内枠の昇級組が樫へ弾む!? フローラS分析

 おはようございます、ヒデです。 雨が気になる東京競馬場では本日オークストライアルのフローラSが施行されますね。2000mという「クセ強」コースで施行されるこの競走、果たしてどのような馬が有利になるのでしょうか。それでは本日もよろしくお願いします。




< 目次 >

1.内枠が絶対優勢!?



2.昇級戦馬のためのレース!?



3.欧州系とサンデー系で決まり!?



4.該当馬




1.内枠が絶対優勢!?

 東京競馬場2000mは天皇賞秋も行われるコースですが、1コーナー奥のポケット地点からスタートする関係でスタートしてすぐコーナーがやってくるコースとなっています。そのため内枠(1・2枠)が圧倒的に有利になりやすく、先行力のある外枠の馬が被せたりする関係で中枠が不利になりやすいコースとなっています。これはこのレースでも同様で、1・2枠が過去5年4勝を挙げています。4枠は不利ということもありませんが、5~7枠は若干不利な結果が残っています。内枠と4枠、8枠が中心になると言えるでしょう。

 脚質は開幕週で例年開催されているにも関わらず差しが優勢。特に上り2位以内であれば【4- 2- 2- 4/12】でかなり信頼できる結果になっています。前走中山×上り5位以内は穴としての妙味も抜群で【4- 2- 1- 26/33】で勝ち馬のほとんどがこの前走中山から出ていることがわかります。上り出せている前走中山馬には注意したいところですね。この場合先行でも差しでも大丈夫なようです。



2.昇級戦馬のためのレース!?

 このレースは昇級戦の馬が特に強い傾向にあります。昇級戦全体の成績は【4- 2- 1- 49/56】。これに続くのが前走G3組の【1- 3- 4- 15】となっていますので、G3VS未勝利1勝クラス馬の戦いになっていると言えますね。特に中山で未勝利一勝クラスを勝ち上がっている馬は特に期待値が高めです。「昇級戦」ですので、前走1着以外は苦戦中。1勝クラスで凡走している馬に関しては注意が必要でしょう。距離は延長がよさそうです。

 一方重賞組はフラワーカップとクイーンS組が中心になっています。特に東京競馬場で行われるクイーンS組は穴を開けることも多い傾向で、複勝回収率は驚異の386%となっています。1勝クラス以下ではさっぱりな東京競馬場ですが、重賞では一転狙える条件になるのが非常に面白いところですね。重賞組の場合は逆に3着以下が狙い目になっていますので、未勝利1勝クラス組は勝ち上がり組を重賞組は3着以下を狙っていくのがポイントになるでしょう。



3.欧州系とサンデー系で決まり!?

 この競走は過去5年スクリーンヒーロー産駒が2連勝中ということで得意な条件になりつつある競走となっています。根幹距離、特に2000mを得意とする産駒が多いロベルト系は血統的には狙っていきたい産駒ですね。その他はどうしてもサンデー系が有利になっています。特にTサンデー系とPサンデー系、ディープインパクト系は人気しているのであれば狙っていたいと言えるでしょう。

 母父系は米国系が全体的に優勢な形です。米国ミスプロ系やサンデー系、米国ノーザンダンサー系も好調な結果になっていますので、血統的には主流血統orロベルト系×米国系とサンデー系が狙い目になっています。このコースは加速力を2度問われるコース。加速力に優れている馬のほうが有利な結果になりやすいということでしょう。内枠などの条件をクリアしているのであれば絶好の狙い目ですね。



4.該当馬

 それではフローラSの該当馬を見ていきましょう。

1.ルージュエヴァイユ

差し〇 延長△ 前走上り1位〇 前走中山〇 血統〇?

 1枠に入ったのは普通にプラスに働く可能性が高いですね。延長も内枠で闘争心を保てるのであれば十分に狙い目と言えます。前走は大外から一気の強襲で差し切った強い競馬。現状でも1人気になっていますがそれも致し方なしといった所でしょうか。初の東京になりますが東京のほうが合いそうですから期待ですね。

3.パーソナルハイ

差し〇 延長〇 前走△ 血統〇

 ローテなどはあまり評価できませんが、延長なのは得意とする産駒の多いディープインパクト産駒だけに安心感もあります。ここ2走は直線で不利があったり展開が向かなかったりと不運が続きましたが、東京コースでは赤松賞で2着になる実績があるだけにコースが戻って再度期待ということも言えます。血統的には期待です。

7.ゴールデンアワー

先行〇 前走中山〇 前走1着〇 血統〇

 近年芝2000mではモーリス産駒の台頭などでディープインパクト産駒をしのぐ成績を残していることも多い条件。このコースも昨年の天皇賞秋を勝利したエフフォーリアがいるなどエピファネイア産駒でも十分に期待できる条件となっています。現状あまり人気があるわけではありませんが父ロベルト系×母父米国ミスプロ系は20年1着のウインマリリンと近しい血統構成ですので、やはりこのコースには合いそうです。今回は初重賞ですが、ロベルト系の相性の良さと格上挑戦の時に燃える勝負根性に期待です。

15.ヴァンルーラー

先行〇 前走1勝クラス1着〇 前走阪神△ 血統まる

前走は大外枠に入った君子蘭賞を6人気1着で勝利。あまり目立ちませんが、その先行力は魅力的です。いくら3歳で牝馬とはいえ内枠に入ってはこの馬の良さはでないとおもいますので、この枠は歓迎でしょう。外枠からマイペースに被せて先行できれば最後の直線で粘ることも十分に考えられます。その場合は14.シンシアウィッシュも併せて期待ですね。


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昨年は該当馬のクールキャットがしっかり好走してくれてうれしかったイメージです。

来週からはいよいよGW。どこか行く予定はあるのでしょうか?

それでは!

ヒデ