上回っているという軸としても穴としても最適な成績です。そのため、先行馬を狙っていくのが基本になると言えます。差し馬は人気馬から選んでいくのが良いでしょう。



2.函館競馬場デビュー組が中心も…!?

 この競走は新馬戦と未勝利戦から臨む馬しかいません。これは1勝クラスがまだ施行されていないからです。この未勝利戦と新馬戦それぞれのローテを比較してみると若干未勝利戦が優勢。過去5年の成績も【 3- 0- 1-11/15 】で半分以上は未勝利戦から勝利しています。それでも3着以内で考えると馬券になるのは新馬戦組ですから、フォーメーションを組み立てる場合は未勝利組を軸に新馬戦組を紐になど意識してみるとよさそうです。

 

 また、新馬未勝利戦は毎日施行されていますから”間隔”も重要な判断基準になりそう。この競走で活躍しているのは多むん中2週以上。中2週以上に限定すると【 4- 3- 4-39/50 】で勝ち馬を探すのは中2週以上で一旦間隔を開けている馬。中1週は辛うじて馬券圏内があるものの、連闘馬に関しては馬券圏内がありません。中1週など間隔を詰めて出走してくる場合は決闘なども重要なポイントになるでしょう。そこは次項で見たいと思います。



3.サンデーサイレンス系に勝るものなし!?

 この競走はサンデーサイレンス系が圧倒的に強く、過去5年の成績は【 4- 2- 3-21/30 】で馬券圏内の半分以上がサンデーサイレンス系から出ています。穴馬としても前述のリンゴアメ(20年10人気1着・ジョーカプチーノ産駒)やラブミーファイン(18年7人気2着・ジャスタウェイ産駒)が飛び出しているなど回収率も100%を超えています。中でもパワー豊富な産駒が強く、キンシャサノキセキ産駒【 1- 1- 0- 3/ 5 】やマツリダゴッホ産駒【 1- 0- 1- 1/ 3 】が好成績を残しています。ただダイワメジャー産駒はあまり好調ではないですので注意が必要でしょう。

 また、この時期といえば芝短距離で活躍する米国系の存在。この競走でもその傾向が若干見られており、18年1着のアスターペガサス(父Giant’s Causeway)や21年3着だったグランデ(父ディスクリートキャット)、17年12人気2着のウインジェルベーラ(父アイルハヴアナザー)などが好走しています。米国系は早熟ですから早い時期は中団からの差しや先行から体力を活かして抜け出すことが可能であることに加えて間隔を詰めても好走しますので、馬券になりやすい特徴があります。

 ここまで上げたPサンデー系と米国系で共通しているのは「パワーがある」ということになりますから、パワーのある産駒には全体的に注意する必要がありそうです。



4.該当馬

 それでは函館2歳ステークスの該当馬を見ていきましょう。

3.クリダーム

先行〇 3枠△ 中4週〇 前走新馬戦〇? 血統〇

 前走は外枠で先行して勝利。同レースで2着になったミシェラドラータは次走の未勝利戦で勝利するなど全体的なレースレベルも高かった印象を受けます。今回はレース的に不利ながらも血統的には得意な内枠に入りましたから引き続き勝負になるでしょう。間隔も1か月開けられたのもプラスに働くはず。今回も期待できそうです。

9.ゴキゲンサン

先行〇 6枠〇 中3週〇 前走新馬戦〇? 血統〇

 中3週での参戦。母父ヨハネスブルグですし、米国系の血という側面で見ても大丈夫そうです。父を見てもリアルインパクトでディープインパクト系。早い時期から活躍できる血脈がそろっていますので、今回も期待が高まります。楽しみです。

10.ミシェラドラータ

先行〇 7枠〇 中2週〇 前走未勝利戦〇 血統◎

 過去にも実績十分のキンシャサノキセキ産駒。外枠に入って血統的にもレース傾向的にも絶好ということになりました。差してくる形になりそうなのが唯一の懸念点ですが、それでも相性の良さからは期待せずにいられません。楽しみです。


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今年は久しぶりに地方馬の出走が0ということで少し寂しい印象を受けます。札幌開催はどうなるでしょうか。

それでは!

ヒデ