東京競馬場らしからぬレースに!? 京王杯SC分析

 こんばんは、ヒデです。今日は緑色の五月雨が降る日ですが、馬場状態があまり良くない予測になりそうな東京競馬場。そんな中、土曜日に行われる1400mの重賞京王杯スプリングカップを分析していきたいと思います。堅実なイメージのレースですが、はたしてどのような馬が有利なのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.馬場が渋ると前残りに!?



2.馬場が悪化すると重要になってくる前走「差し」



3.馬場が渋ればキンカメ系、米国ミスプロ系で決まり!?



4.該当馬


1.馬場が渋ると前残りに!?

 今年は12頭立てと、過去5年と比較すると少ない頭数となりました。また、稍重の施行となれば21年以来2年ぶり、重馬場での施行となれば17年以来5年ぶりです。良馬場時と稍重・重馬場で一番変化するのが「脚質」。先行馬は、良馬場時には21年にラウダシオンが制するなどありましたが、【1- 0- 2- 6】に留まっており、信頼できる脚質ではありません。Bコースに変わる週であるにも関わらず差し馬が年々有利になっていました。ただ、稍重以上に馬場が悪化するとその状況は一変します。稍重以上の馬場では逃げたダノンスマッシュが勝利したり、重馬場に悪化した中施行された17年には11人気のクラレントが先行して2着に激走しているなど、前が相対的に有利となっています。後ろから届いたのは人気でなければ厳しい結果となっていました。それに加えて東京競馬場は昨年の秋の開催から持続力重視の若干タフな馬場に変わったため、先行馬や差し馬でも長く脚を使える馬が有利になるいつもの東京競馬場のような末脚勝負にはならない可能性が高いため、注意が必要です。

 ただ、枠順は外枠有利傾向にありますので、特にごちゃつかない外枠から先行できた馬は強く、8枠からは前述のクラレントやダノンスマッシュは共に8枠からの走りとなっていました。また、5歳以上のほうが活躍しやすい傾向にあるレースでもありますので、馬券には外枠×5歳以上を据えるのが良いでしょう。



2.馬場が悪化すると重要になってくる前走「差し」

 この競走は高松宮記念から出走してくる馬が順当に強いというレースですが、雨になると前走高松宮記念組は複勝率57.1%まで上昇します(このレース全体では複勝率43.8%)。加えてこの条件では単複の回収率100%を超えていますので、出走している場合は積極的に抑えておきたい所です。短縮や同距離ローテはさっぱりですが、ダービー卿チャレンジトロフィーから出走してきた馬に関しては検討の余地はありそうです。それでも高松宮記念から出走してくる馬には成績が及びません。なお、同距離ローテは5頭が出走して1頭も馬券になっていません(稍重以上の場合)ので軽視するのが賢明でしょう。

 着順に関しては特に気にする必要はなく、20年にダノンスマッシュが10着から巻き返して来ているように10着以下からでも平気で巻き返して来ています。逆に2着以内だった場合は4頭出走して馬券になった馬は0。20年4着のラヴィングアンサーが来た程度で2着以内よりも3着以下に敗れている馬を狙っていくのがよさそうです。



3.馬場が渋ればキンカメ系、米国ミスプロ系で決まり!?

 1で書いた通り、外枠から逃げた馬やじわじわと伸びてくる馬が有利な傾向になっています。血統的にそれを狙っていくのであればロードカナロア産駒。前回稍重で施行された20年はロードカナロア産駒が1~3着を独占していることから馬場が渋ればロードカナロア産駒がかなり有利でしょう。サンデー系も悪いわけではありませんが、良馬場で施行された時こそ優勢になっているものの、稍重以上に悪化した場合はサンデー系の活躍はかなり厳しくなります。この場合は2000m以上でも実績を残せる種牡馬が有利となり、母父は欧州系がほぼ絶対条件。父サンデー系×母父欧州ノーザンダンサー系、ロベルト系である場合は期待できそうです。

 キンカメ系、米国ミスプロ系と2000m以上もこなせるサンデー系が父系では中心になっていますから、そこに母父欧州系が入っていれば組み込みたいですね。



4.該当馬

2.リフレイム

先行〇 枠△ 前走〇 血統〇

 2月の節分Sでは破天荒な勝ち方で勝利したこの馬ですが、デビュー2戦目では東京1400mの舞台で勝利するなど決してこのコースをこなせないわけではありません。ダートよりも芝が向いている牝馬で、同距離ローテでないほうがよさそうでもありますので、今回のような短縮は持ってこいでしょう。期待できそうです。

11.ビオグラフィー

差し〇? 外枠◎ 前走△ 血統◎

 好調なロードカナロア産駒です。昨年は昇級戦ながら5着と大健闘。馬券になるタイミングが難しい馬ですが、今回は馬場的にも期待できそうです。前走15着からの巻き返しも十分あるでしょう。

12.メイケイエール

先行〇 外枠◎ 前走◎ 血統〇?

 今回は1人気になりそうなこの馬ですが、ローテ的にも母父ハービンジャーであること的にも期待できそうです。1400mへの延長はミッキーアイル産駒が得意とする条件で、この馬も小倉2歳S→ファンタジーSの延長をしっかりこなして重賞連勝を成し遂げました。間隔も開いてしっかりスタートさえできれば血統的に問題はないでしょう。期待です。


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非常に芝がきれいな時期の施行なイメージなので雨は意外な感じがします。

どのくらいの馬場になるでしょうか。

それでは!

ヒデ