道営馬の晴れ舞台!! エーデルワイス賞分析

  こんばんは、ヒデです。今日の東京は冷えました。最高気温は18度程度と秋らしい一日となりました。そんな涼しさの中北の大地では交流重賞、エーデルワイス賞が行われます。ここ4年は道営馬が連続で勝利するなど「2歳馬の本場」門別競馬場らしいレースが展開されていますが、どのような馬が有利になっているのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.JRA馬勝利にはかなりの注文が。。。道営馬を狙うのが良さそうです。

2.スプリントは外枠有利!水曜日にも波乱が・・・

3.戦歴浅いJRA馬VS早期デビューの道営馬

4.有無を言わさぬ米国優勢。サンデー系は一部を除いて不振の傾向に

5.該当馬




1.JRA馬勝利にはかなりの注文が。。。道営馬を狙うのが良さそうです。

 ホッカイドウ競馬は毎年4月に開幕しますが、その開幕週近辺から日本一早い新馬戦を行うことでも有名です。重賞の開催も早く、6月にはもう重賞が行われています。そんなアドバンテージもあって道営馬が過去10年で6勝。優勢になっています。JRA勢の4勝は共に一番人気の勝利で、単勝1倍台が三頭・2倍台前半が一頭とかなり抜けた支持を受けていた馬が中心でした。加えて複数頭が馬券圏内に入ったケースは無く、上位人気のJRA馬以外は信頼できないという普段の交流重賞と逆転現象が起こっています。JRA馬に関しては4人気以上のみを狙っていくのが良さそうです。

 それだけに1人気の成績は優秀で、過去10年に広げても【5- 1- 0- 4】で勝率は5割です。連対率も60%を超えているので軸に向いているのは1人気と言えるでしょう。しかし、ヒモ荒れがちで、6人気以下伏兵も侮れません。それが強く出たのは19年で、1着には7人気14.コーラルツッキー、3着に11人気の15.ミナトノヨーコが入り道営馬が馬券圏内を独占。三連単25万の大波乱を起こしました。人気薄は道営馬を狙っていくのが良さそうですね。



2.スプリントは外枠有利!水曜日にも波乱が・・・

 スプリントは外枠が圧倒的に有利です。馬番別で見ても11番以降が好走しやすい条件のようです。過去5年で見ても馬番1~8までが【0- 2- 1- 37】一方の9~16が【5- 4- 3- 28】で圧倒的に有利な成績が残っています。人気馬も9番以降に集中していることからも馬券検討のファクターに組み込まれていると考えるのが妥当でしょうか。内枠が不利になる理由はコース形状にあるのかもしれません。2コーナー辺りからの発走で直線が長いため、馬群を嫌う馬たちが激しい先行争いした結果4角までは先行しても最後に外からの差しが決まるというレースが多いようですね。

 本日10月13日に行われた門別12R北斗紅葉回廊特別では直線手前まで先行していた2人気の8.モンスタープリンスが直線で止まって上り4位で飛んできた12.ストックグロリー(4人気)が1着。上り2位を出した5.クリュサネル(8人気)が2着、上り1位の11.ネフェリーが3着に飛び込み三連単30万円の波乱を生んでいます。このレースも8枠が1‐3着と一般のレースでも外枠有利の傾向が強いことがわかります。



3.戦歴浅いJRA馬VS早期デビューの道営馬

 過去5年の戦歴を見てみると3・4戦目でエーデルワイス賞に臨んでくる馬が好調。ただし、先ほどの1で書いた通り人気馬でなければ好走していないので、そこまで重要ではないかもしれません。

 一方で道営馬については5月から6月位にデビューして連戦していたほうがいいようです。昨年1着のソロユニットは6月デビューなもののその後はOPや北海道重賞(H3)を勝っています。19年11人気3着に入ったミナトノヨーコはリリーカップで10人気3着を内枠で達成したことを考えると人気薄の好走条件は北海道重賞を内枠で馬券内に入っている馬は要警戒でしょう。この同条件で17年3着のリコーデリンジャーも10人気で激走を果たしています。

 特に穴を開けている馬はリリーカップで内枠で結果を残した馬が好走する傾向にあるようです。人気馬はJRA認定フレッシュ、OP、重賞これをすべて勝っていると限りなく可能性が高くなるようですね。



4.有無を言わさぬ米国優勢。サンデー系は一部を除いて不振の傾向に

 過去5年、強かったのは米国系です。特にサウスヴィグラス産駒が強かったですが、それ以外にも米国短距離系が特に成績を残しています。特にミスプロ系だとフォーティナイナー系やファピアノ系、米国ノーザンダンサー系ならばヘニーヒューズ系、APインディ系だとパイロ産駒が好調です。やはり順当に米国中距離系が活躍しているという形になっていますね。

 一方でサンデー系は不調で、P・Dサンデー系以外は成績を残せていません。また、サンデー系場合の母父は米国短距離系と言うのがやはりフォーマルになりそうです。普段のJRAダート重賞ではサンデー系の台頭もそこそこあるのですが、この競走に限ってはそのようなことはなく、ディープインパクト系やTサンデー系は厳しそうです。18年2人気のケイゴールドはサムライハート×母父キングヘイローという組み合わせでしたが、10着とかなり大敗してしまいました。16年3人気のアイルキャッチユーも母父ディープインパクト(父アイルハヴアナザー)で12着と成績を残せないことからもサンデー系は相性が良くないということが言えます。

 やはり米国短距離系は早い時期から走りやすい血統なので、それがよく出ているといえるでしょう。



5.該当馬

 それではエーデルワイス賞の該当馬を紹介したいと思います。

8.スティールルージュ

道営馬〇 枠〇 戦績△ 血統〇

 APインディ系のマジェスティックウォリアー産駒です。4月と早めにデビューして重賞も勝利。リリーカップ3人気6着ということで少し割引が必要かもしれませんが、その重賞勝利は内枠で勝利していることからも今回の中枠は面白いですね。穴馬としては面白い一頭になりそうです。

10.スピーディーキック

道営馬〇 枠〇 戦績〇 血統〇

 まだ2勝しかしてませんが、6月デビューながら認定アタックチャレンジ勝利後すぐにリリーカップを勝利しているのもポイントは高いです。特に前回は6番枠で勝利、1人気で勝利したアタックチャレンジに出走した時は10番枠で快勝しているので、10番枠の今回は再び期待できそうです。唯一心配なのは血統です。

11.レディーアーサー<ヒデのイチオシ!>

道営馬〇 枠〇 戦績〇 血統〇

 4月にデビュー、2戦目で勝ち上がりその後は重賞2戦で連続馬券圏内。特に前走のイノセントカップは2番枠から勝利とスタートが良くないというハンデをものともしない強い競馬を見せています。少し人気しそうですが、それでも血統的にも勝利に一番近い馬ではないでしょうか。


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エーデルワイス賞はJRA馬が出走できる2歳牝馬唯一の重賞ということですが、北海道の分厚い壁に跳ね返されがち。今年はどうでしょうか。