結論、1か月では大きく変わらず!? オークス分析

 こんばんは、ヒデです。いよいよ明日は優駿牝馬オークス。樫の女王に向かって2400m初体験の18頭が挑みます。東京は今日雨が降るなど荒れる準備はできたかというところですが、オークスはオッズも荒れ模様。果たしてどの馬が抜け出すのか、どの馬が有利なのでしょうか。傾向を分析していきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.侮れない穴は4枠以降に眠る!?



2.前走は阪神か?東京か?



3.やっぱり中心になりそうなサンデー系、、、でも!?



4.該当馬


1.侮れない穴は4枠以降に眠る!?

 この競走はBコース施行の最終週に行われるということで、内枠は相当力がないと馬券圏内には入れない傾向です。1枠は複勝率50%と好調に見えますが、穴を開けたのは17年の1.モズカッチャンのみですが、この年は勝ち馬も2番枠のソウルスターリングだったことからも「内枠有利」であったことがわかります。特に20年には1枠に2・3人気馬が入りましたが、ともに10着以下だったことから考えても馬券になるには相当抜けていなければ厳しい印象です(最後に馬券になったのが19年3着のクロノジェネシスであることからもかなり力がいるのは明らかでしょう) 。一方で穴馬と考えると4枠以降が優秀で、昨年は追い込んで来た8.ハギノピリナが16人気ながら3着。それ以外にも20年13人気3着のウインマイティーがいるなど、穴馬でも馬券になっています。それ以外にも5枠からは19年12人気2着のカレンブーケドールがいるなど、中枠から外の枠が全体的に有利であるといえるでしょう。

 また、逃げ馬は馬券圏内がなく、ここ4年はともに10着以下。逃げ馬はかなり相性が悪いイメージですが、先行馬は逆に好調。先行馬は昨年を除いて毎年馬券に連対していました。特に19年から20年に関しては7人気以下が馬券になっており、穴としては面白い存在です。差し馬も安定していますが、こちらは人気馬が中心。唯一差しで穴を開けたのは前述のハギノピリナ。それ以外は人気馬ですから、軸の人気馬・穴は先行馬が買い方として正しそうです。



2.前走は阪神か?東京か?

 前走は昨年のハギノピリナ以外は前走オープンクラス以上から馬券圏内は飛び出しています。中でも近年穴を開け始めているのが前走リステッド競走組。19年に開始されたリステッド競走、その施行初年度にはラヴズオンリーユーが忘れな草賞から1着、12人気2着カレンブーケドールもスイートピーS1着からでした。20年13人気3着のウインマイティーも忘れな草賞1着からのローテのように。また、近年はフローラS組の成績も上がってきており、ここ2年は馬券になっているほか、19年もウィクトーリアが4着になっているなど侮れなくなってきています。フローラS組は前走差して上がってきてた馬が中心で、昨年のユーバーレーベンもフローラSでは⦅9-8-10⦆で通過して33.2秒の上り1位の記録していたことからも33秒台を出せた馬に関しては本番のオークスでも期待できるでしょう。

 それでも全体的に見ていると中心になっているのは桜花賞組。それでも4着以内が中心で、巻き返したのは17年のアドマイヤミヤビのみ。この馬は東京で1勝クラス・重賞を連勝、桜花賞も2人気でしたので、東京に関してはかなり適性があったということができます。したがって桜花賞から巻き返してくるためには「東京の重賞で33秒台の上りを出した実績」がある馬を中心に考えると良さそうです。それでも中心になるのは4着以内の馬であるため、力関係はこの1か月では大きく変わらないということでしょうか。とにかく桜花賞で4着以内の馬は軽視禁物でしょう。



3.やっぱり中心になりそうなサンデー系、、、でも!?

 この競走は過去5年2勝している産駒はいません。それでもゴールドシップ産駒は20年ウインマイティーが13人気3着、21年はユーバーレーベンが3人気1着と2頭が出走して結果を残しています。そのほかディープインパクト産駒も毎年のように馬券になっており、やはり信頼度は高い傾向にあります。それでもいろんな産駒が走っているため一見わかりにくいですが、結果的にディープインパクト系やTサンデー系と言われるステイゴールド系、ハーツクライ系が中心になっています。サンデー系の種牡馬は過去5年全体の複勝回収率が96%に達するなど、軸としても穴としても信頼感は抜群です。そのほかの系統で行くと父欧州系が優秀で、米国系は不調。特に父米国系の馬券圏内はありません。また、意外なのはダービー馬を何頭も輩出したキングカメハメハ産駒は過去5年4頭が出走して善戦するものの馬券圏内はなし。最高位は21年は10人気のタガノパッションが出した4着。大負けもあり安定しない印象です。キングカメハメハ産駒を狙う場合は「前走オープンなどで未知数な馬」を狙うのが良さそうです(タガノパッションは前走スイートピーS1着)。

 母父系で見ても複数勝している種牡馬は居ないという混戦っぷりで驚きます。米国系ノーザンダンサー系はその中でも相性が良さそうで、ラヴズオンリーユー(父:ディープインパクト)を出した母父Storm catや18年2着だったリリーノーブル(父:ディープインパクト)を出した母父 クロフネは【0- 1- 2-3/6】と安定感ありますから米国ノーザンダンサー系は信頼できそうです。



4.該当馬

 それでは該当馬を見ていきましょう。




4.ルージュエヴァイユ

2枠△ 差し〇 前走〇 血統〇

 前残りが多かった世代に喝を入れてくれる馬だと思っています。前走フローラS5着で狙いにくいものの、上りは1位の33.6秒で追い込んでいますから決して弱いというわけではないと思います。その証拠に着差は0.4秒で2馬身程度とそこまで大負けしていません。今回は再び内枠に入ったジャスタウェイ産駒で、500m以上の延長も好成績ですから血統的にも十分期待できるでしょう。1着には届かないかもしれませんが、2・3着を拾うという観点においてはかなり期待できるはず。

6.サークルオブライフ

3枠△ 差し〇 前走〇 血統〇

 前走もかなり期待していましたが届かずに4着。それでも外がまったく届かない馬場において上り最速で4着になったのはできすぎで、桜花賞に出たメンバーのなかでは上位評価になっている印象です。エピファネイア産駒ですからもう少し外枠が欲しかったですが、それでも単勝回収率100%超えの延長のエピファネイア産駒は魅力的。再び期待したいと思います。

7.ホウオウバニラ

4枠〇 差し〇 前走△ 血統〇

 前走は出たときに少し不利があったり直線では外追走不利があったため結果は度外視でOKな気がします。もし仮にラブパイローが大逃げを打った場合、二番手に控えることができれば一番怖い競馬をしそうな雰囲気はむんむんです。父はダービー馬のドゥラメンテ、母父アカテナンゴでスタミナ豊富なドイツ系という組み合わせはスタミナ勝負にはかなり向きそうですから、この人気であれば単複を握りしめて応援したいところです。