「人気馬2頭+人気薄1頭」選びには「京大式 推定3ハロン」をどうぞ!

 先週の有馬記念はここのブログで宣言した通りの2頭軸からの3連複流しで馬券を仕留めることができました。お陰で今年は気持ちよく年越しを迎えられそうです。感謝。
 
 ところで、今回の私の馬券を見た知り合いの何人かから、「『人気馬2頭+人気薄1頭』の組み合わせが多く発生することは理解できるんだけど、どうやってその2頭+人気薄を選んでるのか?」という質問を受けました。知り合いは、この馬選びに相当な時間がかかっているのではと思っているみたいなのですが、ハッキリ言って時間は殆どかけていません。

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 そもそも、先週の当ブログでクロノジェネシスとフィエールマンの名前を出していたように、週中には「人気馬2頭」に関してはこの2頭に決めていました。単行本「競馬は人気馬2頭+人気薄1頭の組み合わせでだいたい決まる」では、1~4番人気を人気馬とし、5番人気以下を人気薄と定義付けていますが、クロノとフィエールマンの2頭が上位4番人気以内に入ることは確実だったので、ブログ内でも堂々と宣言したわけです。
 
 ではどうやってこの2頭を確定させたか。私の場合は「京大式・推定3ハロン」を参考にさせて頂いています。「京大式・推定3ハロン」は言わずと知れた、久保和功さんの定番シリーズですが、同単行本には毎回必ず各重賞ごとの傾向を載せています。
 同単行本の有馬記念のページでは、「過去5年の勝ち馬のうち4頭が4角4番手以内で立ち回っており、近年は先行抜け出しのパターンが多い」、また「リピータが多くコース&距離適性の高さが重要」という文章が掲載されており、まずは“前目につけられる先行力をもちつつ抜け出す脚をもってなければいけない”ということを示唆しています。
 つまり、この過去の傾向をヒントに捉えれば、“先行できてしっかり抜け出して来れる馬”が最優先に選ばなければなりません。そこで選んだのがクロノジェネシスです。同馬が4角4番手以内で走れなかったのは近4走でジャパンカップのみ。それ以外はすべて4角3番手以内で走っており、上がりも常に3位以内で、着順もすべてGⅠでありながら3着以内。これほど実力と安定感を兼ね備えた馬はおらず1頭目の軸馬はアッサリ決定です。
 
 そしてもう1頭の軸馬・フィエールマンは上位人気になりそうな馬との比較で、より末脚の堅実度が高かったから選びました。フィエールマンは今年、天皇賞(春)と天皇賞(秋)の2戦しかしていませんが、共に上がり最速をマークして1着、2着。ライバルとなるカレンブーケドールやラッキーライラックより遥かに末脚の爆発力が上です。また、「リピーターが有利」というヒントからも、昨年同レースで4着した経験があり、中山コースでの勝利もあり、長距離戦で圧倒的な戦績を残しているフィエールマンに一日の長があると判断したわけです。

 では「人気薄1頭」の候補だったバビットとサラキアはどのようにして選んだか? これも至って単純で、コース適性&距離適性を考慮しつつ、今回の有馬記念で「前半3ハロン1位」になりそうな馬と、「推定後半3ハロン1位」になりそうな馬を、“上位人気馬以外”の中から1頭ずつ選んだだけです。

 バビットは当初さほど注目していませんでしたが、1枠1番を引いたことで注目せざるを得なくなりました。元々この馬が逃げることは想定できていましたが、この枠を引いたことで「逃げ」の作戦以外にはならないことがほぼ確定。そうなれば当然、4角先頭(前半3ハロン1位)となるのはこの馬であり、前が残る展開ならこの馬しかいないと判断しました。

 サラキアの方は週中からほぼ選ぶことを決めていました。なぜかあまり注目されていませんでしたが、今年の小倉日経OPから明らかに何かが変わった感じがありました。直近の2走・府中牝馬S、エリザベス女王杯と強い内容でしたし、上がりも3戦連続最速をマークしつつ、1着、1着、2着と内容も伴っていました。今回は人気もなくて外枠をひいたことも良かったと思います。競馬王チャンネルの重賞予想の方にも書きましたが、むしろこの状況なら気楽に腹を括って直線勝負に徹することができるでしょうし、もしそれが叶えば上がり最速もあるのでは?と判断しました。結果、実際に上がり最速をマークしましたし、レース後に松山騎手も同様の発言をしていたのでほぼ読み通りだったと思います。

 今回の有馬記念は色々なことがうまくいき過ぎた感じはありますが、いずれにせよ、“人気馬2頭”及び“人気薄”選びにもっともマッチして結果を出しやすいのが「京大式推定3ハロン」だと私は思っています。同書の最大の魅力は、誰にでも簡単に理解できて、時間をかけずに割とアッサリ、且つ高確率で“正解”が導き出せるところではないでしょうか。

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 ちなみに、東京大賞典も、「競馬は人気馬2頭~」と「京大式推定3ハロン」の合わせ技で的中させることができました。このレースの場合はオメガ、ダノン、ウェスタ―3頭が3強を形成していましたが、「推定3ハロン」的見地から一番危ないダノンファラオを消して、オメガパフューム、ウェスタ―ルンドの人気2頭を軸に固定。相手は前に行って速い馬と、後ろから行って速い馬の中から合計4頭チョイスしただけです。というわけで、「競馬は人気馬2頭~」「京大式推定3ハロン」は、セットでお読みいただければより効果を発揮します。是非お試し下さい。

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