ローテと血統の癖が強い!? エンプレス杯分析

 こんばんは、ヒデです。いよいよ今日から三月となります。南関東競馬は4月始まりとなりますので、川崎競馬場も21年度最後の開催が現在昼間の開催で行われています。そんななか行われるのが牝馬の交流重賞エンプレス杯が施行されます。2100mで行われるこの競走、有利になるのはどんな馬なのでしょうか。さっそく見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.地方の強襲は2着まで!?



2.地方から地方へ連戦ローテがミソ!?



3.中距離はやっぱりサンデー系!?



4.該当馬





1.地方の強襲は2着まで!?

 まずは所属別から見ていくことにしましょう。過去5年のエンプレス杯ではJRA所属馬が5連勝中(栗東4勝、美浦1勝)で、地方馬はその牙城を崩せていません。それでも昨年のサルサディオーネを筆頭に過去5年中4回大井所属馬が2着に入るという伏兵っぷりを見せつけています。20年にはナムラメルシーが単勝オッズ177倍を背負いながら2着に激走など大井所属馬からは目が離せません。ただ、それ以外の地区に所属している馬は馬券圏内がないため、基本的にはJRA勢VS大井所属馬の戦いになっていると言えるでしょう。

 そして差しが2勝をあげているというのも条件としては異質なイメージです。今開催はそこまで外が伸びない前残り馬場なので参考までに留めておきたいと思いますが、差しが決まりやすいレースであることは確かです。これはペースが早くなりがちなレース質によるものですが、それでも今年の傾向であれば4角(6コーナー目)には5番手以内に入っていなければ厳しいかもしれません。

まとめ

①JRA勢VS大井所属馬の構図ができている

②ペース的に差し有利も今年は前残り馬場。最終コーナーには5番手以内に付けておきたい



2.地方から地方へ連戦ローテがミソ!?

 前走別で見てみると前走中央競馬場を使った場合は18年に東海ステークスから3着に入ったサルサディオーネ、20年小倉記念から3着に入ったパッシングスルーがいるだけで成績は【0- 0- 2- 4/6】とそこまで。JRA勢で前走成績が一番良いのはTCK女王盃で【3- 1- 2- 3/9】でダントツの成績を残しています。それ以外だと年末船橋競馬場で行われる交流重賞クイーン賞に出走した馬も【2- 0- 1- 1/4】で好成績。この二つのローテが中心になっていると言えます。

 一方地方所属馬も大井競馬場と船橋競馬場で走ったローテが中心になっています。前走TCK女王盃や中1週の報知グランプリカップなどの重賞から特別戦まで様々です。特に小林分厩舎所属×前走大井競馬場出走のローテであれば過去5年2戦2着2回と連対率100%を記録している驚異的なローテです。これも無視することはできないでしょう。

まとめ

①中央勢は地方→地方のローテで

②地方勢は大井または船橋競馬場からのローテで

③小林分厩舎×前走大井の組み合わせは連対率100%!



3.中距離はやっぱりサンデー系!?

 ダートの中距離(主に2000m以上)の傾向としてサンデー系が強いという傾向があります。このレースでもその傾向が本当に強く出ており、サンデー系は過去5年4勝という圧倒的強さを見せています。サンデー系は2着も3回獲得していただけあって安定感は抜群と言えるでしょう。ダートの重賞では天井を迎えやすいサンデー系ですが、名古屋グランプリでも毎年のようにサンデー系を父に持つ馬が勝利しているように主流血統が強さを発揮しやすい距離帯であると言えるでしょう。今年もサンデー系は注目でしょう。

 母父系で特徴なのは、こちらも芝で走ってもおかしくない面々といった所です。一番活躍しているのはフレンチデピュティ系で2勝、そのあとはアジュディケーティング系の1勝2着1回の活躍を見せています。所謂米国ノーザンダンサー系が活躍する傾向にあります。米国系が活躍しやすい傾向にあるので、中距離米国系が母父に入っていると好走確率はぐっと上がると考えておくのと激走馬にありつけるかもしれません。サンデー系と米国系の組み合わせは注意が必要です。



4.該当馬

 それではエンプレス杯の該当馬を見ていきましょう。

3.メモリーコウ

地方×前走大井〇 差し△  血統△

 エスポワールシチー産駒は間隔を詰める連戦はあまり得意ではありませんが、それでも5着以内であれば活躍しやすい傾向にあるので、今回も内枠に入ったことは大きなプラス材料と言えるでしょう。TCK女王杯も地方馬最先着と意地は魅せました。今回はそれよりも上位になってもおかしくはありません。当然期待です。

4.ショウナンナデシコ

中央×前走〇 先行〇 血統〇

 前走はTCK女王盃では2着。3勝クラスからオープンまでを連勝、その後2着と健闘して重賞でも2着と好成績を残していました。昨年1着のマルシュロレーヌもオルフェーヴル産駒ですので、この馬の前日オッズは納得できますね。栗東所属でもありますし、今年の最右翼候補といえるでしょう。

5.ウェルドーン<ヒデのおススメ>

中央×前走〇 先行〇 血統〇

 このオッズでこの馬を買えるのは今回が最後になるかもしれません。前走は展開がハマらずの10着でしたが、これは同じ距離を使った影響が出たと考えてもいいかもしれません。関東オークスを先行から抜け出しているように川崎競馬場も対応済み。番手に入れれば今回も買わないわけにはいきません。


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ヒデの分析も1周年を迎えました。皆様のお役に立てれば光栄です。今後ともよろしくお願いします。

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ヒデ