雨で波乱が起こる?! ファルコンS分析

 こんばんは、ヒデです。3月の三連休は変則の3日間開催ですね。重賞も4つと大忙しです。今日は明日土曜日に行われる中京競馬場の重賞、ファルコンSが行われます。近年は堅実な結果が多い1400m重賞ですが、今年はどのような馬が有利になっていくのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。




< 目次 >

1.脚質的には偏りなしでも!?



2.短縮組がバンバン走る!?



3.堅実なサンデー系と穴で狙いたいノーザンダンサー系!?



4.該当馬





1.脚質的には偏りなしでも!?

 過去5年ですべての脚質で勝利している脚質的な偏りが出にくいレースになっています。それでもやや先行、差し有利になっている印象で、先行馬は【1- 4- 2- 12/19】、差し馬は【2- 1- 3- 29/35】で馬券になっているのは先行差しがほとんどであることがわかりますね。それでも差し馬は単複の回収率が40%台ですから人気馬ならば差しでも良さそうですが、穴馬を探すのであれば逃げ先行がよさそうです。

 枠的には中枠が有利で、特に3枠から5枠までが特に好調で、3枠と5枠は複勝率が40%になっているなどこの辺りが一番良い成績を残していますね。また、1枠も好調で、1勝3着1回なものの、20年8人気3着のヴェスターヴァルトが入るなどロスのない競馬をできるこの枠もそこまで悪くない印象です。内枠外枠の馬は相手に留めて3~5枠の中から軸を決めるのが傾向的にはよさそうです。



2.短縮組がバンバン走る!?

 このレース1番の特徴だと思っているのが短縮組の強さです。昨年も1~6着まで前走マイル重賞組が上位を独占するなどこの傾向は圧倒的です。過去5年の成績は【4- 3- 4- 27/38】でほとんど短縮組が馬券になっていることがわかります。これは中京芝1400mのコース傾向も要因にあるのかもしれません。このコースはスタートしてすぐに下り坂があるコースで、毎年2F目と3F目が10秒台になりやすいハイペース必須の上りがかかりやすい傾向となっています。そのため、先行でもそれ以上の距離適性が求められると言うところでしょう。マイルからの短縮組の共通点は「重賞組」であるということです。前走マイル×重賞は【4- 3- 3- 14/24】で重賞連戦組以外は活躍できていないのが現状となっています。そしてもう少し絞ると勝つのは「前走G3組」、馬券圏内に入るのは「前走G1組」と棲み分けられている格好なので、単軸は前走G3、特にシンザン記念組、複軸は朝日杯FS組が迷った時はおススメになっていると言う恰好です。

 それ以外は同距離ローテで馬券になっており、ここにも馬券圏内に入るためには「前走東京組」という共通点があります。同距離ローテは1勝クラスからの激走もあり、1勝クラスで2着以内、クロッカスSで3着以内に入っていることが求められます。なお、延長ローテはまったくで、一頭も馬券圏内に入っていません。



3.堅実なサンデー系と穴で狙いたいノーザンダンサー系!?

 過去5年サンデー系は【2- 2- 2- 22/28】である一方ノーザンダンサー系は【2- 2- 1- 13/18】でほとんどがこの2系統に絞られている印象です。特に欧州ノーザンダンサー系はハービンジャー産駒のハッピーアワーが19年に4人気1着、Mayson産駒のメイソンジュニアが6人気3着になるなど親和性が高いようで、複勝回収率は100%を超えるなど好調な成績を残しています。また米国ノーザンダンサー系は18年に1‐2着を独占したほかは活躍しておらず、展開次第というところになっているようです。また、サンデー系は堅実といった形で、過去5年毎年馬券圏内に入ってきています。特に短距離もこなせる産駒が好調で、ダイワメジャー産駒【0- 2- 1- 3/6】で複勝率50%、その他オルフェーヴル産駒やリアルインパクト産駒、ヴィクトワールピサ産駒など1200mなどを持続力で勝利できるような産駒が好調なイメージで良いでしょう。その他、昨年勝利したモーリス産駒も注意が必要でしょう。

 一方で母父系はサンデー系を筆頭に米国系が中心になっているイメージです。特にナスルーラ系は人気になっている馬が堅実に走っているものの、複勝率50%と安定。母父はサンデー系と米国系が注目の血統となりそうです。



4.該当馬

 

 それではファルコンステークスの該当馬を見ていきましょう。今回は稍重馬場想定で該当馬を出しています。

1.プルパレイ

差し〇 内枠〇 前走マーガレットS〇 血統〇

 G1では跳ね返されてしまったもののオープン競走では馬券圏内安定という成績を残しているのは魅力的です。前走は差しに回って上り1位で走ってきたものの展開が向かずに2着。ハイペース必須のこのレースで同じ競馬ができれば抜け出してもおかしくはありません。イスラボニータ産駒の記事でもおすすめしたこの馬が産駒初の重賞勝利をもたらしてくれるのかもしれません。

4.カジュフェリス

先行〇 前走1200m△ 血統〇

 血統的に渋った馬場もこなせて延長ローテが得意なエイシンヒカリ産駒のこの馬は過去傾向を壊してこれるほどの力はあると思います。2走前のG1では逃げて止まり前走は苦手な短縮ローテで惜敗。リズムがあまりよくないのは気になりますが、穴としてはおもしろい存在です。特に延長ローテのこのコースで未勝利戦を突破しているので改めて期待していいでしょう。

5.ショウナンハクラク

3枠◎ 前走1400m△ 血統〇

 穴的に面白そうな馬のもう一頭は父ノーザンダンサー系のこの馬ですね。前走は上り最速の脚を使ってきっちり差し切り勝ちなど中京競馬場ではかなり安定している印象です。あまり人気にならないと思いますので、最後に一頭迷った時には入れてみても面白いかもしれません。

14.オタルエバー

枠△ 前走G1◎ 短縮〇 血統〇

 今回唯一のG1から出走してくる馬ということで、大本命候補かなと思っていましたが、18日21時30分現在割れているもののまさかの6人気。2走前の秋明菊賞1着など1400mでの実績もあることに加えて今回は短縮逆両ショッカー候補ということで好走に期待のかかる条件はクリアしていると考えていますがどうでしょうか。


競馬王4月号は3月8日発売!


4

馬券情報誌『競馬王』2022年4月号の特集テーマは「理論武装で春競馬を勝ち抜く! 」です。大事なクラシックシーズンを目前に控えたこの時期は一年で一番競馬が盛り上がる時期。しかしその一方で、まだまだ未知な部分を多く秘めている3歳馬を理解し、馬券的中へと結びつけるのは難しい。そんな悩める馬券ファンのために、今回も豪華ライター陣が、馬券攻略に役立つ様々な「武器」と「使い方」を伝授してくれます!


今井雅宏
棟広良隆
メシ馬
立川優馬
安井涼太
馬ノスケ
シンヤカズヒロ
とうけいば

○TARO&まいこ
TAROが教える地方交流重賞攻略術
○卍
妙味度から探る春の買い銘柄
○伊吹雅也
血統&ジョッキー偏差値先行攻略
〇オオタケ/nige
南関競馬の愉しみ方
〇新人予想家!モモタタカマサ
ラチ前スナイパー
●矢作芳人 「ヤハギの予言」海外挑戦史
●武英智 独占インタビュー「メイケイエールで描くG1制覇の夢」

ご予約はこちら


ファルコンステークス、今年はやや荒れ模様?かもしれませんね

それでは!

ヒデ