マイルでもスピードが命!? アーリントンカップ

 こんばんは、ヒデです。4月も中盤、クラシックもスタートして台風も来るもはや初夏といった感じですね。今週は3歳マイル重賞のアーリントンカップが阪神競馬場で施行されます。桜花賞と同じコースで行われるこの競走、果たしてどのような傾向になっているのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いします。


< 目次 >

1.意外に差しが決まる!?



2.前走はG2以上に限る!?



3.マイルは米国系と適性で決まる!?



4.該当馬


1.意外に差しが決まる!?

 この競走は上りを出せる馬が有利な傾向になっています。特に過去5年上り3位以内を記録した馬は【3- 4- 3- 6/16】で馬券圏内に入った馬の半分は上り3位以内を出していることがわかります。前走も追込み以外で上りを出せている馬がほとんどですので、上り出せている×追込み以外の馬を見つけた場合は要チェックです。

 枠的には中枠有利になっています。5枠は特に有利になっており、過去5年【4- 2- 0- 4/10】で勝率40%、複勝率60%と圧倒的な成績になっています。内枠は1・2枠は馬券になっていますが、人気が地力で来た程度。圧倒的に5枠有利な傾向と認識していいでしょう。ただ先週の桜花賞では内枠が中心になっていたので多少8枠などは割り引いたほうがいいですが、ますます5枠有利の傾向になるのかもしれません。



2.前走はG2以上に限る!?

 やはり4月、三歳のG1へのステップレースレベルになると前走オープン競走以上に出走した組に優位が生まれます。同条件の成績は【5- 2- 2- 23/32】で勝ち馬はほとんどオープン競走出走組。10着以下からの巻き返しという例もあり、着順で見分けるのも容易ではありません。そのなかでも同距離ローテ組は安定感がありそうですが、配当を得るためには1Fの距離変更をしてくる馬。巻き返しという側面で考えても1400~1800mで実績のある前走オープン競走出走組を狙っていくのがよさそうです。

 一方で昇級戦組は距離延長組に妙味があります。勝ち上がってきた馬が中心になりますが、中でも狙いたいのが「前走東京1400m勝ち馬」この条件では過去5年複勝率100%。阪神組もいいですが、それよりは東京組を中心に狙ていきたいところです。過去5年のデータを見ると前走1勝クラスを勝てていない馬は大幅減点の対象となることがわかりますね。昇級戦組は前走1着が絶対条件です。

3.マイルは米国系と適性で決まる!?

 マイルで行われるだけあって、まだまだスピードが重要になるレースです。そのため、米国系が入っていることが重要になっており、過去5年馬券圏内に入った馬には必ずサンデー系もしくは米国系が入っており、年々サンデー系×欧州系の組み合わせは成績を落として言う傾向にあります。ただ、キングマンボ系は好調で、自身がマイルで実績のあるキングマンボ系は狙い目となっていますね。昨年もキングカメハメハ産駒とロードカナロア産駒の1-2フィニッシュとなっており、今年もキングマンボ系には注目ですね。穴として面白いのは欧州ノーザンダンサー系ですが、芝での実績が必要になりますので、穴として安定して狙えるのはTサンデー系でしょう。ハーツクライ産駒やマンハッタンカフェ産駒、オルフェーヴル産駒などが好走していることからもTサンデー系×米国系が一番の狙い目と言えますね。

 母父系は先ほども出てきましたが、全体的には米国系が堅実に走りやすい傾向にあります。それでも欧州ノーザンダンサー系や欧州ナスルーラ系も穴を開けており、差しに回っている馬は特に注目といえるでしょう。とにかくマイルでも走れるスピードが欲しいところです。

4.該当馬

 それではアーリントンカップの該当馬を見ていきましょう。

2.トゥードジボン

先行〇 前走上り〇 前走1勝クラス1着〇 血統〇

 初年度産駒が先日のファルコンSを制するなどマイル短距離帯で実力を発揮しているイスラボニータ産駒です。この馬も朝日杯FSこそ先行して9着に敗退しましたが、その後1勝クラスに戻って勝利。このコースを4走続けてのストレスが心配ですが、まだ3歳なので耐えてくれそうですね。期待です。

9.デュオ

先行〇 前走上り〇 前走重賞×5着以内〇 1F短縮〇 血統〇

 前走は生涯で初めての1F延長で人気が下がったものの5着と善戦。今回はリオンディーズ産駒が得意とする短縮での1戦となるため引き続き期待ですね。さらにこの競走は5枠との相性が抜群ですので今回は好走する確率がかなり上がっているといえますね。今回も期待したいと思います。

10.ダノンスコーピオン

差し〇 前走△ 1F短縮〇 血統〇

 ここ2走は差しに回っているもののG1の朝日杯FSでは3着と実力は見せています。今回はものすごく人気になりそうですが、ロードカナロア産駒の短縮ローテで狙いたい要素はあります。一つ望むのはもう少し前目についてほしいところですね。キングマンボ系に5枠とこちらもデュオ同様活躍する条件は揃っていますから馬券圏内を期待したいですね。

14.タイセイディバイン

差し〇 前走〇 1F延長×前走2着〇 血統〇

 前走ファルコンステークスでは人気薄ながら内を突いて2着。13人気の低評価ながら突っ込んできました。その影響でしょうか、人気は今回もありませんが「外枠のルーラーシップ産駒」など狙う条件はできてきました。今回も引き続き激走に期待という形になりましたが、馬券には入れておきたい一頭です。


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タワーオブロンドンがこの競走を勝ったことからもスピードがいかに重要になっているかがわかりますね。今年も将来の短距離馬が激走するということもあり得るかもしれません。

それでは!

ヒデ