どこよりも早く武英厩舎のメイケイエールに注目していた競馬王

 開業前の調教助手の時から取材をさせてもらい、調教師になった今でも編集部と仲良くさせてもらっている武英智調教師が開業3年目で悲願の重賞制覇を果たしてくれました。
 元を糺せば、グラサン師匠と編集部員で、栗東トレセンの取材に行く途中に立ち寄ったコンビニの駐車場で、武英先生(当時調教助手)から「グラサン師匠ですよね?」と声を掛けて頂いたのがご縁の始まり。
 そこからもう10年以上の付き合いになりますが、爽やかで、熱心で、面白くて、フットワークが軽くて、サービス精神旺盛な姿はそのまま。そんな武英先生が重賞を勝ってくれたのですから、関わりの深いグラサン師匠、まいこ、編集部員が、それぞれやんややんやの大騒ぎになったことは言うまでもありません。
 私、編集Aも武英先生のお陰で、久々に馬券でクリーンヒットを放つことができました。春先まではなかなか勝ち切れないレースが続いていた武英智厩舎。しかし昨年、札幌リーディングを獲得した実力から、夏に攻勢をかけてくることは予見できていました。実際その通り、出馬ラッシュをかけてきて勝ち星を量産。ここにきて厩舎に勢いが出てきていることはヒシヒシと感じ取っていました。※この辺のことは昨年発売した「厩舎名鑑」に詳しく載っています。
 メイケイエールに関しては、今年の「競馬王3月号」の「グラサン師匠の鉄板競馬」にもイラスト入りで登場したように、武英智先生が当初より期待をかけていた馬。新馬戦圧勝後、福永騎手が「重賞でも通用する」とコメントしていたように、その能力は疑いようのないものでした。

Photo

Photo_2


 新馬戦から中一週というローテで、果たして小倉2歳Sに出走してくるのかどうかだけが心配でしたが、無事出走。そうなれば不動の本命です。相手は新馬戦でヨカヨカと接戦を演じ、2戦目で大差勝ちを演じているモントライゼ1頭と見てまずは馬連1点。あとはヨカヨカを物差しに考えて、接戦を演じたことのあるセレッソフレイムと、函館2歳で好戦しているフォドラの2頭を3連複と3連単の相手に指名。
 結果はスタートで後手を踏んだメイケイエールでしたが、最後の直線で弾けて差し切り勝ち。思惑通り、2着にはモントライゼ、3着にはフォドラが入って、馬連、3連複、3連単とすべて的中させることができました。
 コロナ禍で、最近は栗東トレセンに行くこともできず、武英先生とも会って話す機会がずっとなかったのですが、レース翌日に先生の方から連絡を頂き、久々に話す機会に恵まれました。そこで色々とメイケイエールに関する貴重な話を聞いたので、その話はまた次回(近々)書くことにします。

Photo_4

Photo_5