4角で勝敗を決するレースに!? 佐賀記念分析

 こんばんは、ヒデです。明日は3週連続地方交流重賞の第3戦、佐賀記念が行われます。中距離の交流重賞でJRA勢が圧倒的に優勢なイメージのあるこの競走ですが、どのような馬が有利になっているのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.先行馬圧倒的に有利なレースになっています



2.前走はオープン以上で善戦がマスト!?



3.中距離はサンデー系の出番!?



4.該当馬




1.先行馬圧倒的に有利なレースになっています

 この佐賀記念はとにかく先行馬が有利なレースになっています。過去5年の4角平均通過順位は驚異の1。つまり4角で先頭に立っていた馬が全勝しているということになります。ここまではっきり出ているのは珍しく、かなりの先行有利であることがわかりますね。佐賀競馬場も直線が200mしかないため、差し切りというのはこの競走ではなかなかおきにくいということでしょう。ただし捲りは決まる印象で、18年1着のルールソヴァールは1コーナーから7-4-2-1で通過していますので、向こう正面には先頭集団についていることが求められそうです。

 また、枠も重要なポイントになっています。佐賀競馬場も高知競馬場と同じく内の砂が深いのが特徴です。そのため、内を開けて走る光景がよく見られます。枠的にも外枠から順に成績が高いことから考えてもこの傾向が特に強く出ている競馬場といえるかもしれません。先行馬であれば早めに外に切り出すことができるので内枠でも問題はないのですが、差し馬が内枠に入ってしまうと一気に信頼度が減少する傾向があります。19年も4番枠に入り差しの競馬となったアスカノロマンは5着に敗れていることからも内枠の差し馬は軽視するのがよさそうなことを示していると言えます。



2.前走はオープン以上で善戦がマスト!?

 前走ですが、基本的に善戦していることが最低条件になりそうです。20年1着のナムラカメタローは師走S1着からのローテでしたし、共に5人気で少し穴を開けた20年ノーヴァレンダ(5人気3着)や19年リーゼントロック(5人気2着)は共に前走オープン競走4着で「他のメンバーと比べると」やや見劣りするだけでノーヴァレンダは2歳時に全日本2歳優駿を勝利していましたし、リーゼントロックもマリーンステークスを勝利しているなどオープンクラスでも先行して実績を残していることから考えても、先行してオープン競走を勝利していていてかつ前走善戦している場合は穴としても妙味がありそうです。

 一方G1であれば負けていても巻き返してくるローテになりそうです。昨年1着のクリンチャーは交流重賞では実績がありましたがチャンピオンズカップで11着から巻き返してきていますし、同3着のハナズレジェンドも川崎記念8着から巻き返してきています。17年のロンドンタウンも東海S7着から巻き返していますがその時の着差は0.4秒差。十分に勝負になっていました。

佐賀記念で狙いたい前走条件としては

①前走掲示板以内or着差0.5秒以内

②前走G1出走馬(オープンクラスでの実績あり)

この2パターンとなるでしょう。ローカルオープンを勝利していると好走確率は上昇するのでその部分も確認しておきたいところです。

 この競走で地方馬が馬券圏内に入る確率は非常に低く、過去10年馬券圏内に入った地方馬はいません。4着は過去10年4度ありますが、それでも18年にカツゲキキトキトが1馬身差に迫ったのが精一杯と中距離以上で成績を残すのは非常に厳しい状態にあります。これは中距離重賞の多い南関東勢が川崎記念に出走すること、その他の地区では中距離レース自体が少ないことが要因に挙げられます。地方馬の馬券圏内は今年も厳しいかもしれませんね。



3.中距離はサンデー系の出番!?

 中距離重賞ということもあってかサンデー系の馬が好走する確率が高いと言えます。過去5年で見ても昨年のクリンチャー(父ディープスカイ)を筆頭に3着のハナズレジェンド(父ハーツクライ)、20年2着のロードゴラッソ(父ハーツクライ)、19年1着のヒラボクラターシュも父キンシャサノキセキでサンデー系が圧倒的に強いことがわかります。2000m以上になるとサンデー系が安定感を示す条件になります。これは東京ダート2100mや中山ダート2500mでも確認できる傾向です。この佐賀記念でもその傾向が強いことがわかりますね。

 母父系は中距離米国系とキングマンボ系、ロベルト系などかなりバライティーに富んでいますその中でも米国系とキングマンボ系は毎年のように馬券に入っていますので、信頼できそうです。ポイントになるのは父としても中距離ダートで成績を残す産駒がいる母父で、APインディ系やクロフネなどはこれに該当しますのでやはり母父としても名前が入ってきています。ここまでのことを考えると持続力と勝負所(捲りなど)での加速力というのが総合的に問われるので中距離米国系の血が入っている馬が活躍する傾向にあるといえるかもしれません。



4.該当馬

 それでは佐賀記念の該当馬を見ていきましょう。



6.ケイアイパープル

先行〇 前走〇 血統△

 血統的には短距離米国系でイマイチではありますが、名古屋グランプリ2着の実績があることに加えて昨年の8月からそこまでの大崩れがないことを考えると中距離でも安定していますので信頼できるのではないでしょうか。その時の勝ち馬であるヴェルッテクスも川崎記念で3着になっているようにレースレベルも決して低くないと言えそうですので、ここでも期待できそうです。

9.ギベオン<ヒデのおススメ>

先行〇 前走△ 血統〇

 初ダートでそこまでの期待ができるわけではありませんが、それでもディープインパクトに母父 Ghostzapperというサンデー系×母父中距離米国系が入っているため無視することはできません。ダート替わりがそこまで苦にするタイプが少ないディープインパクト×母父フレンチデピュティ系ですので、過度に軽視する必要はないでしょう。期待です。

11.メイショウカズサ<ヒデのイチオシ!!>

先行〇 前走〇 血統〇

 サンデーは入っていませんが、それでも白山大賞典、浦和記念と連勝している安定感は無視することができません。今回は良馬場での施行になりそうなのでそこで残れるかという心配もありますが、それでも前走前々走と4角先頭で来ている馬はこの馬のみ。圧倒的先行有利の馬場になりやすい佐賀記念の傾向から見ても一番傾向と合致しているのはこの馬ではないでしょうか。ここは勝利を期待していいと思います。


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毎年建国記念日にやるイメージのある佐賀記念ですが、今年は金曜日なので火曜日に施行されます。発走は17時、8レースですのでお間違いのないようご注意ください。

それでは!

ヒデ