安田隆行師のコメントにみるレッドルゼルへの揺るぎない自信

 競馬王チャンネルの「みんなの勝負レース」(現在は休止中)のコーナーにて、出走の度に本命に取り上げているレッドルゼル。そのレッドルゼルが、遂に重賞を勝ち、万感の思いです。
 私がこの馬に本命を打ち続ける理由はただ一つ。安田師のかつてのコメントが強烈に脳裏に焼き付いているからに他なりません。その時のコメントとは以下のものです(2歳時にダート戦で初勝利を収めた直後のコメント)

2018.11.17 未勝利戦(1着)レース後コメント
安田師「調教の感じからダートは間違いなく合うと思っていましたし、新馬戦の内容から能力が高いこともわかっていたので、これくらいは走れるとみていました。でも、かなりの支持を集めていてプレッシャーを感じていたので、正直ホッとしています。ジョッキーも話していたとおり、まだ緩いし、使い詰めると気持ちも高ぶってしまいそうなので、少しの間でも休ませて年明けの京都開催での出走を目標に進めていこうと考えています。成長途上でこの内容ですから、これからもっと強くなるはず。重賞の1つや2つは獲らせないといけませんね。それくらいの意気込みで向き合っていきます」

 普通、ダートで初勝利を収めただけの馬にこんなコメントをするでしょうか? 普通はしません。ではクラブ会員向けのリップサービスなのでしょうか? それも考えにくいところです。なぜなら、行き過ぎたリップサービスは、結果を出せなかった時に「吹いている」「嘘つき」などといった暴言として自身に返ってきかねません。つまり、発信する側にもリスクが伴う以上、過剰なリップサービスなどするはずがないのです。
 そう考えるとこの時のコメントは、レッドルゼルの強さを目の当たりにして、思わず出てしまった本音だったと考えられます。
 実際、安田隆行調教師は、この後も強気の姿勢を崩さず、レッドルゼルの3度目の敗戦となった端午Sの後でも、以下のコメントを残しています。

2019.4.28 端午S(7着)レース後
安田師「期待に応えられず、すみませんでした。道中はいい感じに見えましたが、緩急あるペースに戸惑ってしまったようです。完成されれば絶対に走ってくるとみているので、慌てず成長を待ちたいと思います。このあとは予定どおり休養に出します」

 今さら引っ込みがつかないからずっと“強い”と言い続けている感じはなく、むしろ「絶対」という言葉を使ってきているところに、安田師のレッドルゼルに対する確かな手応えが見え隠れしています。
 この後、レッドルゼルは勝利と2着惜敗を繰り返しながらすこしずつステップアップして、先日遂に重賞制覇を成し遂げたわけですが、成し遂げた後の安田師のコメントがまたイカします。

安田師「一つ目の重賞タイトルおめでとうございます。2歳のときから大きい舞台で活躍できると思っていましたが、少しお待たせしていたので、嬉しいというよりホッとしたのが正直な気持ちです」

 ハッキリ言って、格好良すぎて鳥肌が立ちました。これって、初勝利をあげた直後に発言した「重賞の1つや2つの…」の、まずは“1つ目”の約束を果たしましたよってことですよね? この発言の奥には、“当然残りの1つも果たしますよ”という自信が感じ取れますし、それが必ずしもフェブラリーSではないにせよ、近い将来もう1つの重賞勝利が確約されているような気がします。
 
 レッドルゼルを追い掛け始めてから、少しだけ馬券が上手くなりました。1頭の馬だけを見つめて、ひたすら研究することは、決して無駄なことではないということが今回の研究で分かりました。
 当然、これからもレッドルゼルを追い掛けていきますし、安田隆行&レッドルゼル研究家として、馬券に役立つ情報を発信していきたいと思っています。
※レッドルゼル研究は、当ブログ、または競馬王チャンネルの重賞予想(無料)にて今後も発信していきます。

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20211313少しずつ研究の成果は出て来ているように感じます。