「新常識」は炸裂するのか!? フェアリーS分析

 おはようございます、ヒデです。今年初めての三日間開催も今日で最後ですね。そんな今日は中山競馬場で3歳牝馬重賞のフェアリーSが行われます。昨年は過去5年で2回三連単10万円を超えるなど波乱傾向も強いこの競走、果たしてどのような馬が有利になるのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いします!




< 目次 >

1.やはり有利なのは内枠



2.東京マイルからでも強い!?



3.圧倒的サンデーサイレンス系!?



4.該当馬


1.やはり有利なのは内枠

 中山芝1600mは1コーナー奥のポケット地点からスタート、外回りコースをぐるっとほぼ1周するコースになっています。スタートしてから程なくして2コーナーとなるのでどうしても内枠が有利になります。外枠の馬も馬群に早いうちに張れればチャンスありで中枠、特に5・6枠が不利な傾向があります。ただこれは近年解消されつつあり、2012年〜2016年の5・6枠の成績は【0- 1- 0- 19/20】、同じく2017年〜2021年までは【1- 1- 1- 17/20】と少ないながらも成績は上向き、昨年は5枠の9.ファインルージュ(3人気)が1着となるなど解消されつつあります。それでも4枠は過去10年で【3- 2- 1- 14/20】と安定しているので、5・6枠は多少の割引が必要でしょう。

 脚質に関しても結構はっきりと出ており、この競走に関しては逃げと差しが過去5年では逃げ2勝、差しが3勝でこの二つの脚質が相対的に有利に。特に今年は土曜日日曜日の開催でかなり前有利になっていますが、逃げ馬が二頭いる想定となれば差し有利となる可能性もあります。ペース次第ですが、『競馬王新聞』を見ても先行馬が多いので差し有利になる可能性が高いと判断できそうでそうですね。



2.東京マイルからでも強い!?

 昨年こそ距離変更の馬が1〜3着を独占しましたが、それ以外の4年はマイル連戦馬が2頭は馬券圏内に入っています。マイルの適性が高いのには越したことはないようです。特に東京マイルからでも馬券圏内に入っており、20年には3着のチェーンオブラブ(7人気)は前走赤松賞追込んで4着でしたが2着に好走するなどマイル連戦馬は穴としても面白いことがわかります。17年に1着となった15.ライジングリーズン(10人気)もこのレースの前走はアルテミスS(12人気13着)でしたので、東京マイルから挑んでくる馬にも注意が必要でしょう。

 ただし、間隔には注意が必要です。近年の勝利するためのトレンドは「中2〜3週」です。昨年のファインルージュは中2週、20年のスマイルカナは中3週、19年のフィリアプーラは中3週でそれぞれ勝利しています。勝利をするには中2週〜3週が良さそうですね。一方、着内となるとそこまで間隔が問われるわけではないので、単軸を決めるのであれば間隔が短い方が良さそうですね。



3.圧倒的サンデーサイレンス系!?

 このレースはとにかくサンデーサイレンス系が強いレース。2018年のプリモシーンを除くと過去5年4勝をサンデーサイレンス系特にウインドインハーヘアを持つ馬(ディープインパクト系、ブラックタイド系)が勝利しているのも面白いところです。過去4年に限ればサンデーサイレンス系とキングカメハメハ系が馬券圏内12頭中10頭が占めるなど主流血統が強いというのはかなりはっきり出ていますね。この傾向は昨日の馬場傾向から読み取ることができ、良馬場に回復した9レース以降ディープインパクト系が三連勝(9R シルバーステート産駒、10Rリアルインパクト産駒、12Rディープインパクト産駒)していることからも明らかです。2・3着もサンデー系もしくはロベルト系が占めていましたので、サンデー系に有利な馬場になっていると考えられるので、今年もサンデー系のブラックタイド系かディープインパクト系がやや優勢になっていると考えるのが良いかもしれません。

 母父系を見るとパワー系が有利な展開になっているといえます。米国ノーザンダンサー系などの中距離米国系が基本的には有利です。ダンチヒ系やキングマンボ系といったパワーが有利ながら欧州でも活躍した系統はここでも成績を残しやすい傾向にあるのでこちらもポイントと言えるでしょう。これは全場1となる5.3mの高低差とタフになりやすい冬の二つが合わさったことから生まれる季節性のバイアスと言った方が近いかもしれません。現に土日もパワー系が母父に入っている産駒が強かったので、母父はパワフルな傾向な産駒がいいでしょう。



4.該当馬

 それではフェアリーSの該当馬を見ていきましょう。

1.エバーシャドネー

内枠〇 先行〜差し〇 中3週〇 血統〇

 ルーラーシップ産駒と聞くと多頭数の内枠が苦手なイメージですが、実は1枠だけは成績がいい傾向にあります。この馬は前走17頭中の6番枠で先行→抜け出しの正攻法な勝ち方をしており、内枠が存外苦手な訳ではないといえるでしょう。ローテも近年のトレンド中3週以内なので、期待ですね。

8.ライラック

4枠◎ 差し〇 中5週〇 血統〇

 相性の良い枠順、短縮で差しに回る可能性が高いのはこの馬です。オルフェーヴル×母父キングカメハメハというのはパワーの補完もばっちり。かなり間隔も開いてペースがあがることを考えるとかなりしぶとい競馬を行うはずです。差しに回ればチャンス十分の一頭ですね。

10.スプリットザシー

枠△ 差し〇 中2週〇 血統〇

 枠が悔やまれるのがこの馬です。前走は朝日杯FSに牝馬唯一参戦し、1.2秒差の10着。メンバーが一気に苦しくなったことで本来の力が出せなかった印象です。ディープインパクト産駒なので、メンバーが楽になる条件はかなり得意なので、この条件は面白そうですね。騎手も乗替りが得意な丸山騎手。穴の丸山騎手とも言えるので、今回は注目です。

13.ヴァンルーラー

枠〇 差し〇 中9週〇 血統〇

 外枠で期待したいのはこの馬です。ルーラーシップ産駒ということで外枠はかなりいい条件で、早めに馬群に入って追走できれば馬券圏内も十分に見えてきます。前走アルテミスS惨敗からのローテといえば17年ライジングリーズンが真っ先にあがりますが、あの馬も外枠だっただけに期待は高いまります。


競馬王2022年1月号【好評発売中!!】

Hyoushi_2201s_h1_2

今号のテーマは【2022鉄板トレンドで年末年始を駆け抜ける!】

競馬王豪華ライター陣が2022年の競馬を占っています。

巻頭特集には本誌11年ぶり登場のカンニング竹山さんが「ダート競馬」について熱く語る!?芸能人ならではの豪快な話っぷりにご注目です!!

巻頭企画として『灼熱の有馬記念』と題して有馬記念を振り返る&豪華ライター陣21名による有馬記念で「買いたい馬」&「消したい馬」を一挙大公開!!

キムラヨウヘイ

TARO

亀谷敬正

馬場虎太郎

今井雅宏

nige

シンヤカズヒロ

馬ノスケ

井内利彰

伊吹雅也

立川優馬

村上弘樹

とうけいば

ご予約はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/B09M4THLPW/


競馬王新聞全レース版はBASEおよびnoteで好評発売中です!

1場550円、全場セットはお得な1100円(いずれも税込み)で販売しております。

競馬王オンライン販売は下記へアクセスしてください!

BASE

https://keibaoh.base.shop/

note
https://note.com/_keibaoh


3日間開催は疲れますね。本日も頑張りましょう!

それでは!

ヒデ