今年の阪神は先行か差しか!? 阪神C分析

 こんばんは、ヒデです。今年もクリスマスがやってきましたね。クリスマスと言えどそこに競馬がある限り競馬をやってしまいますよね。今週末は平地2重賞が行われるということで今日は阪神カップを分析していきたいと思います。それではクリスマスイヴの本日もよろしくお願いいたします。




< 目次 >



1.軸先行、穴馬差し!?



2.とにもかくにもG1強し!?



3.走るディープ産駒と走らないディープ産駒違いは!?



4.該当馬


1.軸先行、穴馬差し!?

 阪神カップの行われる阪神競馬場芝1400mは基本的に先行が有利なコースです。今年の2月に行われた同じ阪神芝1400mの京都牝馬S(勝ち馬は逃げたイベリス)や秋のスワンS(逃げたホウオウアマゾンが3着)などを見てもよくわかりますね。それでも開催後半の阪神競馬場、しかもかなり馬場が荒れて外差しが決まるようになった現状を考えると今年は内枠の差し馬に妙味があるのかもしれません。内の伸びるギリギリをするすると伸びてこれる馬が一番得をしそうな馬場状態と見ています。阪神カップの過去5年を見ても先行【1- 4- 1- 13/19】と差し【3- 1- 1- 26/31】とそこまで大差ありません。それでも同じくロングラン開催(昨年は11月から)となった昨年は先行したダノンファンタジーとマルターズディオサが1‐2着だった現状を考えるに軸=先行、穴=差し馬と見てみるのが面白そうですね。差し馬は10番手以下の通過で妙味がアップします。

 毎年この時期は馬場が荒れているというのは毎年のことで、枠別成績も内枠が有利になっていいます。過去5年で勝利しているのは1~3枠から出ているのがそれを表していると言えます。特に1枠【2‐ 1- 0- 7/10】と3枠【2- 1- 2- 5/10】でこの二つは圧巻の成績を残していると言えます。3枠に入った馬は17年を除いて毎年馬券圏内に入っているのが特徴ですね。19年は圧巻の1着と3着に入っています。今年もこの両枠は注意が必要でしょう。



2.とにもかくにもG1強し!?

 続いて前走を見てみると圧巻の数字をの残しているのは前走G1組。過去5年で【3- 4- 4- 19/30】で一番の成績を残しています。それ以外に馬券圏内へ入って来た馬もオープン競走以上から臨んできた馬が占めていますので、昇級戦で臨んできた馬には絶望的に相性の合わない競走であると言えますね。オープン競走から出走してきた馬はおーろカップを叩いたミスターメロディーとスターオブペルシャが入った18年が唯一になっています。その他G2・G3から1着となった馬は共に重賞勝利の経験があった馬。実績があればG2以下からも狙っていいかもしれませんが、基本的にはG1から狙っていくのがマストとなりそうですね。

 前走G1で相性がよいのはマイルCS。過去5年【1- 2- 3- 11/17】で一番馬券圏内に来ているレースです。堅実に走ってくれてはいますが、人気になりやすいという欠点もありますので、そこをどうとらえるかですね。マイルCSに出走した馬は少なくとも中団までに入っている必要がありそうです。

 距離は前走から変更するのが吉。マイルCSが好調のように距離短縮のほうが相性はよさそうです。短縮ローテで進んでいる馬は過去5年【3- 3- 4- 24/34】で複勝率29.4%と前走距離別では一番好調。そう考えると短縮で臨んでくる馬中心が良いかもしれませんね。



3.走るディープ産駒と走らないディープ産駒違いは!?

