差し馬場でもロンスパ!? 京都新聞杯

 こんばんは、ヒデです。いよいよ5月ということで、3歳馬にとっては晴れ舞台が迫ってきています。そんな今週は3歳重賞が2つとその気運が高まってきています。本日はダービーへの実質最後の関門、京都新聞杯を分析しています。中京開催の2年目を迎えますが、果たしてどのような結果になるでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.差し馬場になるのは中京も変わらず!?



2.1勝クラスからのローテに妙味あり!?



3.ディープインパクトなど主流血統が攻略のカギに!?



4.該当馬




1.差し馬場になるのは中京も変わらず!?

 いままで施行されてきていた京都芝2200mは改修中であるため、昨年から中京競馬場に舞台を移して中京芝2200mで施行されています。コースが右回りから左回りに変わっただけでなく、最後の直線には中山競馬場に次いで急勾配の坂があるなど、かなりタイプも異なりますが、不変なのは「上りを求められる差し馬場」であるということです。過去5年で調べてみると上り1位を出した馬は【3- 1- 1 -1/6】という成績で、着外に沈んだのは18年のアルムフォルツァの1ケースのみ。昨年も上り1位のレッドジェネシスが勝利するなど、中京競馬場でも上りは重要になっていきそうです。ただし同じ上りを出せる馬でも適性が変わっている面には注意が必要で、昨年は残り1000m程度から加速、最後の直線で粘れた馬が勝利しており、単純な差し馬というよりは持続力で差して来る馬が勝利のカギを握っている状況になっています。持続力のある馬を狙っていくのが最善でしょう。

 枠的な有利はあまりでていません。複勝率が25%を超えているのは2枠・4枠・6枠ですから、その3枠には注意しておきたいところです。昨年も人気で決着こそしたものの、2着に入ったルペルカーリアは4枠、4着に入った11人気のトウホウバロンは6枠、5着に入った6人気のヴェーロチェオロは2枠と人気薄ながら掲示板に入った馬は共に2・4・6枠であったことからもこの傾向を無視して予想するのは危険と言え、今年も警戒が必要でしょう。



2.1勝クラスからのローテに妙味あり!?

 ダービーへのラストチャンスを狙う競走だけに、レース自体のメンバーレベルも高くなりがち。それだけに未勝利戦勝利からのローテで出走してきた馬は11頭いて8着が最高と割引が必要な状態に。1勝クラス以上が中心になりそうです。そんな中ポイントになりそうなのは「前走人気」。1勝クラス1人気からのローテで昨年1着のレッドジェネシス(全走阪神2400mゆきやなぎ賞1人気1着)や同年3着のマカオンドール(中京2200m大寒桜賞1人気1着)、19年3着のサトノソロモンは7人気からの激走でしたが、前走は大寒桜賞1人気(7着)となっていたように、1人気→人気薄というローテでも好走を果たしています。5人気以内であれば巻き返しもあり得ますので、前走1勝クラス5人気以内&同距離以上のローテであれば人気薄でも狙っていきたいところです。

 重賞であっても人気があった馬はもちろん、2000m以上の1勝クラス以上で勝利しているか、2000m以上の重賞で3着以内に入っている馬が好走条件です。重賞は前走着順に関してはそこまで問題ではなく、適性の方が重要なようです。前走着順に惑わされることなくそれまでに2000m以上で実績があるかを確認するようにしましょう。



3.ディープインパクトなど主流血統が攻略のカギに!?

 この競走で強さを発揮しているのはサンデー系やキンカメ系と言った主流血統が優勢になっています。勝利したのはディープインパクト産駒やその孫産駒のキズナ、ステイゴールドやハーツクライ産駒などの芝中距離で実績を残しているサンデ―系が特に有利になっています。主流血統以外はまったくと言っていいほど馬券にはならず、ハービンジャー産駒は5頭出走して3着以内0頭、モーリス産駒も1人気だったルペルカーリアが2着に入った程度と今一つ。父系に入るのは主流血統が一番でしょう。

 母父系では一気にノーザンダンサー系が勝負を分けます。昨年1着のレッドジェネシスは母父ストームキャットで米国ノーザンダンサー系、京都開催時代にはなりますが、19年2着で後のダービー馬ロジャーバローズはダンチヒ系、18年に11人気で穴を開けたアドマイヤアルバも母父Bernsteinで米国ノーザンダンサー系でした。母父にノーザンダンサー系が入っている馬は【3- 2- 2- 14】と3割が馬券になっていますので、主流血統×母父ノーザンダンサー系が中心になりそうです。また、昨年は3着にも欧州ナスルーラ系のマカオンドールが入ったように、中京開催ではノーザンダンサー系と欧州系が注目の母父系になると言えます。



4.該当馬

 それでは京都新聞杯の該当馬を見ていきましょう。

6.アップデート

差し〇 前走1勝クラス〇 前走1勝クラス2人気〇 血統〇?

 短縮ローテというのが気になりますが、前走別に見るとかなり狙っていきたい馬の一頭です。前走阪神2400mの1勝クラスは昨年のレッドジェネシスがいるように相性の良いローテ。1着で抑えたほうが良い馬ですので、ピンかパーかの馬券を購入するのがよさそうです。期待です。

7.リアド

先行△ 6枠〇 前走重賞△ 2000m以上実績〇 血統〇

 前走は短縮で成績を残せませんでしたが、延長ローテは若駒S2着になった実績もありますし、期待できるローテであることは間違いありません。ディープインパクト産駒ですし、リファールのクロスが入るなど、血統的にも持続力はありそうです。人気になると思いますが、枠込みで評価したいところです。

10.ブラックブロッサム

先行△ 前走〇 2000m以上実績〇 血統〇

 キタサンブラック産駒に母父ノーザンダンサー系、中京競馬場で連勝してきた馬です。今回はダミアンレーン騎手が騎乗するということでかなり期待されていることがわかります。大寒桜賞1着の馬は昨年のルペルカーリアなど活躍傾向にありますから、メンバーレベルがそこまで高くないここはしっかり賞金を加算して今後へ臨みたいところでしょう。期待できます。

11.ヴェローナシチー

差し〇 前走△? 2000m以上実績〇 血統〇

 今回延長ローテの外枠というのはかなり期待のできる臨戦過程。逆に前走短縮で2着というのが驚きな位です。今回はその若葉S2着から皐月賞には出走せずにここに狙いを定めてきました。それで22時半現在(オッズ的には10倍程度ですが)7人気となっているのは意外な印象を受けます。ここは穴馬として期待したいです。


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今後につながることも多い競走ですが、今年はどの馬が結果を残すのでしょうか。

放送もお楽しみに!!

それでは!

ヒデ