先行で粘れる馬は? さきたま杯分析!

 こんばんは、ヒデでです。日本ダービーも終わり熱戦の熱も冷めやらぬわけですが、ブログの方も更新していきたいと思います。

 さて、本日は明日行われる交流重賞「さきたま杯」jpn2を分析して行きたいと思います。地方馬の台頭の多いこのレースはいったいどのようなレースになることがおおいのでしょうか。早速見ていきましょう。

<目次>

1.地方馬の台頭しやすい要因はコースの傾向にあり?

2.前走は地方競馬場でレースをした馬が優勢です。

3.持続の影に欧州血統あり!

4.該当馬

1.地方馬の台頭しやすい要因はコースの傾向にあり?

 このさきたま杯の馬券圏内に来た馬は過去3年、JRA勢5回、地方馬4回と他のダート交流重賞には見られない傾向が出ています。これは南関東勢の短距離1400mの層が厚い、だけではないようです。

 19年に開催されたJBCスプリントもこの距離と同じでしたが、その時も地方馬が1・3着、JRA馬は2着と地方馬が多く入っていました。このように浦和で開催される交流重賞は地方馬の台頭が多いようです。

これは浦和競馬場の特徴がそうさせていると考えられます。浦和競馬場は南関東でももっとも直線の距離が短いコースでもあります。浦和競馬場の直線コースは220mで同じ南関東競馬では一番小ぶりなコースです。そのため、3コーナーからのまくりがよく見られるように、直線が短く仕掛けどころが難しいのが浦和競馬場です。それに加えて層の厚い南関東勢の馬たちの要素が加わることで地方馬の台頭があると考えられます。早めに動ける馬、もしくは逃げて広い中央コースで善戦する馬が来やすいと言えるでしょう。



2.前走は地方競馬場でレースをした馬が優勢です。

過去3年間で馬券圏内に来た馬はすべて前走地方競馬場でレースをしていました。地方競馬と中央競馬の本場と大きな違いはやはり大きさが一番でしょう。そう考えるとこの戦歴もよくわかります。

また、前走で好走しているコースはスパイラルカーブの採用しているかしわ記念、一番直線の短い競馬場でおなじみの名古屋競馬場で行われるかきつばた記念組、大井競馬場で行われる東京スプリント競走組が優勢です。

特に注視したいのはかきつばた記念組です。そもそも東京スプリント競走やかしわ記念はレベルが高いことが多いのですが、かきつばた記念は一流馬が参戦することはほとんどない競走でもあります。その中でかきつばた記念組が好走しているのは「名古屋競馬場と浦和競馬場は求められる適性が似ている」と考えることができます。そう考えると、地方で直線の短い園田、高知、佐賀、名古屋競馬場で好走歴のあるJRA所属馬をまずは本線に考える必要があるでしょう。

また、地方競馬組はやはり南関東勢が勝負になります。近年ではJBCスプリントを制したブルドックボスや中央でも活躍したキタサンミカヅキ、先行で場内を沸かしたノブワイルドなど、JRA勢とも混色のない馬が活躍しています。それを見分けるためには「南関東の重賞で実績を残している」ことをポイントとして見てみるのがよいと考えられます。



3.持続の影に欧州血統あり!

 「先行して持続する」なかで重要になってくるのは「欧州血統」のタフさです。スピードの持続力だけでは押し切れないのがこのペースの早い交流重賞。父が米国のスピード系(例サウスヴィグラスなど)であれば母父系には欧州血統が入っていればそこに持続の力が加わりますので、もっと成績を残しやすくなるようです。

 欧州血統が入っていない場合は中距離の米国系でも近い実力を出せるであろうフレンチデピュティ系やAPインディ系が良さそうです。実際にPサンデー系のアドマイヤオーラ産駒のノボバカラは母父フレンチデピュティ系で昨年のこの競走を勝利しました。このようにスピードと持続力がカギになりますので、そのような血統背景である馬を探すのが良さそうです。



4.該当馬

さて、最後に該当馬を紹介していきたいと思います。

1.アルクトス

先行〇 前走△ 血統〇

 1着というのは難しいかもしれませんが、この馬も十分馬券圏内に届く可能性はあります。血統的には昨年の覇者ノボバカラと同じアドマイヤオーラ産駒。母父はシンボリクリスエスということでそこは違うのですが、持続という面ではこの馬にも期待できそうです。

 ただ心配なのは、良績を残しているのがワンターンコースのみということころです。その場合今回のツーターンで一周するコースではあまり信頼は置けないというのが正直な印象です。それでも悲観的になるほど負けていないのもまた事実です。血統と脚質面、そして地方での実績面を含めて今回は該当馬としています。



4.ワイドファラオ

逃げ〇 前走〇 血統△

昨年のかしわ記念覇者ですが、最近は不調気味です。それでも成績は地方競馬場の方が良いので、十分期待できます。前走かしわ記念も7番人気ながら4着。まだまだ地方競馬ならばといったところでしょうか。

どうしてもペースの早くなるワンターンコースはこの馬が苦手とする展開になりやすいので、一周コースの浦和競馬場は期待もできそうです。血統的には少し粘り込みには向かない押し切るタイプかなと思いますが、マイペースで逃げられればチャンスはあります。



8.ベストマッチョ(ヒデのイチオシ!)

先行〇 前走〇 血統〇

南関東勢の総大将といっても過言ではありません。昨年の暮れには兵庫ゴールドトロフィーで2着など、狭い1周コースのほうが調子は良さそうです。JRA在籍時には東京と中山コースで成績を残しているように、先行から押し切る構えも十分にできる馬でもあります。

血統的には米国の中距離系と米国スピード系の組み合わせで非常に面白い組み合わせでもあります。この浦和コースには脚質的にも実績的にも血統的にも向くものと考えられます。昨年も2着がそれを物語っていますね。



9.ノボバカラ(ヒデのイチオシ!)

先行〇 前走〇 血統〇

血統・実績は文句なしです。昨年の覇者もまだまだ地方競馬場での好走が目立ちます。血統的には3で離しましたので、割愛します。

今年も前走はかきつばた記念で5着という成績を残しているように、狭いコースでの1周コースは持ってこいといった形でしょうか。マイペースで行って勝負所で伸びればこの馬も馬券圏内に飛び込んでくる可能性はぐっと上がるでしょう。

 


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地方交流も楽しいですよね。どうしても地方馬が来るとなんかうれしくなるんです。

それでは!

ヒデ