 血統を見てみると過去5年で一番走っているのはディープインパクト産駒で圧巻の【2- 0- 2- 7/11】という成績になっています。それでも走るディープ産駒と走らないディープ産駒の違いはなんなのかは「上り」であると言えそうです。前走上り3位以内の馬に限定すると【2- 0- 2- 2/6】となり、すべての馬が上り3位以内であったということになります。これに今回5人気以内となると馬券圏内に来なかったのは18年のジュールポレールだけとなり、馬券圏内の可能性がかなり高くなりそうなので、前走上り3位以内というところをまず見るのがいいかもしれません。

 それ以外の馬の取捨ですが、強いのはサンデー系です。特にフジキセキ系やダイワメジャー産駒などのPサンデー系が有利な傾向になっています。父系または母父系にサンデー系が入っていない馬は過去5年19年2着のフィアーノロマーノ(父Fastnet Rock、母父Lion Heart、共にノーザンダンサー系)、18年1着のダイアナヘイロー(父キングヘイロー⦅リファール系⦆、母父グラスワンダー⦅ロベルト系⦆)、2着のミスターメロディー(父Scat Daddy、母父Deputy Mnister、共にノーザンダンサー系)、17年3着のモズアスコット(父Frankel、母父Hennessy共にノーザンダンサー系)の4頭のみ。それ以外はほとんどサンデー系が入っているということになります。逆にサンデー系が入っていない馬には必ずノーザンダンサー系が入っているので、米国的なパワーも求められるということがわかるかもしれません。ここでもスピードとパワーの二つが求められる傾向にあるということですね。母父にはCozzeneやグラスワンダー、Tapitなどパワーが優勢の種牡馬が入っているところからもわかりますね。

 サンデー系×母父パワー系が基本になり、サンデー系を含んでいない場合にはノーザンダンサー系が入っているというのが血統的にはポイントといえるかもしれません。



4.該当馬

 それでは阪神カップの該当馬を見ていきましょう。

1.タイセイビジョン

差し〇 1枠〇 前走△ 血統〇

 2歳時の京王杯2歳SやアーリントンCを勝っている1400m実績も阪神実績も十分です。今年は年始の京都金杯こそマイル4着と実績を残しましたが、その後は低調に。それでも前走京阪杯2着と調子は上向き加減です。この馬は延長実績【1- 1- 0- 0/2】で連対率100%に加え『競馬王新聞』のオプションを見ても「延」「内」がついているなど展開さえ嵌ればの穴馬にはぴったりな感じがしますね。有利な1枠だけにチャンスはありそうです。

5.デュープロセス

枠◎ 差し△ 前走△ 血統〇

 3枠で狙いたいのはこちらです。この馬はダイワメジャー産駒(Daiwa Major)なのでPサンデー系として期待値は非常に高いと言えるでしょう。母父もこのレースと相性の良いノーザンダンサー系のNew Approachで血統的には十分です。『競馬王新聞』のオプションに「短」がついている用に短縮は得意な傾向にありますので、こちらも期待ですね。

7.ダノンファンタジー

枠〇 差し△ 前走△ 血統◎

 ディープインパクト産駒で前走上り3位以内ということで狙いたいのはこの馬です。前走のスワンSでも激押ししましたが、その期待に応えて見事1着になってくれました。その後このレースへ臨んできたということはこの距離、このコースがベストと陣営が判断下ということでしょう。今回も期待ですね。牝馬はこの競走強いので期待値も高まります。

10.サウンドキアラ

枠△ 差し△ 前走◎ 血統〇

 こちらもスワンSで該当した馬が再び該当しています。しかも今回は『競馬王1月号』の「競馬王新聞威力を発揮する3つの法則」で該当した短縮・逆両ショッカー候補になっています。こちらで該当した馬は複勝率がかなり高いので、今回もこの馬には期待してもいいでしょう。ディープインパクト産駒は年を重ねるごとに1400mが得意になる傾向にありますから、適条件に戻った今回は再び注目です。


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明日はクリスマスですね。おそらく私はここで有馬記念の記事を書いているでしょう。今日くらいはJR東海のクリスマスエクスプレスでも見てなんちゃってクリスマスを楽しみます。

それでは!

ヒデ