マイル王者決定戦だけに実績で勝負!? NHKマイル分析

 おはようございます、ヒデです。本日は東京競馬場の5週連続G1開催がいよいよ始まります。第一ラウンドは3歳マイル王者決定戦NHKマイルカップが施行されます。近年は波乱も起こりやすいこの競走、その中にはどんな理由があるのでしょうか。早速その要因を見ていきましょう。それでは本日はよろしくお願いします。


< 目次 >



1.人気の差し穴の先行馬!?

2.前走は重賞のみが輝く!



3.無視できないディープインパクト系!



4.該当馬


1.人気の差し穴の先行馬!?

 差しが有利になってきてる東京競馬場、土曜日の馬場傾向を見てみてもプリンシパルSでもキングパレスが最後方から追い込んで来たことからも差し馬場であることがわかります。過去のNHKマイルも全体的に差し馬が有利な傾向となっています。昨年も差し馬のシュネルマイスターがきっちり勝利していますし、18年にはケイアイノーテックが追い込みが決まったりと基本的には差し馬を重視したほうがよさそうです。20年こそラウダシオンとレシステンシアという逃げ先行馬が連対していますが、これは前半3F34秒台のスローペースに落ちたから。こうなると先行馬有利になります。今年は前に行く馬が多いためペースが流れ、差し有利になる可能性が高そうです。

 枠的には圧倒的に外枠有利。過去5年は6枠以降からしか勝ち馬が出ていないことからも明らかです。特に4枠より内は3着が限界で、1枠は14年2着のタガノブルグ(17人気)が最後と内枠不利、外枠有利が顕著に出ています。



2.前走は重賞のみが輝く!

 前走は重賞出走馬がほとんどで、未勝利や1勝クラス、オープン特別から出走してきた馬はチャンスが薄い状態になっています。特に相性が良いのはG1である皐月賞、桜花賞組からのローテです。勝利馬はおもに前走2〜5着から出ていますので「勝利しておらず善戦している馬」が好調になっています。穴を開けているのは前走好走しながらもブロック視されて過小評価されている馬です。これは結果論になってしまっていますが、京王杯SCを勝利したラウダシオンやその後重賞勝利を挙げたケイデンスコール(19年2着)やカテドラル(19年3着)、過去10年まで広げるとミッキーアイルなど今後に繋がるレースになりやすい特徴があります。話は飛んでしまいましたが、それだけ重要なレースだけに、善戦しながらも軽視されている馬に関しては穴馬として狙っていくのが良さそうです。

 なお勝ち馬は前走中山競馬場から出走してくる馬が有利に。ただ競走は別々で皐月賞や弥生賞(ディープインパクト記念)、NZTとさまざまです。複勝率が高いのは阪神競馬場ですから、頭で狙いたいのは中山競馬場から出走してくる馬、複勝で狙いたいのは阪神からの出走馬となっています。



3.無視できないディープインパクト系!

 毎年強い傾向があるのがディープインパクト産駒。18年にはケイアイノーテックが勝利するなど自身の産駒もさることながら、孫産駒でディープ系になってもその強さは衰えず、リアルインパクト産駒のラウダシオンやキズナ産駒のソングラインなど活躍馬が出始めています。そのほかアドマイヤマーズを出しているダイワメジャー産駒も全体的に好調なイメージです。一方でロードカナロア産駒は9頭が出走して2着にきたケイデンスコールのみが馬券になっていることから考えるとあまり期待できる産駒ではないと言えます。クロフネ産駒のアエロリットやKingman産駒のシュネルマイスターがいたノーザンダンサー系とサンデー系の一騎討ちになっていると言って大丈夫でしょう。

 母父系もノーザンダンサー系は不調ではありませんが、どちらかと言えば米国ミスプロ系も優勢。ただ今年は父主流血統×母父欧州系などのパワー系が優勢になっていますので、このあたりは当日の馬場傾向を考えながら検討していくのが良さそうです。



4.該当馬

1.マテンロウオリオン

差し◯ 前走2着◎ 内枠△ 血統◯

 ダイワメジャー産駒の同馬か4.セリフォスどちらかはおそらく馬券内に来ると思います。横山典弘騎手ですからうまく外に回して上がってくる可能性も否めません。血統的には今の馬場ともマッチしていますので、NZT2着の実績も信頼してきたいというところでしょう。

7.タイセイディバイン

穴馬×先行◯ 前走2着◎ 4枠△ 血統◯

 前走アーリントンCは分析でも書きましたが「東京1400m適性」が重要なレースでした。そのためこのレースとも合いそうですが、1着のダノンスコーピオンと3着のキングエルメスが人気になっているのに対してこちらはそこまでで人気がないというのは過小評価だと思います。期待します。

15.オタルエバー

穴馬×差し△ 前走3着◯ 7枠◯ 血統◯

 11.インダストリアと同じリオンディーズ産駒ですが、狙いたいのはこちらの方。延長が得意な産駒と短縮が得意な産駒で分かれるリオンディーズ産駒ですが、こらちは延長もこなしてくれそう。今井雅宏さんのオプションも延と表記されていますので、こなせない訳ではなさそうです。


競馬王4月号は3月8日発売!


4

馬券情報誌『競馬王』2022年4月号の特集テーマは「理論武装で春競馬を勝ち抜く! 」です。大事なクラシックシーズンを目前に控えたこの時期は一年で一番競馬が盛り上がる時期。しかしその一方で、まだまだ未知な部分を多く秘めている3歳馬を理解し、馬券的中へと結びつけるのは難しい。そんな悩める馬券ファンのために、今回も豪華ライター陣が、馬券攻略に役立つ様々な「武器」と「使い方」を伝授してくれます!


今井雅宏
棟広良隆
メシ馬
立川優馬
安井涼太
馬ノスケ
シンヤカズヒロ
とうけいば

○TARO&まいこ
TAROが教える地方交流重賞攻略術
○卍
妙味度から探る春の買い銘柄
○伊吹雅也
血統&ジョッキー偏差値先行攻略
〇オオタケ/nige
南関競馬の愉しみ方
〇新人予想家!モモタタカマサ
ラチ前スナイパー
●矢作芳人 「ヤハギの予言」海外挑戦史
●武英智 独占インタビュー「メイケイエールで描くG1制覇の夢」

ご予約はこちら


放送を見返してみると初心に立ち返るかもしれません。

今日は久々の東京競馬場での観戦、楽しみます!

それでは!

ヒデ